Fukushima toukoukai Home page
No.5678
三方倉山 737.0m四等三角点峰
山行種別 無雪期一般
さんぽうぐらやま 地形図

トップハイキング>三方倉山

山行期間 2017年10月26日(木)
コースタイム 住吉神社(10:34)→作業道終点(10:49)→分岐(11:37)→稜線分岐(11:44)→三方倉山・反射板(12:04,12:28)→稜線分岐(12:45)→作業道終点(13:13)→住吉神社(13:27)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
国道252号の住吉神社の案内板 橋立部落作業道を入る JR只見線の踏切を渡る
出発点となる住吉神社 作業道脇の祠 スギ林の中は薄暗い
作業道終点の車回し 送電線巡視路を登る ジグザグに高度を上げていく
コナラの林からブナの二次林に変わる 巡視路分岐は左に入る 稜線手前は美しいブナ林(二次林)
稜線分岐から左に向かう 稜線の送電線鉄塔 送電線下の巡視路を進む
本名御神楽岳をはじめ県境稜線が見渡せる 眼下に本名の集落が見える 三角点ピーク下には東北電力の反射板がある
三方倉山の四等三角点 地籍図根三角点もあった 橋立の渡しの案内板

行動記録
 金山町にある本名ダムの南に三方倉山がある。山頂脇を送電線が通っているので登ることはできそうだが登山口がわからない。登路として考えられる本名ダムと橋立の住吉神社の2箇所である。最初に取り付いたのは本名ダムからだったが、2本ある巡視路とも山頂に達することはできなかった。日を改めて住吉神社から登ってみることにした。
 国道252号の橋立集落から作業道に入りJR只見線の踏切を渡ると住吉神社がある。車は神社の前に置くか、30mほど奥に2台ほどの駐車スペースを利用することになる。それが今日は只見線の草刈り作業のため車は一杯だ。それでも奥の駐車スペースの端に何とか止めることができた。只見線は2011年7月の豪雨被害により第5〜7只見川橋梁が落下し会津川口駅〜只見駅の間が未だ不通になっているのだが、嬉しいことに復旧作業を始めるための線路の草刈り作業が始まったのだ。
 住吉神社から作業道を奥へと進む。作業道は4mほどで途中に送電線巡視路入口を除くと車寄せなどは無いので住吉神社から歩くのがよさそうだ。車回しの作業道終点までは15分ほどである。ここに稜線へ向かう送電線巡視路がある。
 最初はスギの造林地の中を登って行く。勾配が増すと道はつづら折れになり高度を稼ぐ。植生はコナラからブナになり、再びスギの造林地に変わる。一旦緩んだ道が再び勾配を増す。2回目のつづら折れで高度を稼ぎ、ようやく緩やかになったところで広葉樹林帯はコナラからブナ林に変わる。ブナは太くなく二次林のようだ。若いブナの中に母樹と思われる枯れた大木があった。それにしても美しいブナの林だ。少し登ると巡視路は分岐する。左が三方倉への道だ。稜線手前は気持ちの良いブナ林が広がる。
 稜線分岐まで来るとすぐに林から抜けて送電線下の刈り払いされた低木帯に出る。草が伸び放題でススキが邪魔だが歩くに支障は無い。進路を左に取る。最高地点は最初に出合う鉄塔脇のピークだが藪で道もないし、何の目標物もないので次の鉄塔脇にある三角点を目指すことにする。送電線下の巡視路を500mほど行くと鉄塔と反射板がある。三角点は反射板から20mほど東に藪を漕いで入ったところにある。また四等三角点(点名:高森)脇には地籍図根三角点もあった。写真に収め反射板に戻る。反射板からの眺めは大変良い。本名御神楽岳をはじめ笠倉山、日尊の倉山、狢ヶ森山など県境稜線が峰を連ね、その奥には飯豊も見える。眼下には只見川と本名の集落が見下ろせる絶好のビューポイントである。昼食をとりながらゆっくりとした時間を過ごした。
 さて戻ることにしよう。送電線下の巡視路を稜線分岐まで戻ると、気持ちの良い樹林帯の下りになる。緩やかなブナ林を過ぎるとつづら折れの急坂になる。数えてみると最初のつづら折れは30折れ、次の坂は12折れあった。作業道に戻ったのは13時13分。住吉神社まではあと15分ほどである。住吉神社まで戻ると線路の草刈り作業はすでに終わっていた。
 国道に出ると道路下の草地に「橋立の渡し」の案内板がある。奥会津から関越へ続く沼田街道は明治20年に着工されたものの、それまで断崖絶壁の連続であった道は集落間の移動に渡し舟が大きな役割を持っていたようである。時代が変わり、1952年に着工され1954年(昭和29年)に完成した本名ダムにより現在の国道252号がダムで対岸に渡り、1957年(昭和32年)には田子倉ダム(1960年完成)の本格的工事に伴い電源開発の鉄道貨物輸送が開始された。今また林道本名室谷線側からのトンネル工事と湯倉〜橋立を繋ぐ橋梁工事により、この地域は再び大きく変化しようとしている。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 住吉神社/スギ、草、苔
時間 10時29分
0.062 0.056 0.058 北緯 37゜25' 40.56"
東経 139゜29' 02.02"
Data2 作業道終点/敷砂利、スギ
時間 10時50分
0.072 0.069 0.071 北緯 37゜25' 28.52"
東経 139゜29' 11.00"
Data3 稜線分岐/広葉樹林
時間 11時44分
0.064 0.060 0.062 北緯 37゜25' 20.43"
東経 139゜29' 37.94"
Data4 三方倉山・三角点/広葉樹林
時間 12時10分
0.048 0.037 0.042 北緯 37゜25' 36.85"
東経 139゜29' 45.89"
Data5 住吉神社近く駐車地点/敷砂利、スギ
時間 13時26分
0.074 0.069 0.072 北緯 37゜25' 42.08"
東経 139゜29' 03.71"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所
)

概念図
電子国土webで見る
トラック ルート=赤


トップ

Copyright(C) 2017 福島登高会 All Rights Reserved.