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No.5714
御幸山 476.5m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ごこうぜん 地形図

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山行期間 2017年12月17日(日)
コースタイム 御幸山参道入り口(8:20,8:30)→十一面観世音堂(9:05)→御幸山(9:25)→笹くぼ山(9:38)→狐石山・大岩下お社(11:22)→堀沢山(12:44)→堀沢林道着(13:38)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます

参道途中にある山ノ神
御幸山登山口・参道入口 鐘撞堂
十一面観世音本堂 御幸山山頂にある奥ノ院 山頂を示すプレート
途中の散策路案内板 笹くぼ山の山頂プレート 堀沢山にあった標柱杭

行動記録
 朝から雪が舞い今日はこの冬一番の寒さだと言う。しかし、時折晴れ間がのぞくので中止にはせずに集合場所の女神山堀切登山口へとAさんと向かった。堀切登山口は県道51号線沿いにあり車2台程のスペースがある。先に到着していたIさんの車をデポし、自分の車に4人で乗って269号線から349号線へ入り、トンネルを抜け3つ目の交差点に御幸山入口の標識があるので、そこから左折し標識に従って参道へと向かう。参道入り口は路肩に寄せればなんとか2台程は停められる。
 今朝から雪だったので、前回の霊山〜古霊山の時は雪のヤブ漕ぎで足元が濡れて寒かったので、今回は長靴を履くことにした。薄く雪が積もった柿畑の脇を登り始める。薄日の差す中、柿の実のオレンジ色が明るい。思ったよりも美しい里山の風景に皆歓声を上げる。
 つづら折りの参道を登ると山ノ神の鳥居が出てくる。歩きだしから30分ちょっとで十一面観世音堂(観音堂)に着く。鐘撞堂もあり、代わるがわる皆で鐘を突いた。観音堂の裏手に幅1m程の窪みがあり、枯れてはいるが御神水らしい。観音堂からは道幅が広くなり、途中から左に道を分けて尾根に出る。山頂直下には羽山神社奥ノ院があり、右手に回り込むと御幸山の山頂だ。霊山と同様の凝灰角礫岩の岩に山名札が付けられている。ここも霊山層に覆われていることが分かった。
 一旦戻るようにして、稜線上を行くと一周コースの標識に出合う。9時38分、御幸山の次のピーク、笹くぼ山に着く。この辺から稜線上に岩場が出てくる。大きく切れ落ちている岩もあるので、よく観察してからルートを選んだ。私達はほとんど右に巻いた。道形は割とはっきりしているし霊山町の境界杭もあるので見失わなければ大丈夫だが、誘われそうな尾根もあるので現在地をこまめに確認しながら進んだ方が安心だ。
 11時22分、狐石山の大岩の陰に崩れかけたお社を見つける。檜皮葺というのだろうか、凝った造りの屋根が由緒を感じさせる。一体どういう由来のあるお社なのだろうか。御神体らしきものも無く、扉も壊れている。昔はきっと里人が熱心にお参りに来たのだろう。御幸山は「ごこうぜん」と読む。霊山「りょうぜん」同様仏教信仰の山らしい。名前からして厚い信仰の山なのだろう。
 489m地点で昼食にする。樹林帯なので幾分風は防げるがやはり寒い。そそくさとお昼をすませ、体が冷える前に行動再開だ。30分で堀沢山に到着。堀沢山には山名板も無く、ただピークに杭があるだけだった。ここからは等高線の緩いところを選んで下山にかかる。メンバーの1人が足がつり始め、休みを取りながらゆっくり堀沢林道へ降りた。今日の縦走は堀沢山までとして、女神山は春の楽しみに取っておくことにした。
 車道をJAふくしま小手支店まで歩きタクシーを頼み、最初に車を置いた堀切登山口へ移動。Iさんの車で御幸山の参道入り口に向かい、それぞれ帰路についた。今回の縦走は、全体としてそれほど藪は濃くなく、あまり苦労しなかった。意外と細尾根で両側が切れ落ちた岩場もあるので足元には気をつけたい。七ツ森の名の通りアップダウンもそこそこあるし、急登もある。今回は時期的に落ち葉も深いうえに、雪も積ったので足元が滑り苦労した。
 誰も道を知らず、GPSと地図を見ながらの初体験、ある意味挑戦の山行だった。慣れている人にすればなんてことのない山行かもしれないが、自分達で協力し合って成し遂げられたので私達は深い満足感を味わえた。無事に終わることができて本当に良かった。(C.F)

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