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No.5718
木幡山 666.1m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
こはたやま 地形図

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山行期間 2017年12月23日(土)
コースタイム クライミングボード・駐車場(11:08)→林道桜畑木幡山線(11:31)→隠津島神社本殿(11:52)→経塚(12:05)→木幡山(12:15,12:28)→羽山神社(13:00,13:08)→鷹取場(13:12)→林道桜畑木幡山線・あずまや(13:25,13:33)→林道桜畑木幡山線・隠津島神社参道入口(13:55)→クライミングボード・駐車場(14:15)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
クライミングボードのある駐車場 木幡山は「ふくしまの遊歩道50選」にもなっている 麓にある隠津島神社の遙拝所
参道入口の二ノ鳥居 隠津島神社本殿に行く途中の四町石、山の四合目にあたる 林道桜畑木幡山線を横切る
コンクリートの石段を登る 展望台 木幡の大スギと門神社
三重の塔 本殿に向かう石段 隠津島神社の本殿
さらに奥に進むと養蚕神社 養蚕神社の裏が登山道 裏山の経塚群
落葉した樹林の中を進む 山頂を示すプレート 木幡山の二等三角点
鷹取場への道 羽山神社へ寄ってみる 鷹取場
鷹取場からの展望が最高 あずまやのある駐車場へ下る 羽山神社の参道入口
岩肌に刻まれた木幡山三十三観音 林道桜畑木幡山線からの参道入口 駐車地点から少し下ったところに一の鳥居がある

行動記録
 木幡山のピークは川俣町に南に位置するが、木幡山の隠津島(おきつしま)神社は二本松市(旧東和町木幡)にあり、有名な旗祭りは毎年12月の第1日曜日に行われる。この祭りは九百年前の前九年の役(天喜五年)で源頼義、頼家親子が戦いに敗れ、木幡山に戦勝を祈願したところ、その夜から雪で木々は真っ白になり、攻め寄せた阿倍頼良子貞任らの軍は、それを源氏の白旗と見誤り大軍が木幡山に立てこもっていると勘違いし戦わずして敗退したと言い伝えられたもので、日本三大旗祭と言われている勇壮な祭でありる。そのような歴史もあり、木幡山は川俣町に位置しながらも、東和町木幡の山として広く知られているのである。
 隠津島神社の参道入口は木幡郵便局で、旗立もあるのですぐに分かる。道路を登って行くと石段の上に立派な一の鳥居がある。次にクライミングボードのある広場があり、車はここに止めることができる。木幡山へは隠津島神社の遙拝所から参道を登っていくか、一段上にある林道桜畑木幡山線の参道入口から入るのだが、林道までは山道の登りになるので、一般の参拝者は林道の参道入口から登る人が多い。せっかく木幡山に登るのであれば麓から歩いてみたい。
 クライミングボードのある駐車場に車を止めて歩き出す。木幡弁天児童遊園地を左に見て、宿泊所を過ぎ、遙拝所の前を通って手水舎のある二の鳥居をくぐって参道に入る。樹林帯の中の参道は春には様々な花が咲いてハイカーの目を楽しませてくれるのだが、この季節は落ち葉を踏んで歩くことになる。参道を登りはじめて15分ほどで林道桜畑木幡山線に出る。林道の参道入口にはトイレと手水舎のある駐車場があり、大きな案内板も設置されている。麓から登ってきた参道とは八町石で出合う。ここから参道はコンクリートの階段に変わり歩きやすくなる。左にあずまやがあり、ここから展望台への道が左に分かれる。展望台への道に入ってみると石のテーブルとベンチがあり、吾妻・安達太良を一望できるようになっている。日だまりの中で一休みしてみよう。
 参道に戻るには、登ってきた道を下って参道に戻っても良いし、山道を上がって門神社の裏に出ても良い。先へ進むと立派な三重の塔が見えてくる。三重の塔の右側を抜けると鷹取場への道だが、木幡山へは左側の道に入る。右手に岩肌に刻まれた木幡山三十三観音がある。山中に点在するのだが、ここでは1〜6番観音を見ることが出来る。道を進むと養蚕神社に着く。ここには養蚕神社をはじめ熊野神社、八坂神社、疱瘡神社、白山神社、足尾神社などの末社が建っている。
 木幡山に向かうには養蚕神社の左側から裏山へと登る。登ったところが経塚群で福島県の史跡にしてされている。山頂へは尾根伝いに北へと進む。落葉した尾根道を10分ほど行くと二等三角点のある木幡山の山頂に着く。見晴らしは無い。北側には福沢の羽山へ向かう道が続いているが、今日は鷹取場へ寄ってみることにしていたので戻ることにする。
 尾根伝いに南に戻り、経塚の手前から左のトラバース道へと入る。標識などは無いので見逃さないようにしよう。特に落葉したこの時期は見逃し易い。トラバース道を下って行くと三重の塔から登ってきた道と合わさる。鷹取場へは尾根伝いに登り返す、旗祭りのコースにもなっているので道幅は広く歩きやすい。672m標高点のピークを越えると右に羽山神社への道を分ける。尾根伝いに鷹取場を目指しても良いが、羽山神社へ寄り道してみよう。急坂を下って行くと大岩の前に小さな祠がある羽山神社に着く。参道はさらに下に向かうが、鷹取場へは大岩の羽山神社に向かって右下にあるトラバース道で尾根の登山道へと戻るとロス無く歩ける。鷹取場はすぐである。
 5分もかからないで展望が利く鷹取場に着く。鷹取場は草地の広場になっていて吾妻、安達太良をはじめ周りすべてが見渡せる絶好のピューポイントになっている。穏やかな天気のときであればお弁当を広げて休むにはもってこいの場所である。鷹取場からは羽山神社に戻って参道を下っても良い。今回は旗祭りのコースでもある幅の広い道を下ることにする。道幅は車が通れるくらいだが急なので車両は乗り入れ禁止になっている。道は尾根伝いに南西へと下って行く。途中の車止めを過ぎると、すぐに林道桜畑木幡山線に出る。ここには駐車場と一段高いところにあずまやがある。車を置いてきた隠津島神社の遙拝所には林道を歩いて林道の参道入口まで戻り、山道の参道を下ることになる。林道の日の当たらない場所は、降った雪が凍って滑りやすい。道の脇には木幡山三十三観音もあり林道をノンビリ歩くのも悪くない。林道から山道の参道を下り遙拝所へと戻った。
 一の鳥居の写真を撮るために駐車場からさらに下ってみる。立派な一の鳥居だが以前の感じと違ってみえる。地元の人が通りかかって、「以前あった大マツが倒れてしまって小さくなってしまったのよ」と教えてくれた。木幡山の大スギも保存に大変な努力をされているのだが、いずれ倒れるときが来るのかと思う。時とともに変化を受け止めるしかないのだろうか。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 木幡山人工壁・駐車場/敷砂利
時間 11時07分
0.278 0.269 0.273 北緯 37゜37' 08.07"
東経 140゜34' 16.92"
Data2 林道桜畑木幡山線交差地点/草、混交林
時間 11時31分
0.377 0.368 0.373 北緯 37゜37' 14.93"
東経 140゜34' 30.46"
Data3 展望台/混交林
時間 11時42分
0.230 0.223 0.226 北緯 37゜37' 18.97"
東経 140゜34' 32.13"
Data4 隠津島神社本殿/敷砂利
時間 11時52分
0.319 0.308 0.314 北緯 37゜37' 19.64"
東経 140゜34' 37.92"
Data5 経塚/スギ
時間 12時06分
0.233 0.223 0.229 北緯 37゜37' 25.94"
東経 140゜34' 41.95"
Data6 木幡山山頂/混交林
時間 12時15分
0.375 0.365 0.370 北緯 37゜37' 33.66"
東経 140゜34' 49.13"
Data7 登山道・鷹取場分岐/スギ
時間 12時39分
0.446 0.438 0.441 北緯 37゜37' 21.89"
東経 140゜34' 48.50"
Data8 羽山神社/スギ主体の混交林
時間 13時01分
0.344 0.335 0.339 北緯 37゜37' 05.10"
東経 140゜34' 49.97"
Data9 鷹取場/草地
時間 13時13分
0.350 0.342 0.345 北緯 37゜36' 59.47"
東経 140゜34' 50.25"
Data10 参道入口・手水舎/混交林
時間 14時09分
0.303 0.294 0.297 北緯 37゜37' 09.50"
東経 140゜34' 21.70"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所
)

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