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No.5923
摩耶山 1019.8m一等三角点峰
山行種別  無雪期一般
まやさん 地形図

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山行期間 2018年10月13日(土)
コースタイム 倉沢登山口(7:50,8:00)→一ノ休(8:16)→二ノ休(822)→三ノ休(8:36)→慶月坂(8:54)→御宝前分岐(9:14)→中尾根・ソリクラ分岐(9:37)→賀須伊峰(10:19)→コル(11:11)→摩耶山(11:33,12:00)→ブナ休場(12:48)→結神(13:29)→御宝前(13:39)→水月神(13:51)→御宝前分岐(14:50)→慶月坂(15:06)→倉沢登山口(15:49)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
倉沢登山口 御祓所のブナ 急斜面を登る
ロープ、鎖が連続する ソリクラコースが見える 中道コースの沢を登る
沢の中で振り返って見る 鉾ヶ峰と鑓ヶ峰 佐渡ヶ島も見えた
鬼の角のように見える鉾ヶ峰と鑓ヶ峰・ソリクラコースから見る 中道コースの尾根 危険なトラバース
水月神の滝 沢を下って御宝前分岐へ 倉沢登山口へ戻った

行動記録
天候・晴れ
 山形県鶴岡市の摩耶山は越沢登山口、関川登山口、倉沢登山口の3か所の登山口を持つ。今年の豪雨で越沢、関川の登山口への道路は通行不能になっていて、登ろうと計画していた倉沢登山口だけが通行可能であった。
 庄内あさひインターで高速を降り、大鳥方面へと向かう。(コンビニは高速を降りてすぐのところ1か所だけ、あとは商店もない。)やがて摩耶山倉沢登山口の立派な看板が出てくる。集落を抜けて林道を進むと、登山道入り口となる。車は5台くらい駐車できるスペースがある。
 今回は初めての摩耶山なので摩耶山観光課の方に勧められた中道コースを登り、ソリクラコースを下ることにした。始めは少しだけ沢沿いの登山道、立派なブナ林のある御祓所までは平坦だが、あとは尾根に乗り急登の連続となる。ロープ、鎖、木の根、岩につかまっての登りである。アップダウンもあり、下りもロープにつかまって降りる。御宝前分岐までは登って平坦になっての繰り返しなのでまだ楽だ。御宝前分岐は中道コースとソリクラコースの最初の分岐である。ここまで来る途中、ソリクラコースが見えたがあの絶壁のどこに登山道があるのか不安になる。所々に白いロープや梯子がかかっているのが見える。地形図を見るとわかるが中道コースは急な尾根を登るが、ソリクラは急斜面をトラバースする。滑落したら谷底まで止まりそうもない。
 御宝前分岐を過ぎると痩せ尾根をロープを掴んで登っていく。極端に狭い痩せ尾根に太い松の木があって、足元に地面がない。松の木から前方へロープが渡してあり、松の木に抱きつくようにして越えた場所もあった。賀須伊峰を過ぎると道は沢へと降りる。ここの標識は、直登キケン、沢下りキケン、とあるがこのルートを行かないと山頂へはいけないのだ。
 水量のさほど多くない沢をコルに向かって詰めあげていく。振り返ると高度感がすごい。登山口を出てから3時間ちょっとかかって(安全第一)鉾が峰と山頂とのコルについた。ここからは斜度が緩むので安心して歩ける道となる。山頂への道は平らになっていて眼下に鉾が峰、鑓が峰の急峻な山容が見え、自分達の歩いてきた急な尾根も見える。この日はお天気が良かったので、大朝日、障子が岳、以東岳、鳥海山、月山、日本海と佐渡島まで見渡すことができた。三角点のある山頂で昼食をとり少し休憩する。山頂部から越沢、関川コースが分岐しているのでルートを間違えないようにと、現在地と進む方向を良く確認する。
 山頂から少しゆるく降りると、あとは一気に逆落としのように下っていく。ざれた急斜面、乏しい草付きの急斜面、灌木の急斜面、ロープがあればいいほうだ。日陰の湿った崖のトラバース、不安定な梯子、ここで一歩間違ったらという危険な場所が連続する。ブナ休場からは、鉾が峰、鑓が峰がまるで鬼の角のように見えた。御宝前は岩の隙間にひっそりとある。ここには金属のポール、鎖が取り付けられていて公園のように見える。水月神は岩肌を水がしたたり落ちている滝だ。ここの岩壁のトラバースは岩肌にステップが刻んであるのだが、渡してある鎖がものすごくたるんでいて、たとえバランスを崩してつかまったとしても何メートルかは落ちてしまいそうな感じがして怖い。水月神を過ぎると道は沢へと降りる。大きな岩がごろごろしている沢を矢印に従って下ると、右手に赤テープの下がった斜面が出てくる。間違って見落とさないようにしたい。ソリクラコースは結構短い間隔で赤テープがあるので幾分安心だ。沢から出て急斜面をひと登りすると、御宝前分岐に着く。やっと安心できるところへ戻ってきた。
 ここからは今までに比べたら安心して歩ける道だが、急斜面には変わりないので最後まで集中力を落とさないようにしたい。時々、後ろを振り返り、よくあんなところを歩いてきたと感慨にふけりながら登山口に戻った。安全第一てで慎重に行動したためコースタイムよりはだいぶ時間がかかったが、無事降りてこれたのが何よりだ。摩耶山倉沢登山口からのルートは大変険しく普通の登山の感覚で考えない方が良い。三点確保、クライムダウンなどの技術、長時間の集中力、体力が要求されるので心して臨みたい。(深)

概念図
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トラック 登り=赤 下り=青


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