Fukushima toukoukai Home page
No.6140
甑岳 1015.5m二等三角点
山行種別  無雪期一般
こしきだけ 地形図

トップハイキング>甑岳

山行期間 2019年7月29日(月)
コースタイム ハチカ沢登山口(7:07)→展望台(7:31)→尾根・岩神分岐(7:45)→見晴し台(8:18,8:27)→幕井分岐(8:30)→山頂展望広場(9:14,9:25)→新山分岐(9:30)→甑岳・三角点(9:37)→山頂展望広場(9:47,10:02)→見晴し台(10:35,10:47)→岩神分岐(11:15,11:25)→ハチカ沢登山口(11:53)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
一の沢貯水池への道から左へ入る 入口にあるハチカ沢コース案内図 登山口の甑岳登山道案内図
登山道入口の標識 まずは一ノ坂 ハチカ沢山荘跡
ヤマユリが咲く 三ノ坂を登り切ると展望台に出た 展望台からは東根の市街地が見える
竜神坂を登り切ると稜線に出る 稜線の岩神分岐 防火線(土塁)の上を歩く
木々の合間から山頂部が見える 苦楽ノ坂を登ると見晴し台 見晴し台は絶好の休憩ポイント
幕井コースを合わせる 翁松 山頂部が近づいてくる
徳内坂は山頂広場への最後の登り 村山の市街地が見える 山頂展望広場で出た
山頂標識 石の祠・万年塔があった 甑岳へ向かうとすぐに新山コースが合わさる
甑岳の山頂、見晴らしはない 山頂の二等三角点 山頂展望広場に戻って大休止、船形連峰を望む
村山市内も良く見える 尾根伝いに下山する 竜神坂を下って登山口へと戻る

行動記録
 リハビリを兼ねて山歩きを初めて1ヶ月が経った頃だろうか、村山市にある低山の河島山に登った。正面にどっしりと構えた大きな山があり、見とれていると地元の人が甑岳だと教えてくれた。何時になったら登れるようになるだろうと思っていたが、徐々に歩く時間を伸ばしてきて、ようやく歩けそうになったので訪れてみた。登山口は村山市側からの幕井コース、新山コース、それに東根市側から登るハチカ沢コースがある。今回は稜線歩きが楽しめるハチカ沢コースを登ってみることにした。
 東根市の市街地から一の沢貯水池へ向かって日塔川沿いに進むと、途中で左に道を分ける。(地形図の246m標高点の地点)入口には甑岳登山道ハチカ沢コース案内図がある。入ってからも要所には案内標柱があるので迷うことは無い。道は未舗装路で一部荒れているところや急坂もあるが問題無く登山口まで辿り着くことが出来た。登山口から左に進む道は個人所有の「きのこ園山荘」への道なので車は登山道案内図のある駐車スペースに止めることになる。5〜6台程度は駐車できそうだ。
 今日は暑いし途中に水場は無いので、飲み水は1.5リッター背負った。準備をして歩き始める。尾根上を少し下ると、道は緩やかなアップダウンをしながら一ノ坂に出る。ほんのひと登りでマチカ沢山荘跡地に到着する。次の登りは二ノ坂、すぐに三ノ坂になり西側が開けている展望台に着く。東根市街を見下ろすことが出来る。南西の位置にある287mの大森山も良く見える。次に四ノ坂、五ノ坂、六ノ坂と続き、最後の竜神坂になる。ここを登れば稜線の岩神分岐である。登山口から40分ほどで岩神分岐に着いた。途中に展望台もあり坂の案内標柱を数えながら来ると、さほど苦にならないで登ることが出来た。
 岩神分岐からは稜線上の防火線と呼ばれる土塁を進むことになる。標高は650m、樹林帯の中なので麓の暑い日差しとは違って幾分楽である。ほど良い登りが続き、八ノ坂を登り苦楽ノ坂を登ると見晴し台に着いた。右側が開けていて船形連峰の峰々を望むことが出来る絶好のビューポイントである。標柱には山頂広場まで1300mとあった。
 少し休憩してから山頂を目指す。歩き始めるとすぐに幕井からの道を合わせる。続いて翁松の標柱がある。老木の松を探して見回すがそれらしきものは無い。すでに枯れてしまったのだろうか。特に休憩ポイントでもないので通過。木々の間から時々山頂部が見える。徳内坂に来るあたりで周りの木々は低くなり、容赦なく強い日差しが照りつけ汗がしたたり落ちる。梅雨明けの今の時期は低山歩きの辛いところでもある。徳内坂を登り切ると山頂広場(山頂展望広場)に着く。山頂部には石の祠(万年塔)と青雲の志碑があった。展望も大変良く絶好の休憩ポイントである。甑岳の三角点は更に北東へ400mほど行ったところにある。山頂広場から少し行くと新山からの道を合わせ、鬱蒼としたブナの林を進むと甑岳山頂の三角点に着く。山頂広場から10分ほどのところである。三角点を写真に収めたら山頂広場に戻って休憩とした。
 帰路は車を置いてきたハチカ沢登山口へ戻る。山頂広場から尾根伝いに徳内坂を下り見晴し台で再び休憩。岩神分岐でまた休憩。膝に負担をかけないようにと下りはゆっくりと下った。竜神坂を下り、150mほど高度を下げるとハチカ沢山荘跡になり、緩やかな尾根をアップダウンしながら進むと登山口に戻ることが出来る。登山口できのこ園山荘の持ち主である石○さんとお会いした。寄って休んでいってくださいと言われ、お言葉に甘えて寄らせていただいた。石○さんはハチカ沢コースを作った人で、今でも登山道の整備を続けていらっしゃる方だ。郷土料理のいるか汁や心太(ところてん)をいただいて、すっかりお世話になってしまった。
 コースは程よく整備されて歩きやすい。水場は無いので夏の暑い日は充分な飲み水を背負い、水分補給に注意したい。山形県は環境保全活動支援事業費でもって登山道のコース整備や標識の設置など積極的な取り組みを行っている。甑岳の標識もこれらの制度を活用して設置されたものである。山形県の登山道整備は、かつて業者の自然破壊とも取られかねない行き過ぎた工事などもあり批判された時期もあったが、今は地元の人たちのボランティア活動と県のバックアップがバランス良く行っているようで、この山に限らず、他県と比べても山形の登山道は低山も含めて良く整備されている。あとは行政の取り組みが尻切れになって登山道が荒廃しないように期待したいところである。(和)

概念図
電子国土webで見る
トラック ルート=赤

トップ

Copyright(C) 2019 福島登高会 All Rights Reserved.