久しぶりに山に登った。10月6日以来だから41日ぶりとなる。なぜこんなに間が空いたのかというと、各地で大きな被害をもたらした台風19号のせいである。自宅に被害はなかったが仕事柄非常に忙しくなり休日出勤が続き、気持ち的にも山に向かうという状況ではなかった。被災地の状況は誰が見ても復旧まで長い時間がかかるであろうことが予測できるものであった。それでも1ヵ月以上たつと少し落ち着いてきた。自分のポッコリ出てきた腹回りと体力低下がにわかに気になり始める。そんなわけで16日午後から空いた時間で七ヶ宿町の蛤山に登ることにした。
蛤山は里山で麓の横川集落の裏山という感じである。難しい個所はないので気軽に歩くことができる。しばらくは林道歩きが続くが途中から登山道らしくなる。木製の階段が整備されている個所もある。登っている途中での眺めはあまり得られない。樹林を透かして南蔵王が見えるくらいだ。やがて尾根に合わせると展望が開ける。低山とはいえ1,000mともなると風が冷たい。最高点1,014mの手前に南屏風岳と不忘山の好展望地があり裾野の先には青麻山が見える。山頂には山名板は無いが祠と国体の記念標柱がある。さらに南へ進むと三角点がある。地形図には三角点の方に蛤山と表記があるが、どう見ても山頂は祠のあった所だろう。
さて今回はピストンではなく周回することにした。三角点を踏んでから大萱集落へと急斜面を下る。ピストンより少し遠回りになるが大したことはない。途中で道を外れてショートカットしてみたが民家の裏に出てしまった。集落の中を歩いて車へと戻る。1週間早ければ紅葉ももっと楽しめただろう。(熊)