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No.6282
太郎坊山 550.9m三等三角点峰
山行種別  無雪期一般
たらぼうやま 地形図

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山行期間 2020年3月9日(月)
コースタイム 登山口(12:10)→旧町道分岐・庭坂峠(12:18)→裏参道分岐(12:36)→太郎坊山(12:43,12:48)→表参道入口(13:08)→コル・裏参道分岐(13:35)田代側調査(13:44)→庭坂峠(13:58)→登山口(14:05)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
梼野(うづの)にある太郎坊山と長寿山の登山案内図 田代峠手前にある長寿泉 太郎坊山登山口の向かいは除染廃棄物の仮置き場になっている
新しくできた太郎坊山の登山口 作業道なので道幅は広い ヒノキの造林地の脇を歩く
旧町道遠西田代線の庭坂峠 田代側は法面が崩落していた このエリアは森林総合研究所が行った水源林造林地になっている
作業車が入れる程の道幅がある 尾根伝いに進む 裏参道分岐にある案内標識
山頂の祠(太郎坊山奥の宮) 山頂標識と三等三角点 北西側は刈り払われて展望が利きそうだが残念ながらガスがかかって見えなかった
電電公社時代の太郎坊無線中継所跡 表参道を下ってみる 途中にある案内標識
小さな祠、これが羽山神社のようだ 鳥居まで来ると林道の表参道入口はすぐである 保安林整備のための舗装林道
この林道が裏参道になる 梼野分岐・道は荒れて見る影もない 崩落が著しい裏参道の林道
平成17(2005)年の保安林改良事業の看板 いたるところで崩落している 裏参道を登り返し登山口へと戻った

行動記録
 太郎坊山は川俣町の北方、伊達市月舘町との境に位置する。山頂へ向かうには、中島からの表参道、梼野(うづの)からの裏参道、それに庭坂峠からの道と、田代峠側に新しく作られた登山口がある。計画では中島からの表参道を登り裏参道を下る予定だったが、林道を車で入っていくと昨年の豪雨災害で途中の道路が陥没していてゲートまでも行けない状態。また梼野からの裏参道へ続く道も今では荒れて使われている形跡は無い。登山口を変更して田代峠から登ることにした。
 国道349号から町道遠西田代線に入り、梼野から田代峠へと登っていく。峠の手前に長寿泉がありトイレも整備されている。さらに登っていくと田代峠だ。以前はここから太郎坊山へ登る登山口があったのだが、今は通行止めになっている。もう少し進むと右に長寿山登山口の駐車場があるので車はここに止めると良い。新しい太郎坊山への登山口は300mほど下ったところにある。向かい側は除染廃棄物の仮置き場になっていて車を乗り入れることは出来ない。路肩に車を止めて歩き出す。
 登山口から尾根に乗る。左側がヒノキの造林地になっていて尾根伝いに作業道と思われる道を進む。ほどなく旧町道遠西田代線の庭坂峠に着く。右の法面が崩落し現町道の舗装路が丸見えになっている。あったはずの庭坂峠の馬頭観音も見つけることが出来なかった。無残な姿になった電話線のケーブルを跨いで先へと進む。
 田代側から庭坂峠まで上がって来た道は保安林内作業道として太郎坊山へと続いている。作業道を進むと二股になるので左の道を登っていく。このエリアは平成16(2004)年に水源林として造成された際に作業道も整備されたようだ。歩き始めて25分ほどで裏参道分岐に着いた。ここもかつての作業道のようで道幅も作業車が通れるほどの幅がある。ここまで来ると山頂は近い。
 5分ほど登ると太郎坊山の山頂に着く。左には電電公社時代の太郎坊無線中継所跡があり、コンクリートの土台が残っている。山頂部には「太郎坊山奥の宮」と三等三角点があり、北西側は刈り払いがなされていて展望が利くようになっている。今日は霧雨模様でもあり見晴らしは期待できない。登る予定だった表参道を下ることにした。
 西に向かって尾根伝いに下って行く。あまり歩かれた形跡は無いが、途中には案内標識があった。小さな祠が出て来た。これが羽山神社のようだ。20分ほど下って行くと赤い鳥居が出て来て舗装路に出る。ここが表参道入口で標識もあった。「羽山神社」の案内標識もここにある。先ほどの小さな古い祠が羽山神社で、山頂の祠は羽山神社奥の宮と思われる。ここから道路を歩いて裏参道へと向かう。少し行くと右側の法面が崩落し道は綺麗に無くなっていた。少し進むと右から梼野から登ってくる裏参道と道を合わせるが道は荒れ果て歩かれている形跡は無い。道路はさらに先へと伸びているが、所々崩落していてかつての保安林改良事業のための道路は見る影もない。
 道は先ほど山頂へ向かうときに歩いた裏参道分岐まで続き、その道は尾根道を横切って田代側へと向かっていた。ハッキリした道なので歩けるのかなと思って田代側へ下って行くと、田代側へ下る道はヤブが被さり歩けなくなる。左の尾根に向かってハッキリした道があるので少し進むとイノシシが行き来する獣道のようでヤブの中に消えてしまった。裏参道分岐まで戻って尾根伝いに登山口に戻ることにした。
 今回、整備した道路の法面崩壊が顕著に目立った。たしかに昨年の豪雨は各地に甚大な被害をもたらしたが、山を歩いているとこの山だけでなく人が手を加えたところの被害が特に大きいような感じがする。このまま地球温暖化が進み、異状気象が当たり前になってしまう時代は、もう目の前まで来ているのだろうか。また登山口のところにある除染廃棄物の仮置き場は除染廃棄物中間貯蔵施設への搬入が進めば駐車場として使えそうである。他の地区でも搬出作業が始まっているので、そう遠くない時期に異様な光景を見ることも無くなるだろう。(和)

空間放射線量

観測地点/特徴 標高 時間 最大値 最小値 平均値 緯度/経度
data1 登山口/落葉樹林 470m 12時11分 0.198 0.184 0.190 37゚42'03.31"/140゚37'55.74"
data2 庭坂峠/落葉樹林 470m 12時19分 0.312 0.302 0.307 37゚42'07.30"/140゚37'50.30"
data3 裏参道分岐/ヒノキ、アカマツ含む混交林 510m 12時37分 0.218 0.211 0.215 37゚42'24.59"/140゚37'40.59"
data4 太郎坊山・三角点/落葉樹主体の混交林 551m 12時46分 0.179 0.173 0.176 37゚42'27.17"/140゚37'36.92"
data5 表参道入口/土、草 390m 13時12分 0.517 0.494 0.505 37゚42'17.04"/140゚37'20.79"
data6 除染廃棄物仮置き場前/敷砂利 465m 14時07分 0.129 0.119 0.125 37゚42'03.61"/140゚37'56.55"
緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。/放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)/標高については国土地理院地図に表記のあるものについてはその数値、無いものについては電子web地図で表示するおおよその数値を掲載しています。
行動中の積算被ばく量 0.577μSv/h

概念図
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トラック 往路=赤  復路=青

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