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No.6409
虎捕山 705.2m三等三角点峰
山行種別  無雪期一般
とらとりやま 地形図

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山行期間 2020年11月6日(金)
コースタイム 山津見神社・本殿登拝入口(10:36)→手水舎(10:52)→本殿(11:05〜11:13)→虎捕山・三角点ピーク(11:19,11:25)→本殿(11:34)→金華山(11:45)→手水舎(11:57)→山津見神社(12:10)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
2015年に再建された山津見神社拝殿 山津見神社本殿へ登拝路入口 虎捕山国有林を示す原町営林署の看板(現在の原町森林事務所)
紅葉が進む参道を登る 虎捕山は阿武隈山系特有の浸食が進んで岩が取り残された山である 手水舎
鳥居をくぐり急斜面に取り付く クサリや鉄梯子が付いている 急峻な岩場である
鉄梯子で岩場を登る 本殿が見えてきた 岩場に張り付くように本殿がある
本殿裏の岩の上にある祠 岩場からの眺めは素晴らしい 麓を見て見る
吾妻山にはすでに雪が被っている 尾根伝いに三角点を目指す 三角点のある山頂部
虎捕山の山ノ神三等三角点 いつの間にか新しい山頂標識が付いていた 本殿のある岩場に戻る
南側を覗く 危険箇所にはロープが張ってある 段差のあるところには梯子があある
本殿に戻る 金華山への下りも急なので注意したい 一部緩やかになる
金華山 金華山から麓を見る 麓から見た虎捕山の岩場

行動記録
 虎捕山は飯舘村と霊山町の境に位置し、阿武隈山系(公文書では阿武隈山地、国土地理院では阿武隈高地とされいずれも一般的に使われている)の中でも福島県の北部に属する。虎捕山を最初に訪れたのは福島に赴任した後の昭和46年(1971年)今から49年前iになる。当時は阿武隈山系の低山を歩く登山者は少なく、訪れた山津見神社の社務所では珍しがられてお茶までご馳走になった。その拝殿は東日本大震災で飯舘村が全村避難になった後、2013年4月1日に火災で焼失、お茶を出していただき気軽にお話しくださった当時の宮司の奥様がその時に亡くなられた。虎捕山は私の低山歩きの原点でもある。
 登山口の山津見神社には、盗賊を捕らえた武士の故事が伝わる。表参道を辿ると岩場にしがみつくように奥の院本殿が建ち、本殿裏の岩場は阿武隈山系が一望できる絶好の展望台になっている。登路としては、山津見神社からの表参道、行合道からの裏参道とがある。裏参道は20数年前に調査したときには藪がかぶさり廃道同然になっていたが、その後調査はしていないものの落葉したこの時期は道形が良くわかる。また、この山は「ふくしま百名山」になっていることもあり訪れるハイカーも多い。
 短時間で登ることが出来るのでリハビリとトレーニングを兼ねて登ってみることにした。山津見神社の駐車場に車を止め拝殿に参拝してから登りはじめる。神社の右手に虎捕山の参道はある。入口には「虎捕山津見神社御本殿登拝入口」の大きな石の標柱が建っている。ここから尾根を右に見て登り、勾配が増してくると手水舎に着く。このコース唯一の水場である。以前は途切れることなく流れていた水も、何故か心許ない。ここから道は2つに分かれる。右に登る道は鳥居をくぐり虎捕洞を通り本殿に向い、左の道は尾根を横切り金華山を経由して本殿に向かう。鳥居を潜り真っ直ぐ本殿を目指す。大きな岩を縫うように登っていく。岩場が姿を現す。やがて岩場が立ちふさがりクサリと鉄梯子が出てくる。これらを手がかりに岩場を慎重に登っていくと頭上に奥ノ院本殿が見えてくる。本殿は岩場にへばりつくように建っている。49年前の本殿は小さい社殿でかわいらしかったが、今の社殿は立派で休憩所も付いている。
 本殿の左側の岩場を足元に注意しながら回り込むと本殿裏の岩の上に立つことができる。転落防止のための柵が付けられているので危険は無い。岩の上に立つと周りの阿武隈山系の山々を一望できる。せっかくの素晴らしい眺めなので休憩するのならやはりここだろう。
 次は三角点のあるピークを目指す。一旦岩場を下り、土塁に沿って尾根伝いに北へと向かう。最近は三角点まで行く人も多く、道形もハッキリしている。山頂部で右の微かな踏跡に足を踏み入れるが、裏参道はさらに北へと続いている。右の踏跡に入るとすぐに三角点はある。落葉しているので木々の間から少しは回りの山は見えるものの、葉が茂れば展望は得られない。
 帰路は奥の院本殿まで戻り、登ってきた道とは別な金華山へと延びる南の尾根を下る。こちらも岩場の急坂でクサリとロープを掴みながら慎重に下りていく。しばらく行くと見晴らしの良い岩場に出て、眼下には山麓の田畑を見下ろすことができる。ここが金華山のピークで、振り返ると本殿の建つ虎捕山のピークを見ることが出来る。さらに下って行くと道は左に折れ、尾根を離れて斜面を東にトラバースするようになる。横移動し小さな尾根を越えると登ってきた手水舎に戻ることが出来る。登ってきた道を10分ほど下ると山津見神社である。(和)

空間放射線量

観測地点/特徴 標高 時間 最大値 最小値 平均値 緯度/経度
Data1 山津見神社駐車場/敷砂利
 
480m
 
10時32分
 
0.312
4.428
0.304
4.236
0.308
4.327
37゚44'09.88"/140゚41'50.18"
2011/12/10データ
Data2 手水舎/スギ
 
510m
 
10時53分
 
1.236
3.964
1.204
3.625
1.219
3.737
37゚44'22.40"/140゚41'38.89"
2011/12/10データ
Data3 本殿岩場山頂部/アカマツ含む混交林、岩
 
680m
  
11時12分
 
0.928
2.709
0.914
2.430
0.922
2.549
37゚44'24.29"/140゚41'34.78"
2011/12/10データ
Data4 虎捕山三角点/落葉広葉樹林含む混交林、笹
 
706m
 
11時21分
  
1.021
4.527
1.003
4.126
1.013
4.349
37゚44'31.12"/140゚41'37.31"
2011/12/10データ
Data5 三角点峰東面/落葉広葉樹林含む混交林、笹
 
705m
 
11時24分
 
1.486
6.647
1.465
6.588
1.476
6.616
37゚44'31.12"/140゚41'37.31"
2011/12/10データ
Data6 山津見神社本殿/岩、アカマツ
 
670m
 
11時33分
 
0.744
5.890
0.731
5.789
0.721
5.846
37゚44'23.30"/140゚41'34.64"
2011/12/10データ
Data7 金華山/アカマツ、カラマツ含む混交林
 
645m
 
12時12分
 
0.729
0.958
0.709
0.938
0.721
0.949
37゚44'18.19"/140゚41'33.96"
2017/05/04データ
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。/放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)/標高については国土地理院地図に表記のあるものについてはその数値、無いものについては電子web地図で表示するおおよその数値を掲載しています。
行動中の積算被ばく量 1.349μSv/h

概念図
電子国土webで見る
トラック 往路=赤 復路=青


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