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山行データ No.3210
安達太良山
1699.6m 二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
あだたらやま 地形図 安達太良山、中ノ沢


■山行期間 2001年8月19日
■コースタイム 沼尻スキー場登山口・駐車場(8:50)→分岐(9:20)→赤留川源頭の池(10:30,10:55)→船明神山(11:08)→牛ノ背(11:27)→本山(11:43)→牛ノ背(11:58,12:10)→鉄山(12:37,12:45)→鉄山避難小屋(12:53)→沼ノ平分岐(14:05)→湯花小屋(14:27)→沼尻スキー場登山口・駐車場(14:50)
■写真
沼尻登山口 白糸の滝 障子ケ岩から沼ノ平を見る
赤留川源頭の池 船明神山への登り 船明神山の祠
安達太良山本山 鉄山避難小屋 胎内岩


■行動記録
 今回は沼尻から登って沼の平の外輪を一周するルートを歩いてみた。沼尻スキー場上部の駐車場に車を置き登り始める。登山口には沼の平でガス中毒で無くなった人たちの記念碑が建っている。すぐに白糸の滝の展望台に着く。登山道はゲレンデの脇をジグザグに高度を上げ、やがて尾根に出て沼尻からの登山道と道を合わせる。平坦な道を進むと湯花を採取している小屋へ降りる道を左に分ける。
 真っ直ぐ進み急斜面を障子ヶ岩めがけて一気に登る。樹林帯を抜けると障子ヶ岩の上部に出て左側が切れ落ち、沼の平を一望することができる。障子ヶ岩の東端から登山道は一旦下りになる。春にはたくさんの花が咲く所だ。下っていくと船明神山とのコルにある「池」に出る。ここは赤留川の源頭になっていて、沢を詰めてこの池をはじめて見たときの感動は今でも覚えている。訪れたことのない方は是非一度行ってみてください。
 少し休んだら船明神山の登りにかかる。岩の間を登り船明神山の西端に出る。言い忘れたが沼の平の外輪は障子ヶ岩の取っ付きの樹林を抜けると全て見通しの利く尾根伝いのコースで、天候に恵まれれば素晴らしい眺めが保障される。船明神山の小さな祠をお参りしたら一旦下り、石筵からの登山道と道を合わせる。ここまで来ると本山も写真にうまく収まるようになる。牛の背は安達太良連峰の主稜線、登山者が一気に増える。人がいるから本山には行きたくないと言うOくんを、説得して本山に向かう。山頂には大勢の登山者が訪れていて、順番待ちをして山頂に立った。休むことと無く下山かかる。
 牛の背から矢筈森を右に見て馬の背に下りる。ここから沼の平、くろがね小屋方面とも立入禁止になっている。くろがね小屋方面へ少し下ると水場があるのだが、立て看板があると水汲みにも行きづらい感がある。
 鉄山に登り返し三角点を確認。こちらの方が安達太良山頂の本山より少し高い。鉄山避難小屋の内部は明るく、きれいに掃除されている。せっかく建ててもらった小屋である大切に使いたいものである。胎内岩へ向かう。途中、仏沢を登ってきた方と会う。沢登りのブームが去って久しい感があるが、まだまだ沢登りの魅力に取り付かれた人たちがいると思うと、うれしくなってくる。
 胎内岩をくぐり、硫黄沢まで急坂を降りるが、ガレ場になっているので足場に充分注意したい。沼の平の分岐に着く。沼の平コースはガス中毒の死亡事故が発生して以降入山禁止になっている。まだ、観測が続けられ解除される見通しはない。
 硫黄沢の脇の登山道を、湯花を採取している小屋に向かって下りて行く。小屋の手前に水場がある。木枠で作った水桶も壊れかけ水量も心細くなっていた。硫黄沢ぞいの登山道は、ここから通行禁止になっている。一旦尾根に登り返し、白糸の滝の展望台から登ってきた尾根道を駐車場まで戻るのが正規のルートだ。ちなみに、硫黄沢ぞいの道は、白糸の滝のすぐ脇を通って駐車場に続いている。沼尻温泉の源泉をパイプで引いている道で、最近になって湯花を搬出する索道が作られた。駐車場側の入口にはコースが崩壊し危険なので入山禁止する旨の注意書きがある。以前は白糸の滝の脇の足場が悪かったが、湯樋整備のため常に歩ける状態にはなっている。多くの登山者が入ると途中の木橋の崩壊が進む恐れがあるので、緊急時以外の通行は慎みたいものである。
 オーバーユースが続く安達太良山だが、私もオーバーユースの原因を作っている一人かと思うと複雑な気持ちになった。無雪期の本山に登るのも今回を最後にしようと心に決めた。メインルートを外すと静かに登れるコースも残っているので、ピークハンティングさえこだわらなければ結構楽しめると思います。(I.I) 


■概念図


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