6時前出発、土湯峠を越えて、猪苗代から会津坂下まで高速を使う。西山温泉、大成沢へと順調に進む。ここから博士沢に沿って林道は切られ、道海泣登山口から今回下山予定の大滝谷登山口までは、拡張工事がほぼ終わり、舗装を待つばかりになっていた。
8時25分出発、左手の水場を過ぎると、尾根に取り付く。かなり急な尾根で、登るにしたがい、ブナ、ミズナラ、ヒノキ、ゴヨウマツなどの大木が目立ってくる。見事な大木だが、注釈や「自然を大切に」などの看板が多すぎる。それと、急斜面にはトラロープがいたるところに張ってあるが、結び目が怪しげだったり、色がふけて毛羽立っていたりして安心して使えないものもあった。細いトラロープはもともと滑りやすいもので、できれば太くて滑りにくいロープにしてもらいたいものである。もっとも、木の根や岩、木の枝とホールドはたくさんあるので、必要なところはほとんどないが・・・・自然は自然が一番。岩と岩の間にシャクナゲの屋根をかけたような「シャクナゲ洞門」までくると、傾斜はゆるくなり、20分で主稜線に乗った。左側が切れ落ちた尾根を進み、ひと登りすると社峰で、少し下って登り返すと博士山の山頂である。青空はないものの、時折ガスが切れて、錦秋の木々が目を楽しませてくれる。
10時50分、山頂に到着する。3パーティ5人の先行者が迎えてくれた。時間は早いが、早速昼食にする。久しぶりにのんびりと食事を楽しんで下山にかかる。往路を引き返し、登ってきた道海泣の分岐を過ぎ、さらに進む。この尾根にも松やヒノキの大木が多い。多少のアップダウンがあるが、疲れるほどの登り返しではない。やがて尾根を離れ、右に降りてゆく。上のほうはかなりの急斜面で、支尾根を下るにしたがい、緩やかになってくる。尾根筋には太いブナやミズナラの大木が多い。最後は尾根から右に降りて沢沿いに下ると植林地で、まもなく林道に飛び出す。登山道は、地図より少し右に寄っていたので、道海泣登山口まで15分でついてしまった。(K.K) |