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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3313
山椒山 1088m 主三角点峰
山行種別 無雪期一般
さんしょうやま 地形図 湯ノ岐


■山行期間 2002年4月27日
■コースタイム 宮里大橋(12:48)→高野川分岐(13:10)→前山(13:35,13:45)→山椒山(13:55,14:00)→トヤノ山(14:25)→作業道(15:27)→宮里大橋(15:40)
■写真
宮里大橋が出発点 橋を渡り左に折れると登山口 カラマツ林の中を登っていく
登山道にはコブシの花が 前山のプレート 山椒山山頂
山椒山には主三角点がある トヤノ山 イワカガミが咲く

■行動記録
 南会津の静かな山間部、木賊の集落の裏山が山椒山である。西根川右岸にあるこの山は、「さいたま市少年自然の家」が野外活動の場として登山道整備を進めたと聞いている。トヤノ山からの下山口にはキャンプ場の施設があり、木賊の地元の人たちと関係者以外立入禁止になっている。山椒山、トヤノ山自体は国有林だが、下山口は民有地になっているので地元の人たちに出合ったら挨拶は忘れないようにしたい。
 木賊から宮里大橋を渡ったところが出発点になる。特に駐車場などは無いので、じゃまにならないように路肩に駐車する。身支度をして歩き始める。作業道を北に向かって少し進むと右に登山道の標識がある。最初はカラマツの林、徐々に角度を増してくる。多少ぬかるむ沢状の窪地を登って行くと尾根にでるので左に折れてさらに進む。歩き始めて20分ほどで高野川分岐に着く。尾根伝いに登っていくと山椒山が見えてくる。季節柄登山道の廻りにはコブシの花がいっぱいである。1040mピークの前山に到着。手作りのプレートが付いている。ヒメコマツの木々に囲まれ見通しは良くないが木々の間から七ヶ岳が見える。前山から下のキャンプ場まで尾根伝いに道が付いている。
 山椒山は一旦下り登り返す。途中にはイワカガミの群生、13時55分、登山口から1時間ほどで1088mの山椒山に到着する。山頂には「主三角点」と刻字のある標石がある。聞き慣れない「主三角点」と言う言葉だが、明治中期に内務省地理局と前後して農商務省山林局が国有林野の測量をした際、基準点として「主三角点」「次三角点」を使用したとされ、有名なところでは遠見尾根の小遠見山や群馬新潟県境にある上ノ倉山などにまだ残置されている。
 さらにトヤノ山まで足をのばす。トヤノ山は1135mで山椒山よりいくらか高い。山頂から大嵐山が正面に見える。しばし休憩してから下山にかかる。北西に延びる尾根を下る。途中やせ尾根もあるので足元注意。10mほどの登り返しのところにはイワウチワが群生し写真撮りに夢中になって時間を忘れる。索道のワイヤーが架かるところから一気に高度を下げていく。ヒメコマツの中を下りてゆき、キャンプ場の奥の作業道に出る。小沢を渡ると「さいたま市少年自然の家」のキャンプ場施設がある。そこを通り抜け舗装路に出て宮里大橋に戻る。
  西根川は沢登りで以前だいぶ通った流域だ。帝釈山に突き上げる西根川は滝の連続する初心者でも登れる沢で、最近になって舟岐川流域からの林道が整備され、車を回しておけば帝釈山から30分で登山口に下りられる。今度は沢登りで訪れてみたい。また、今年から林道田代線が工事のため通行止めになって田代・帝釈山は湯ノ花温泉側からは当分の間登れないとの情報がある。田代山を計画している人はあらかじめ調査されたい。 (I.I)

■概念図


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