田島町から中山トンネルを抜け、番屋を過ぎると佐倉山も近い。東登山口はミンビニのヤマザキショップの30mほど先、案内板があり辛うじて2台の駐車スペースがある。車を止められない時は、コンビニで買い物をしてお願いして車を置かしてもらうのも手かもしれない。
山麓から見た佐倉山は鋭角な双耳峰である。一見山の大きさから見て山頂に立つことは容易に思えるが、急峻で見かけよりは手強い。足場に十分注意して登ろう。
案内板を左に見て林の中の急坂を登っていく。天に向かって突き上げるような天狗岩を抜け屏風岩へ着く。屏風岩を右側から登って岩尾根伝い登っても良いが、左に巻き道があるので無理をしないで山腹を巻きながら尾根に出る。609m標高点ピークには登山口から25分ほどで登ってこれる。
ここからアップダウンが続く。一旦下り急坂を這うように登ればNHKの舘岩テレビ中継所のピークに着く。見晴らしが非常に良いので小休止にする。テレビ中継所のピークからは北登山口へ下りる踏跡が付いている。いよいよ本格的な登りになる。急坂にはロープがかけられ注意書きの標識も整備されている。足場が急なので慎重に行動すること。注意さえすればそう危険な場所では無い。ロープを伝ってトラバースをする。すぐ脇にはイワウチワが群生し感動さえ与えてくれる。ようやく三等三角点を持つ佐倉山山頂に到着する。山頂に先に登られたご夫妻が休憩されていた。今日が旦那さまの誕生日とのこと、また、「ふくしま100名山」最後の100山目の記念すべき登山だと言うこともお聞きした。偶然にもそんな日にご一緒できたことに感謝....色んな山域にもいらしているようで、通りで健脚な方だと思った。
山頂からの眺めも素晴らしく、目の前に七ヶ岳、西側にはまだ雪の残る坪入、窓明、三ッ岩、会津駒らの稜線が一望できる。下りは車を置いてきた東登山口に戻ることにする。急坂の連続なので慎重に下る。
このコースには水場、トイレとも無いので、あらかじめ準備しておきたい。南西側の林道伊与戸線に下りる登山ルートもある時間が許せば、そちらに下るのも良いだろう。(I.I)
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