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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3327
長卸山 1068mピーク
山行種別 無雪期一般
ながおろしやま 地形図 檜枝岐


■山行期間 2002年5月25日
■コースタイム 熊野神社入口(12:52)→熊野神社奥の院(13:05)→長卸山(13:55,14:06)→広瀬の湯(14:30)→熊野神社入口(14:52)
■写真
熊野神社入口から見た長卸山 室山熊野神社 権現様の石段
ヒメコマツの中を登っていく ブナの稚樹 山頂は近い
山頂直下の標識 山頂の祠 公衆浴場・広瀬の湯

■行動記録
 木賊を挟んで山椒山と対峙する長卸山は、標高1068mの三角点を持たない山である。新屋敷付近から容易にその全容を見ることができる。寛政12年の雪解けによる長卸山の大崩壊をきっかけに、その後、文化6年山頂に石の祠を建て嵐(たけ)祭と称して御神酒を揚げる習わしが、今でも残っている信仰の山である。
 登山道は、木賊の共同浴場・広瀬の湯からのコースと、熊野神社から入るコースの2つがある。今日は緩やかな熊野神社からのコースを登り、広瀬の湯に降りるルートを取ってみる。赤沢に入る林道の入口を出発点とする。車は道路の西側に駐車スペースがあり4〜5台は置ける。林道に入り西根川に架かる室山橋を渡ると左に室山熊野神社がある。ここが登山道入口である。神社の左手の参道を進むと鳥居があり、苔むした99段の石段が真っ直ぐ付いている。これが山開きのポスターにも書いてある由緒ある権現様の石段だ。登り切ると立派な神社がある。写真に納めたあと登山道の案内標識に導かれて登山道を登っていく。すぐに急登。立派なブナが目を引く。尾根に出るとヒメコマツの林となり緩やかに登っていく。次は珍しいブナの二次林、細いがいつの間にかブナの林に囲まれた。「これはヒメコマツ、これはブナの稚樹」などと、仕事がら詳しいOくんに教えられながらゆっくり登っていく。木々の間から三ッ岩の雪稜が見える。会津駒が見えると言うが私にはどのピークが会津駒なのかはよく分からなかった。コンピュータで計算してみると長卸山からは手前の1341.2ピークから派生する尾根が邪魔をして会津駒は見えないのではないかと思う。広瀬の湯からの登山道と道を合わせ、山頂13時55分到着。1時間ほどの登りだった。山頂には小さな石の祠がある。見晴らしは良くない。
 小休止をした後、広瀬の湯へ向かって下山にかかる。ブナ、ミズナラ、コナラ、モミジなど広葉樹林の急坂を一気に下る。ヤマザクラもある。春は新緑と合わせ登山者の目を楽しませてくれるに違いない。
 尾根が細くなってくると幾分傾斜は緩くなってくる。急坂も一旦お休みし小ピークに登り返す。また、下り始めると広瀬の湯も近い。14時30分、道路に飛び出す。広瀬の湯は一般の人も入れる木賊の共同浴場で入浴料は300円である。時間のある人は是非どうぞ。15分ほど道路を歩き、車まで戻る。(I.I)

■概念図


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