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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3362
トムラウシ山 2141.0m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
とむらうしやま 地形図 トムラウシ山


■山行期間 2002年8月14日
■コースタイム 短縮コース登山口(6:20)→コマドリ沢(9:00)→前トム平(9:30)→山頂(11:15,11:35)→前トム平(13:00)→コマドリ沢(13:45)→短縮コース登山口(16:00)
■写真
コマドリ沢の登り 前トム平に咲くコマクサ トムラウシ公園
頂上直下のガレ場 トムラウシ山頂 トムラウシ山頂からの展望

■行動記録
8月13日(火) 天候:曇時々小雨
 午後トムラウシに到着し、トムラウシ温泉に入る。露天風呂もある小綺麗なトムラウシ温泉は、料金も\350と割安なので、お勧めしたい温泉である。
 その後、トムラウシ自然休養林野営場でテント設営。つい昨日ヒグマ目撃情報があったのでびびっていたが、他にも4、5パーティいたので心強かった。水場もトイレも設備されており、夜も外灯がつくのでヘッドランプを使用する事はなかった。早めに夕食を取り、就寝したが夜中に目がさめ、その後あまりよく眠れない。外は雨が結構降っていた。この雨じゃ、明日の山行は中止かも、とぼんやり考えているうちに、いつのまにか眠りに落ちていた。
年8月14日(水) 天候:曇時々晴
 4:00にアラームがなったものの、眠くて4:30頃までシュラフでぐずぐずする。昨夜の雨と寝不足でイマイチ気が乗らなかった。霧雨が降っている中、長丁場を歩くのかと思うと面倒な気さえしてきたが、朝食をとっている間にも天気は回復に向かい、テントを撤収し、短縮コース登山口へ向かう。そこの駐車場には、清潔で気持ちよく使用できるエコトイレが設備されている。
 6:20に登山開始。展望のきかない中、ドロドロの平らな道が続く。高度も稼げず、延々とぬかるみの中を歩く。田植えでも始めたくなる様な感じだ。出発時間が遅かった為か、人気もなく、ヒグマ出没地区とあって心細い。悪路との格闘に気を取られ、カムイ天上を通過した事にも気づかなかった。その後は、小さな沢をいくつか越えるアップダウンがあり、そのうちコマドリ沢とぶつかる。徒渉は問題なかったが、増水時には要注意だ。実際に目の前で仲間が流されて死亡してしまったという話を3日後に知人より聞く事になる。コマドリ沢を横に見ながら、しばらく登ると急登となり、息もあがる。よくやく前トム平あたりで展望が開けてくる。更にガレ場を大きな石づたいに飛び移りながら横切る。途中、Iがなにやら叫んでいるので、そっちを見るとシマリスがいた。トムラウシ公園から南沼キャンプ指定地あたりまでは、様々な高山植物を見ることが出来る。可憐な花が咲き乱れ、北海道の夏を感じる。そうしている中にも、いよいよ最後の急登となり、疲れた体にむち打って、ついに山頂に到着。いつもの様にIは山頂付近で私を待っており、ペースが遅れがちだった私を、先に山頂に立たせてくれた。既に何人もの人が山頂にいるので、一番乗りも初登も何もないのだが、何となく嬉しい気分になる。その頃には青空も広がり、山頂からの絶景を楽しむ事が出来た。十勝連峰が一望でき、また点在する湖沼が本当に綺麗だった。
 帰りのガレ場ではナキウサギがほんの目の前を通り過ぎるのを見る事ができた。疲れた体での沢越えのアップダウンはきつく、また靴擦れを起こした足でのぬかるみの下りはうんざりだったが、短縮登山口の駐車場までだから、と気を取り直しつつ下る。駐車場に到着した時は既に16:00。今回の山行では、随分時間がかかってしまった様に思った。
今回の山行は日帰りだったので、ゆっくり出来なかったのが残念だ。今度行く機会があれば、高山植物をもっと楽しみながら、縦走をしてみたい。なかなか登りごたえのある名峰である。(N.I)

■概念図


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