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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3486
家形山 1877m主三角点峰
山行種別 無雪期一般
いえがたやま 地形図 吾妻山、土湯温泉


■山行期間 2003年6月8日
■コースタイム 不動沢橋(8:20)→賽の河原(8:48,8:55)→山鳥山(9:04)→井戸溝(9:34,9:34)→慶応吾妻山荘分岐(9:54)→硯石(10:01)→大根森(10:17,10:25)→五色沼(10:42)→家形山(11:00,11:30)→井戸溝(12:40,12:55)→賽の河原(13:27,13:35)→不動沢橋(14:10)
■写真

新しくできた不動沢橋 以前の不動沢橋は駐車場に 山鳥山にはツマトリソウが群生
このコース唯一の水場、井戸溝 ショウジョウバカマ 吾妻の瞳と呼ばれる五色沼
家形山の山頂には主三角点 家形山から一切経山を見る 綺麗になったようでもゴミはある
大根森で記念撮影 賽河原まではイワカガミが群生 オーレン

■行動記録
 私たちは以前から吾妻山で清掃登山を行ってきたが、何年か前に山開きをする団体が出てきてからは、日にちが重なったこともあり他の山で行っていた。でも吾妻山は私たちのホームグランドに変わりないし、今年は山開きが1週間ずれているので、吾妻山で実施することにした。
 車を乗り合わせ磐梯吾妻スカイラインを高湯口から入り、不動沢橋まで行く。橋の手前の広場は今ではバス専用の駐車場になり、一般車は以前の不動沢橋売店の所に止めるようになった。トイレも新しくなり景観もだいぶ変わった。車を止め身支度をして出発する。
 バスの駐車場の脇から沢に降り立つ。駐車場から投げられたのだろう、沢の脇にはタバコの吸い殻が大量に捨てられている。以前は大切な水場だったが今では飲む気にもならない。沢を渡り登っていくと右から高湯温泉からの道を合わせる。このコースは登山者の少なく静かな山歩きを楽しむことができる。登山道にはイワカガミが群生する。すぐにシモフリへの分岐点「賽の河原」に着く。ここから道は平坦になる。樹林帯に入るとツマトリソウが群生する。スキー場からの冬コース合流点「山鳥山」を過ぎ、さらに進むと「湯の平」だ。このコース唯一の水場「井戸溝」で一休みしてから慶応山荘への登りにかかる。オーレンが群生している。花は綺麗だし、人はいないし、天気も良い。慶応山荘の分岐を過ぎ「硯石」を10時に通過する。いよいよ本格的な登りだ。大根森の中腹で樹林帯を抜ける。空気も澄んでいて見晴らしは最高だ。一汗かいて五色沼へ。吾妻の瞳と呼ばれる五色沼は水深が浅いので様々に色を変える。しばしその美しさに見とれてしまう。目的の家形山は目の前だ。
 家形山に登ると五色沼がまた違って見える。また浄土平から登ってくる登山者も多い。家形山の山頂には「主三角点」と記された石標がある。主三角点とは明治中期に農商務省山林局が国有林野の測量をした際、基準点として使用されたもので今となっては貴重な三角点だ。
 いよいよ本格的にゴミ拾いが始まった。山頂からは古い空き缶や割れた瓶など結構見つかる。昼食をとってから登ってきた道を戻る。ガンチャン落としから家形山避難小屋へのルートは歩く人も無く、藪がかぶさっている。大根森で最後の眺めを楽しんで、ゴミ拾いに専念する。登るとき拾おうかどうか迷った土嚢袋だが、雨に流されゴミと化してしまったものを拾った。また、以前、安達屋と小屋とをつないでいた電話線のケーブルも放置されたままになっている。私たちの手に負えないし、産業廃棄物でもあるので、管理者の手で責任を持って処理していただきたい。いたる所に放置された土嚢袋だが、これから登山道整備のため置いてあるのか、すでに目的が終わって放置されたものか判別できなかったので回収しなかった。
 土嚢袋は登山道の整備のために使用しているようだが、ナイロン繊維でできた土嚢袋は腐ることはなく、いずれゴミと化してしまう。なぜ麻袋などを使用できないのかと思う。また、山鳥山付近の登山道には側溝が掘られていた。このコースは腐葉土の多く混ざった湿地がいたるところにあり、スパッツをしないと歩けなかったが、いまでは道が乾いてしまった。山鳥山付近の植生もすでに変化している。何年かぶりに雪の無い時期に登ってみて、あまりの変化に驚いた。(I.I)

■概念図



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