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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3524
飯谷山 782.9m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
いいたにやま 地形図 柳津


■山行期間 2003年10月25日
■コースタイム 433mピーク・林道(7:50)→小沢(8:02)→奥之院・旧本殿跡(8:34,8:40)→展望案内板(9:00)→飯谷山(9:12,9:34)→清水頭ノ滝(10:11,10:15)→林道長久保芝倉線(10:18)→とこざ公園→見晴台→433mピーク・林道(10:44)
■写真

433mピークの植樹祭モニュメント 433mピークの所から登り始める 途中には石碑もある
休憩の松 小沢・のどを潤す 太いブナもある
みごとなブナの二次林 奥之院(旧神殿跡) 急な尾根道を登っていく
展望案内板・一番の展望台 飯谷山の標柱 山頂を示す公共座標
山頂から見る小杉山沼 飯豊連峰はすでに雪化粧 雷神様の小さな祠
下山路にはペンキで矢印が 紅葉も真っ盛り 清水頭ノ滝に寄り道する
林道に出たら433mピークに戻る 途中のとこざ公園 ナラモダシ
麓から見た飯谷山 聖徳太子立像のある寺(醫王山) 柳津発電所

■行動記録
 飯谷山は、柳津町の西方に位置し、西会津町と境を接する。標高は782.9mと低いものの慶長の大地震による山の崩落により西方はスッパリと切れ落ちている。またこの時期、山頂から望む飯豊の山はすでに雪化粧し素晴らしい眺望を約束してくれる。
 登山口は野老沢(ところざわ)コースと南東尾根(清水頭)コース、それに西会津町からの小杉山コースがある。最近になって林道野老沢線の先に林道長久保芝倉線の工事が進み、車を「とこざ公園」の手前、433mピークのところに置くと、楽に周回コースを取れるようになった。
 野老沢の集落から林道野老沢線を車で上り、とこざ公園手前の433mピーク脇の路肩に車を停める。ここが今日の出発点だ。433mピークは地元の子供たちが植えた記念樹があり、立木を利用して作られた「植樹祭」のモニュメントがある。身支度をして出発する。林道と平行するように林の中に入っていく。5分ほど歩くと「休憩の松」に着く。ここから林道と離れて緩やかに下っていくと小沢と出合う。登路唯一の水場だ。ナラやイタヤカエデの混交林をトラバースするように登っていき、登山道が尾根に乗ると周りはブナ林に変わる。歩き始めて45分ほどで奥之院(旧本殿跡)に着く。
 少し休んでから再び登り始める。尾根に戻り急坂を登っていく。急登も右からの尾根を合わせると緩やかになる。尾根が広くなると周りは二次林のブナ林となる。やがて展望が開ける「飯谷山頂展望案内板」のところに着く。なかなかの見晴らしだ。山頂への最後の急登もブナの二次林だ。炭焼き釜の跡がいくつもある。1時間20分ほどで山頂に着く。西の小杉山沼側はスッパリと切れ落ちている。眼下には小杉山沼が、視線を上げると美しく雪化粧した飯豊連峰が飛び込んでくる。
 山頂に、あるべきはずの三等三角点は無い。西側の崩落が進み無くなってしまった。今では公共座標(図根)が埋められている。目を東に向けると遠くに磐梯山、眼下に柳津の町並みをみることができる。しばし休憩してから下山にかかる。
 進路を南に取り少し下ると小杉山コースと南東尾根の分岐となり、ここには雷神様の小さな石の祠がある。落ち葉を踏みながら南東尾根を下降する。ブナ林の尾根を下り、アカマツ、ナラ、クヌギなどの混交林を抜けると古い作業道に出る。
 ここに「清水頭ノ滝」の標識があり1〜2分のところなので寄り道する。8mはあるだろうか立派な滝が懸かっている。写真に収めてから作業道を先ほどの分岐まで戻り登山道を下ると、すぐに林道に飛び出す。
 この林道は、林道長窪芝倉線として現在工事が進められている。工事中の林道を野老沢方面に向かう。あづまやのある「とこざ公園」を過ぎると、見晴台の案内表示があるので林道から離れて尾根伝いに進むと刈払いされた場所に出た。寄り道するほどの場所でもなさそうだ。バックして林の中を433mピークを目指す。車を置いてきた林道に戻ったのが10時44分、紅葉とブナ林のすばらしさを満喫しながら3時間ほどの散策を楽しむことができた。(I.I)

■概念図



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