トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会
Fukushimatoukoukai HomePage
No.3532
花塚山 918.5m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
はなづかやま 地形図 飯樋


■山行期間 2003年11月8日
■コースタイム 花塚の里入口(11:55)→放鹿神社(12:07)→中央御室岩(12:32,12:37)→花塚台分岐(12:50)→花塚山(12:58,13:10)→花塚台(13:18)→比曽堺(13:22)→北峰(13:37,13:43)→竪石分岐(13:45)→竪石(13:52)→放鹿神社(14:26)→花塚の里入口(14:45)
■写真
花塚の里入口 花塚の里には様々な遊具がある 参道の鳥居
花塚山の案内板 放鹿神社 登山道は良く整備されている
うば神さま 行者戻し岩 登山道の脇には石仏が
中央御室岩 ナラの林にガスがかかる 花塚台と花塚山の分岐
分岐から花塚山を目指す 花塚山の二等三角点 花塚山の山頂を示すプレート
花塚台にある胎内潜り岩 花塚台にある護摩壇岩 花塚台のあづまや
比曽堺 北峰のあづまや 竪石分岐の標識
そそり立つ竪石 すっかり晩秋のたたずまい 残念ながら花塚山はガスの中

■行動記録
 花塚山は川俣町の東方に位置し、標高は918.5mで阿武隈山系の山の中では比較的高い方の山だ。古くから信仰の山として登られ、だいぶ前になるがハイキングコースとして整備されてからは訪れる人も多い。
 県道原町川俣線の萩平バス停を過ぎたら案内標識があるので右の細い道路に入る。峠の森キャンプ場の分岐をやり過ごし、桃木平の集落を過ぎたら左に登っていく。延長されたばかりの「林道花塚線」を横切ると花塚の里入口に着く。駐車場と簡易トイレがあるので車を止め歩き始める。
 花塚の里のアスレチックや遊具を左に見ながら参道を登っていくと放鹿神社に着く。ここが花塚山の登山口になる。ここから先に水場は無いので左手のあづまやの水道で水を補給すると良い。
 スギ林の中を歩き始める。急坂をひと登りすると尾根筋の道となり、周りはマツ林に変わる。いくぶん緩やかになった登山道をさらに登っていくと、御山界に着く。ここから花塚台までは巨岩、奇岩が次々と現れてくる。
 まずは左手に烏帽子岩が現れる。道は岩を縫うように登っていく。ところどころの岩場には石仏も安置されている。行者戻し岩はクサリを頼りに登る。迂回路も右側にある。岩の上に立つと足下に15mほどの屏風岩が切れ落ちている。向かい側には仙人岩が見える。
 急坂を登っていくと、「うば神」に着く。左に回り込むと中央御室岩がある。行合道は小綱木への分かれ道、続いて鎮護の岩、座禅岩、御鏡岩と岩場が続く。急坂が終わり、マツ、ナラなどの混交林の中をゆっくり登っていくと、稜線の分岐に出る。ここは花塚山と花塚台の分岐になっている。まずは花塚山のピークを目指す。
 尾根伝いにアップダウンを繰り返しながら、10分ほどで二等三角点の花塚山の山頂に着く。以前は見晴らしの良くなかった山頂だが、現在は刈払いがされ、まあまあの展望を得ることができる。先ほどの分岐まで戻る。
 分岐から花塚台に向かう。すぐに胎内潜り岩や護摩壇岩のある花塚台に着く。見晴らしは最高で、特にクサリを使って護摩壇岩に登れば360度のダイパノラマを楽しむことができる。阿武隈山系の日山、口太山、それに吾妻、安達太良、条件さえ良ければ蔵王、遠く太平洋も見ることが出来る。はずだが、今日は残念ながら山全体がガスで覆われ展望は無い。その分落ち葉を踏みしめ、しっとりとした山歩きを満喫できる。
 花塚台から尾根に沿って北に向かう。いったん北峰とのコルまで下りる。比曽からの登山道を合わせる十字路「比曽堺」だ。ここから少し登り返せば北峰に着く。あづまやの展望台もあるが、北峰の岩場の上に立った方が展望がきく。
 下りは、雑木林の中を峠の森キャンプ場方面に向かう。すぐに「竪石分岐」に着くので左に折れて主尾根から派生する枝尾根を真っ直ぐ下る。結構な急坂だ。小沢が入ると目の前に見事にそそり立つ「竪石」の雄志を見ることができる。この「竪石」だが、花塚の里の案内板には「堅石」と記されている。また、川俣町のホームページの山の紹介のなかでも「堅石」になっている。しかし、登山道の分岐標識は、それ以前から設置され「竪石」と表記されている。どちらが正当かは解らないが、岩の形からすると「竪石」がもっとも適しているのかなとも思う。竪石から岩壁沿いに下りていくと峠の森キャンプ場からの道を合わせる。
 道標に従って尾根道をさらに下りていくと伐採地に出る。左に折れて沢との合流点まで登り返す。ここで比曽界からの道を合わせる。トラバースし伐採地から離れて尾根を登り返すと二本目の沢に出合い、次に、しばらく沢に沿って下って行くと三本目の小沢に出合う。二本目、三本目の小沢は飲み水に使える。
 登山道は764mピークの尾根を目指して再び登り返す。あづまやの展望台に出たら、先ほど登り始めた花塚の里はもうすぐである。(I.I)

■概念図



トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会