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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3641
国土山 858.2m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
こくどやま 地形図 安座、沼沢沼


■山行期間 2004年8月28日
■コースタイム 上田ダム登山口(7:45)→NO23鉄塔(8:42,8:57)→東北電力国土山避難小屋(9:46,9:50)→沼越峠(10:00)→国土山(10:33,10:45)→沼越峠(11:00)→東北電力国土山避難小屋(11:08)→NO23鉄塔(11:58)→上田ダム登山口(12:35)
■写真
東北電力上田発電所 只見川の左岸をへつる 北の湖沢に架かる吊り橋
途中から上田の集落を振り返る 送電線巡視路を利用して登る ブナの稚樹
水源かん養保安林の標識 見事なブナ 途中から国土山のピークを望む
東北電力の国土山避難小屋 稜線・沼越峠の祠 見事な天然スギ
所々に赤ペンキが塗ってある 国土山の三等三角点

■行動記録
 国土山は登山道が無いと聞いていたので登山対象外としていたが、東北電力の送電線巡視路を利用して登山路があるとの情報から未踏峰区域を埋めるべく急きょ計画した。
 前日福島を発ち、一路金山町へ向った。上田の集落から上田発電所のダムの上の橋を渡り対岸に渡り、只見川の下流へ道なりに降りて行くと広場になっている。テントを張って仮眠する。
 このコースは江戸藩政時代に物資、交易のため会津藩の命により、飯田兵左衛門という人が、開いた峠路となっており、現在は東北電力の送電線の保守用として整備がなされている登山路である。
 当日は台風の影響もまだ無く、朝から好天に恵まれた。身支度を整え出発する。ほどなく「北の湖沢」を渡る鋼製の吊り橋を渡る。橋を渡ると林の中の急登が始まる。一気に高度を上げていく。送電線の鉄塔に出ると、送電線の下は、きれいに刈り払われいて日光の強い日差しが容赦なく照りつける。急坂の登りで昨夜の酒の後遺症か給水しながら、きつい登を強いられる。
 上田発電所のダムを出発後、約1時間でNo23の鉄塔にたどり着く。ようやく急登から解放され眼下の景色を眺めることができる。この先はさほどの急登も無く、目前には今日の目的の国土山の姿が眼に飛び込んで来くる。送電線の日当たり良好な登山道から、ブナ林の中の登りに変わり大きなブナが私たちを迎えてくれた。
 No23の鉄塔から1時間程度歩いたろうか、赤い屋根の東北電力国土山避難小屋にたどり着く。一般には開放されて無く、戸締まりがしてある。帰りに気が付いたのであるが、小屋から東側が刈り払いされているので行ってみると小屋用の水場があった。このルートには水場な無いので緊急時は補給ポイントとなるが、あくまでも東北電力用の給水施設である。
 小屋を過ぎてすぐ峠となり、鉄塔脇に石祠がある。 地図上では一段降ったところが沼越峠となっており、831mポイントが見える。東側に鉄塔の下を潜り、先を進めると、最初は藪に覆われているが、足元はしっかり踏跡がついている。緩やかに登って行くと、スギとブナの林の中に入る。踏跡も明瞭になり立木には赤スプレーの跡や赤布が付いている。30分ほどで三等三角点のある国土山の山頂に着く。尾根上に大径木のスギがみることが出来るが、福島県には山都町に自生する「飯豊スギ」、北塩原村早稲沢周辺の「吾妻スギ」と金山町の本名を中心に自生する「本名スギ」が天然に自生するスギとして学術上分類されている。帰路は往路を戻る。(S.O)

 

■概念図



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