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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3728
目指岳 650.3m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
めざしだけ 地形図 安座


■山行期間 2005年6月25日
■コースタイム 登山口(7:15)→尾根(7:42)→九才坂峠(8:03,8:13)→目指岳山頂(8:39,8:46)→九才坂峠(9:08,9:16)→登山口(9:52)
■写真
仮設道終点 尾根より目指岳を望む 九才坂峠
「林木遺伝資源保存林」の標
柱と目指岳への登山路
九才坂峠の石の祠 目指岳山頂と三等三角点

 
尾根より望む水沢集落

 
水沢集落(上安座)より「おとめ
さゆり群生地」の案内板のある
入り口
山頂直下のコウヤマキ

■行動記録
 九才坂峠は西会津町水沢集落(上安座)と新潟県の上川村土井集落を結ぶ峠道で歴史的には古く、詳しい資料も持ってない。この峠のほかに、水沢集落から南西に向かって続く大倉峠、金山町の国土山への登山路となっている沼越峠などあり、いずれも新潟県の上川村に至る峠道で、現在の国道49号線が津川を通じて新潟へ結ばれる以前はそれなりに重要な峠道であったのかもしれない。
 前夜、福島から新潟方面に向かい、野沢の国道49号バイパスから安座方面へ車を左折する。国道の交差点にセブンイレブンがあるので目印となる。先を進めるとしばらくして、安座集落(下安座)その先水沢集落(上安座)に至り、集落の終わりに、「おとめさゆり群生地」の案内板があり、右折し適当な空き地で露営した。翌朝明るくなって、見てみると地図上では集落から歩道記号であるが、治山事業による仮設道が集落から延びており、途中に峠道の案内板があり、仮設道終点には「おとめさゆり」の案内板と治山ダムがある。峠の入り口に車を置いて身支度し、峠道を登り始めるとすぐ道脇に2基の治山ダムが現れる。小沢も流れ込んでおり、給水も出来る。ナラの木を主体とした林のなかを緩やかに登って行き、地形図で沢を回り込んだあたりからブナ林へと林層を変えてくるが、ブナの林齢はまだまだ若い。昨今ブナの木についていろいろ騒がれているがこうして歩いているとあちこちと若いがブナ林に遭遇する、まだまだ捨てたものではない。
 道はいつしか尾根道へと変わり、目指岳が見えてくるが樹林帯の尾根道なのであまり見張らしはきかないが所々で遠くの山並みをかいま見ることができる。程なく九才坂峠に到着する。峠には半分枯れたスギの大木、根元に石の祠やベンチがあり、遠き時代を想像する。峠に「林木遺伝資源保存林」「保存樹種コウヤマキ」の標柱があるが周りを見てもコウヤマキの木は無い。目指岳に向けて、県境尾根を北上する。昔は藪であったとのことだが、刈り払い整備されており、一度コルへ高度を下げ登り返すと山頂である。山頂には三等三角点があり、10 m四方位の広さで北に、土埋山、東に竜ヶ岳、南に木地夜鷹山までは確認できるが、それ以上は靄の中だが、見晴らしは良い。帰路は往路をたどるが、帰りに気がついたが、山頂直下に1本だけのコウヤマキを発見した。標高、緯度からしてコウヤマキの自生が自生している?おかしい?だから林木遺伝資源保存林になっているかなどと、一人納得して帰路についた。
 帰って調べたら、安座のコウヤマキは日本の北限のコウヤマキとのことである。(S.O)


■概念図



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