一日に3座の登山はきついと承知しているので、3座目をどうするか悩んだ末に朝日山となった。最初は国土地理院の点の記から比較的新しい調査だったので行けると思い、いろいろ調べたら鮫川村のHPのしっかりと紹介されている。
2座終了後車を走らせるが鮫川村は広い。道路は国道であるが結構未整備である。集落というよりは人家が道路沿いに点在する村のようで、行政は大変だなと思いながら地形図をにらみながら国道349号を進めると青生野集落のところで朝日山登山道西入の案内板がある。写真に納めて先を進めると点の記とは離れた所に朝日山の案内板が国道脇に立っていて、反対側の国道脇に駐車スペースもある。案内板の脇に国有林から鮫川村が登山道を賃借契約したむねも看板があり、15年2月からのようであり、この登山道が最近整備されたことがわかる。登山口に入るとヒノキ林になる。
すぐさま案内板があり、登山道は峰沿いの道となる。早春とはいえ、道沿いにはカタクリの芽はでているが花にはなってない。同じ阿武隈山系でも標高が高い分植物の芽吹きに差があるのかと思い、上をみあげればまだまだ新緑とは言い難い木々の状況である。
ヒノキ林からアカマツと広葉樹の混交林になるが見通しかきかず、ゆっくりと登って行きいったん下って鞍部に達すると西口登山口がらの合流点となる。地形図で確認すると沢沿いに下っているようで、距離もかなりあるようである。国道歩きもあるので帰路のコースと思ったが軟弱な私はすぐさまあきらめて、来た道を戻ることにした。鞍部より少し急登となるがすぐさま山頂に到達する。山頂周縁部の木々は伐採されており、ほぼ360
度の展望を満喫できる。丘陵とでも表現しようがない阿武隈山系独特の山並みの展望である。入口の案内板に太平洋の遠望もできる書いてあったが、あいにく春霞で太平洋は確認できなかった。しかし、いわき市の湯ノ岳と思われる頂は確認できた。山頂でしばしのんびりして、来た道を戻り帰路についた。(S.O)
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