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No.3864
笠ヶ森山 1012.6m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
かさがもりやま 地形図 岩代中野


■山行期間 2006年5月27日
■コースタイム 笠ヶ森登山道出口(8:20)→登山道合流点(9:23)→鶏峠・砲台陣屋(9:31)→笠ヶ森山(9:56,10:15)→登山道合流点(10:31)→笠ヶ森登山道入口(10:05)→笠ヶ森登山道出口(11:21)
■写真
道路の途中から見た笠ヶ森山 出発点は笠ヶ森登山道出口 沢に沿って進み対岸に渡る
見事なブナが現れる 登山道入口からの道の合流点 砲台陣屋を過ぎるとにわとり峠
に着く
笠ヶ森山の最後の登りは急登
でロープが張られている
山頂にはテレビ中継用の反射
板がある
山頂を示す標柱
三等三角点は反射板と反射板
の間にある
山頂からの眺めはすばらしい。
磐梯山が良く見える
笠ヶ森登山道入口からのコース
には「合目」の標識がある
沢を渡ると登山道入口は近い 笠ヶ森登山道入口の駐車場 道路脇にはチゴユリが花をつける

■行動記録
 中通りと会津を結ぶ峠道はたくさんあるが、そのひとつである諏訪峠の南西に今日の目的の山「笠ヶ森山」がある。遠くから見るとお椀を伏せたような山容で、2年前の4月に諏訪峠から挑戦したが残雪があまりにも多く、途中で断念した経緯がある。リベンジを兼ねていつもの相棒Iさんと計画してみた。今回は諏訪峠からではなく旧岩瀬村が周回の登山道を整備している登山道を使うことにした。このコースはガイドブックなどにも紹介されている。
 笠ヶ森登山道出口の表示のある登山口から登ることにした。出口部分の駐車スペースは狭く乗用車3台分くらいしか無いので駐車する時は通行の邪魔にならないように注意を払いたい。登山道は沢に沿って、やや下りぎみについている。沢に近づくと丸太を並べた橋があり、対岸に渡る。すぐさま尾根に取り付くようになる。最初はヒノキ林の登りで左に流れる沢からどんどん高度を上げて行く。林相もいつしかナラ、ミズナラの天然林となって、中には胸高直径が2m近いブナの木も見ることができた。新緑もまぶしく素晴らしい林の中の登りだ。
 先を進めて行くと稜線に近づいて来たと錯覚するが、勘違いで稜線より発生する尾根を越すだけで登山路は一端下りとなる。稜線をトラバースするように小さくアップ、ダウンをした後、尾根の左側を下って行くと、笠ヶ森登山道入口からの登山道と合流する。地形図に記載されている鶏峠までの道とは位置はかなり違っている。
 緩やかに登ってゆくと朽ち果てた道標がある「にわとり峠」に到着する。峠のちょっと手前には砲台陣屋の道標もあった。帰ってから調べてみたら、「会津戊申戦争時に会津藩に会津遊撃隊180名が結成され追分峠・鶏峠に出戦、以後西軍と交戦」等の資料があったのでやはり戊申戦争の名残だったのだと納得した。峠から道は尾根沿いかと思われたが途中からトラバースしてロープの張られた急登となった。ひと汗しぼられるころテレビ局の反射板のある頂上へ飛び出す。この反射板は福島中央テレビ中継用反射板で2枚あり、三角点は西側の反射板に向かう踏み跡の右脇にあった。
 頂上からの展望は素晴らしく特に猪苗代湖、磐梯山遠く、まだ雪を抱く飯豊連峰まで見渡すことが出来た。帰路は合流点までもどり登山道入口からのコースに入り、下っていく。沢を越すと、その先は登山道と言うよりは昔、牛馬道と呼ばれた林道ではないかと思われ単調な下りになる。
 さらに下っていくと道は平坦になり、左に廃家の跡が見られた。その先単管パイプと足場で出来た橋を渡ると笠ヶ森登山道入口に出る。ここの駐車スペースは幾分広く5〜6台の車を駐めることが出来る。ここから県道を15分ほど歩いて車を置いてきた下の笠ヶ森登山道出口まで戻った。(S.O) 


■概念図



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