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No.4245
振子沢
白石川松川流域・濁川支流
山行種別 無雪期沢登り
ふりこさわ 地形図 蔵王山

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山行期間 2009年7月5日
コースタイム 賽ノ磧(8:29)→振子沢出合(9:08)→振子滝手前(10:05)→振子滝の間(10:25,10:40)→振子滝の上部(11:20,11:35)→五色岳コル・小沢(12:28,12:45)→刈田岳(13:59,14:03)→大黒天(14:35)
写真
賽ノ磧から濁川へと向かう 途中から見た振子沢
濁川を振子沢出合まで歩く 最初に出合う3m小滝 F3(5m)
最初の振子滝(35m) 上部の振子滝(40m) 風が吹くと本当に振り子のように揺れる
振子滝の上はこんな感じ アカモノ イワカガミ
ミネズオウ 振子滝の上にはゴルジュ帯が続く ゴルジュの登攀は難しいので脇を歩く
ゴルジュが続く アオノツガザクラ ゴルジュ帯を抜けても岩場は続く
期待していたコマクサが群生していた 右の尾根はロバの耳 振子沢を抜け五色岳のコルまで来ると小沢がある
小沢のところから見た五色岳 御釜から見た刈田岳 広くて開放感が何とも言えない
御釜と五色岳 山頂に建つ刈田嶺神社 車をデポしておいた大黒天へ到着
写真は拡大してみることが出来ます

行動記録
 梅雨の中休みが続いて今日も山の上は好天に恵まれた。女性交流集会が開催され、2日目に蔵王登山が企画され、沢コースとして振子沢の計画がたてられた。女性陣に混ぜてもらって同行させていただいた。
 福島を6時前に発ち、女性交流集会が開催された旧蔵王ハイツの「ゆと森倶楽部」へと向かう。本当は前日の講演会と交流会から参加しないといけないのだが、忙しさに追われ当日だけにしてもらった。現地直行だとお叱りをうけそうなので、ホテルへ顔を出す。全国連盟のFさんや宮城県連の皆さんと顔をあわせご無沙汰していることをお詫びしてから出発点となる賽ノ磧へ向かった。下山時を考えて大黒天へ車1台をデポした。
 沢コースのメンバーが集合する賽ノ磧へ着いたのは8時を少し回っていた。身支度をして歩き始める。まず舗装された遊歩道進み、次に見晴らし台からつづら折れに登山道を濁川へ降りていく。濁川手前で道は二つに分かれる。右がロバの耳を通って熊野岳へと向かう登山道で、こちらは崩落の危険もあり現在入山禁止になっている。左に向かうとすぐに濁川へ降り立つ。少し遡ると振子沢の出合に着く。水量は少ないが沢の長さから言ってこれぐらいかなと思う。渇水期には水が無くなってしまうこともありそう。
 30分ほど登っていくと最初の小滝F1(3m)が出てくる。2m、5mと小滝を越えると待望の振子滝が出てくる。振子滝は2つあり、最初の滝は落差35m位だろうか。右岸を小さく捲くが浮き石が多く、気を抜けない。特に人数がいる場合は要注意である。最初の滝を巻き終えると次の振子滝が出てくる。落差は40m位ありそうだ。手前に雪渓がブリッジ状に残り、見事な眺めである。風が吹くと名前の通り、糸状の滝が左右に振られる。しばし見とれてから左岸に取り付く。こちらも浮き石が多く気が抜けない。最後のトラバースは、安全確保のためフィックスを張った。
 振子滝の上は一旦緩やかになってからゴルジュ帯になる。ゴルジュ帯は結構難しそう。脇は歩きやすい岩場になっていて高度を上げていく。周りはお花畑で、期待通りコマクサが群生し、めったに見ることの出来ない景色が続く。沢は明るく開放的でもある。右側にはロバの耳の尾根が平行する。御釜手前のコルまで上がると、またコマクサのお花畑が目の前に広がる。小沢も流れていて素晴らしいロケーションである。寝転がってしばし休憩する。
 ここから皆さんは五色岳を登るのだが、私はご無理を言って御釜へ降りるコースを歩かせてもらうことにして一旦皆さんと別れた。
 15分ほどで御釜の畔に降り立つ。初めて見る光景に感激する。普段は見下ろしてばかりいる御釜だが実際に降りてみると思ったより大きくて広大で、日本でないような錯覚さえ感じさせる。刈田岳からの踏跡もついている。御釜の縁を登って行き、五色岳へ登ったメンバーと合流する。ここから刈田岳へ向かって踏跡を登って行くと、御釜の畔から約1時間で山頂へ到着する。ここは多くの観光客で賑わう。俗世間へ戻ってから、車を置いてきた大黒天へと向かった。(I.I)


溯行図
 
      振子沢付近の概念図 



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