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No.4847
小阿寺沢 蔵王・白石川松川流域澄川支流
山行種別 無雪期沢登り
こあてらさわ 地形図

トップ沢登り>小阿寺沢

山行期間 2013年9月8日(日)
コースタイム 登山口(9:06)→小阿寺沢入渓(9:18)→F1・10m(9:34)→F2・6m(9:58,10:04)→F3・2段15m(10:08〜10:30休憩10:39)→F4・6m(11:08〜11:46)→F5・5m(12:00)→F6・6m(12:08)→右支沢(12:19)→10m滝・ハング(12:40)→巻き(12:51〜13:20)→30m滝(13:30〜14:41)→ヤブ漕ぎ(15:20)→登山道(15:46)→ゲレンデトップ(15:56)→登山口(17:11)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
車を置いて登山道へと入る 小阿寺沢へ入渓 最初のうちはゴーロ歩き
所によってはへつりながら進む F1(10m)は斜瀑で左岸を登る 上部からきれいなナメが続く
ダイモンジソウ F2(6m)は倒木を利用した 集水面積は少ないもののなかなかの沢である
F3(2段15m)は練習を兼ねて積極的にロープを出す またナメが続く F4(6m)は左壁を直登した
F5(5m) F6(6m)は右岸を容易越える スキー場の取水パイプが出てきた
10m滝が覆い被さる(左捲き) 30m階段状の滝 kuさんがトップで登る
Uさんもシャワーで登る 登山道からスキー場のゲレンデに出たところ 山はすでに秋の装い
ゲレンデを下る スキー場のレストランえぼし 霧の中を車に戻った

行動記録
 宮城蔵王・えぼしスキー場と平行して流れるのが小阿寺沢である。コースは短いが滑あり、滝ありで初心者でも入れるきれいな沢である。2010年にkuさんと入ったときには手を痛めてしまって、途中の取水管理道からリタイヤしてしまった記憶がある。今回は沢登りを初めて4回目となるUさんも含めて3人で入ることになった。
 前夜から降り始めた雨だが、なかなか止んでくれない。予定時間を過ぎても降ったり止んだりの天気は変わりそうもなく、ダメだったら戻ることにして、まずは入ってみることにした。濡れるのを覚悟して最初から雨具をつける。前烏帽子岳への登山道へと入り、しばらくは登山道を進む。10分ほど歩いて、登山道が沢を横切る所から入渓する。思ったより水量は増えていなく、濁ってもいない。無理だったら途中でエスケープする方法もあるので遡行をすることにした。
 遡行を初めて15分ほどで、10mの斜瀑(F1)が出てくる。左岸を簡単に登ることが出来る。Uさんがトップで通過。この後、しばらくナメが続く。
 F2(6m)は倒木があったので、これを利用して登る。F3(2段15m)は、トレーニングと安全確保のためロープを出した。今回は雨で滑りやすいことと練習も兼ねて、kuさんが積極的にロープを出してくれた。おかげで私も便乗して確保してもらう。年齢とともにバランスも悪くなっているので安心して登ることが出来る。
 F4は上部がハングになっている6mほどの滝で、前回は右壁から2/3を登り、バンドを左に移動して右岸を登ったが、今回は水を被るのを避けて左壁を直登することにした。釣り師の人が付けたのだろうか、トラロープがあったが、kuさんがトップで登り、後続2人は確保してもらった。
 F5(5m)を越え、F6(6m)を越えるとスキー場の取水用のパイプが現れる。少し進むと、標高1100m辺りで左岸より支沢が合わさる。
 支沢に入ると、様相が変わり斜度が増して大岩が積み重なる。ヌルがついていて滑りやすいので注意したい。前回はここでスリップして手を痛めた苦い思い出がある。
 前回はほとんど水が流れていない支沢だったが、今日は雨で増水していて、しっかりとした水量があった。スキー場の取水パイプの管理のための道が横切る。次に衝立のような10m滝に突き当たる。カレ沢の岩場と聞いていたが、今日は水が流れ立派な滝である。見とれていては先には進まない。右岸を捲くが、斜度があり雨のため滑りやすい。手こずっているうちに先行2人に置いて行かれた。何とか小尾根に乗ると待っていてくれた。
 この上も岩場になっていて雨も降る悪条件なので、いっぺんに捲いてしまおうと言う話になったが、写真を撮りながらkuさんが次の岩場を偵察したら、何とか登れそうなので全員で沢に戻った。kuさんがランニングビレーをとりながらトップで登り、中間でピッチを切って登っていく。乾いていれば何ともない岩場なのだろうが、流れの中の登りは一気にレベルが上がる。自分も登ってみるとバランスで登るところもあり、傾斜はそうきつくないのだが条件によっては厳しくなる。今日はバックアップしてもらう側で、役割はビレーの回収だけなので楽させてもらう。
 岩場を越すとゴーロになる。適当なところで登山道を目指してヤブ漕ぎに入る。25分ぐらい歩いたろうか、ようやく登山道に飛び出した。ホッと一息入れパンをほおばり休憩とした。後は長いスキー場歩きが待っている。スキー場の中間部までは雨の上がったゲレンデを下ったが、途中で再び霧に覆われてしまった。薄暗くなった道路を歩き、車に戻った時には17時を回っていた。
 出発も9時過ぎと遅かったこともあるが、途中で安全のためロープを頻繁に出したこともあって、行動時間は8時間かかった。手慣れたメンバーだったらロープを出しても7時間ぐらいだろうか。たいした増水も無く、仲間のサポートもあり、無事に遡行できたことに感謝である。(I.I)

ルート図
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