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No.5137
杉田川 安達太良山・阿武隈川支流
山行種別 無雪期沢登り
すぎたがわ 地形図

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山行期間 2015年6月20日(土)
コースタイム 遠藤ヶ滝遊歩道駐車場(7:39)→遠藤ヶ滝(8:00)→入渓(8:06)→二条8m滝(10:23)→1060m二俣(10:48)→2段8m滝(11:00)→1180m遡行終了(11:19)→仙女平(11:47,12:09)→駐車場(13:00)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
遊歩道の橋から入渓 穏やかな渓相 ナメ滝
5m滝 7m滝 危なげなく登る柏◯さん
杉田川30年ぶりの鈴◯さん 次の7m滝 左岸から鈴◯さんがトライ
後続を確保する 古い梯子のある8m滝 2条8m滝
小滝が続く V字5m滝 二俣(1:1)
2段8m滝 赤布で遡行終了 作業道跡

行動記録
 今年初の沢登りは杉田川にした。杉田川は遡行距離も短く、シーズンインの足慣らしに遡行するには頃合いの沢である。参加メンバーは、杉田川の沢登りが30年ぶりになるという鈴○さん、沢登りが2年ぶりの八○さん、沢登りが2回目となる柏○さんの4名だ。ちなみに自分は通算5回目の杉田川となる。
 遠藤ヶ滝駐車場から歩き始め、20分ほどで遠藤ヶ滝だ。さらに遊歩道を進み、橋のところから入渓する。ナメ滝を越え30分ほど歩くと最初の滝。高さは5m程度だが、階段状の右岸から簡単に登ることが出来る。次の7m滝は、右岸をへつって滝身に近づき斜上すると難しくない。しかし、今日は初心者や沢が久しぶりのメンバーでもあり、練習を兼ねて八〇さんリードでロープを出すことにした。岩が磨かれていて滑りやすく、なで肩になっているということもある。自分も以前はヒョイヒョイと何も考えずに登っていたが、経験を重ねるほどに慎重になってきた。
 次の7m滝はちょっと難しい。右岸から登ることができるのだが、上に行くほど滑りやすくてかなり嫌らしい。高さもあるので皆さんにどうぞとは言えない。なのでこの頃は左岸の岩から登っているが、こちらもスラブ状の岩で登りにくい。どこから登ろうかと思案している間に、鈴〇さんが岩の凸角に取り付いてクリアしてしまった。それを見て自分は凹角からトライしたところ成功。後の2人は鈴〇さんが肩がらみで確保した。古いブラブラの鉄梯子のある8m滝は自分がリードする。ここの岩も滑りやすいが、鉄梯子の下までは容易に登ることができる。しかし、鉄はしごの辺りは岩が立っている。だから梯子なのだろう。この梯子は無いことにして、左から右に梯子を乗っ越してクリアする。立木に支点を取り、セカンド以降を確保し登ってもらう。
 そうこうしているうちに、自分も含め皆さん沢登りのカンが戻ってきた。初心者の柏◯さんもなんの問題もない。2条8m滝まで来たので、ここは自由に登ってもらう。皆さんセオリーどおり左岸から登っていく。
 この滝は2本の水流が美しいが、倒木が中央に1本あるのがちょっと残念ではある。2条8m滝の上からはしばらく小滝が続く。いずれも比較的容易であり、遡行を楽しむことができる。小滝群の最後にはV字5m滝が現れる。ここの右岸は見た感じ角度が急なので、左岸から高巻く人もいる。しかし、右岸にスタンスはあるので、慎重にへつっていけば問題はない。この滝を越えるとすぐ二俣だ。水量はやや左俣が多いがほぼ1:1程度。
 二俣から右俣へ進むと10分ほどで2段8m滝が現れる。この滝にも倒木がかかっている。杉田川ではこの滝が最後の滝らしい滝となる。ここも自由に登ってもらうと、右から取り付く人、左から登る人と様々だ。2段8m滝上から15分ほど歩くと、左岸に赤布を見つける。ここで遡行終了である。作業道跡を赤布を頼りに辿る。以前よりヤブが濃くなっているが、昨年遡行した際に赤布を付け増したので、迷うこともなく歩くことが出来る。ヤブ漕ぎ30分弱で登山道に出て、昼食休憩とした。安達太良山の表登山道下り、途中から樹林帯へと入り下降すると、ちょうど駐車場に戻ることが出来た。
 杉田川はやはり、沢登りシーズンインの足慣らしや初心者のトレーニングに向いている。遡行距離は短いが、適度に滝があり練習しながらも同時に楽しむことが出来る。入渓までのアプローチが楽で、下山も比較的容易である。その気になれば半日での遡行も難しくはない。ロープを出さずすべての滝をフリーで登るのも、そう難しいことではない。 しかし、滝の高さはそれなりにあるので、メンバーや状況に応じてロープを出すなどの対処は必要となる。思い起こすと自分が沢登りを初めて2回目の沢が杉田川。その時のパートナーが今回のメンバーのひとり八◯さんだった。6年前のことだが、ずいぶん昔のことのように思える。(K.Ku)

【沢登り2回目の柏◯さんの感想】
 いや〜楽しかった!!福島高登会の皆様と大玉村にあります杉田川を登ってきました。初めての杉田川でしたが本当に登りやすいです。遠藤ヶ滝までの遊歩道を歩きその後沢への入水♪ 登高会の皆さんのサポートがあり問題なく登れました。沢ですが勾配はきつくないので初心者の方でも登りやすいです。
 滝ですが、自分が登って感じたのですがクライミング(外岩)と全く別物ではなく、体の重心移動などの応用ができ岩が滑るのでそこだけを忘れずに登れば大丈夫だと感じました。初心者の自分の為に滝でのロープアプローチでの練習をしていただいたり、沢での休憩のやり方など沢でのイロハを教えてもらってきました。自分の実力はまだまだですが、次回は大滝沢での沢登り教室ですので、その時も頑張って登ります。

ルート


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