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No.5143
吾妻・大滝沢 阿武隈川松川流域前川支流
山行種別 無雪期沢登り
あづま・おおたきさわ 地形図

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山行期間 2015年7月5日(日)
コースタイム 入渓(7:53)→F1(8:21〜9:16)→大滝(9:39,10:02)→大滝落ち口(10:36)→ネコノ沢出合(11:15,11:45)→ホラガイ沢出合(11:55)→ヒョングリ滝(12:50)→登山道(13:11)→滑川温泉(14:09)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
滑川橋からスタート 草鞋の参加者は早めに準備 遡行を開始する
最初のうちはへつりも恐々 F1 時間がかかってもロープを経験してもう
明るいナメ沢の歩きは初心者でも楽しく歩くことが出来る この若者2人は今日が初めての沢登りだ 大滝は何回見ても大きさに圧倒される
大滝でお約束の修行をする皆さん ヒメサユリはなぜか大滝の近くだけで見かける 大滝手前の巻道(散策路)
登山道から大滝沢への巻下降点 大滝の落ち口上で沢へ下降する 皆さん慣れてきてどんどん登れるようになる
ワラジはコストパフォーマンスは良くないが、滑りにくく沢登りでは最強の足元だ 大滝沢はナメが続く 細かいホールドを拾って登る2班のリーダー。後続にはロープを出した
1班は右から登る。班によりラインが変わるのが面白い ヒョングリの滝で記念撮影。本日の遡行はここまでだ 手前の小沢で登山道に上がる

行動記録
 毎年恒例となっている福島登高会の沢登り教室だが、今年は吾妻山の大滝沢での開催である。毎年行っているので常連さんもおり、開催告知すると参加申し込みが続きたちまち枠が埋まってしまった。総勢30人近い大所帯である。この人数で沢登り教室をやるとなると、運営もなかなかに大変だ。初心者向けの沢登り教室と言ってるだけに、この教室が初めての沢登りになる参加者が5名ほどいる。また、これまで数回程度の経験しかない参加者も多い。そのような参加者の状況での沢登り教室は、運営する方としてはかなり気を使う。実際の講習も全員まとまってするわけにはいかない。参加者を5班に振り分け、沢登りをしながら各班のリーダーが講習するというスタイルになる。リーダーが違うと登り方やラインが異なることもあり、それもまた面白いのだが、リーダーの負担は大きくなる。梅雨時なので天気も心配だったが、4日は雨が降らなかったので増水もなくひと安心。予定通り行うことになった。
 7時30分に滑川橋に集合し、7時45分よりミーティングを行ってから入渓する。今日は既に朝早く何パーティーも入渓しているようだが、我々が最後のパーティーだろう。おそらく今日この大滝沢で沢登りをするは、40人以上いるのではないだろうか。さて、自分は1班のリーダーを仰せつかっている。1班は自分を含めて6人。サブリーダーの松○さん、ベテラン女子の坂◯さんに加え、沢登りが数回目の緑○さん、今日が初沢登りのエンクミさんと黒〇君だ。入渓すると初っ端からへつりがあるが、今日の水量は平水なので問題はないだろう。
 沢登り教室パーティーは滑川橋の上に集合してミーティング。他のパーティーは既にスタートしたようだ。草鞋の参加者は先に降りて水で草鞋を濡らしている。乾いたままだと傷みやすいので濡らしてしなやかにするためだ。1班より遡行開始してゾロゾロと後に続く。なんといっても27名は大人数だ。
 すぐに左岸をへつる。最初のうちはへつりも恐々である。F1はどちらから登るかはリーダー次第だが、1班・3班が左岸から、2班と4・5班が右岸から登ることになった。会長達が2段目にはロープフィックスしてくれたが、それでも2つの班が登るには時間がかかる。左岸より右岸の方が人数は多かったが、F1の通過は早かった。
 大滝は右岸のルンゼからが巻道とされているが、我々はいつも少し戻ってから登山道を使って巻くことにしている。巻道はトラバース部分がちょっと嫌らしいので、特に初心者がいる場合は安全第一である。尾根の登山道まで登り、尾根道を300mほど進んでから右岸を下るのだが、ヤブへ入る箇所を見落としやすい。目印にシュリンゲを下げてあるので、右手を良く見ながら歩こう。大滝の落ち口上で沢へ下降する。この辺まで来ると皆さん慣れてきてどんどん登れるようになる。
 今回はワラジを履いた参加者が1/4くらいいた。1日でダメになるのでコストパフォーマンスは良くないが、滑りにくく沢登りでは最強の足元だ。
 ネコノ沢出合で昼食休憩し、ヒョングリの滝まで遡行し記念撮影。本日の遡行はここまでだ。手前の小沢で登山道まで登り、ゆっくりと滑川温泉まで登山道を下る。滑川橋の手前で終了ミーティング。各リーダーと初心者の皆さんから感想を聞き、第44回の沢登り教室は終了した。ぜひ来年も沢登教室を継続したいものだ。日本特有の山行形態である沢登りを、次の世代にしっかりと継いでゆくためにも。(K.Ku)

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