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No.5173
湯川 安達太良山・阿武隈川支流
山行種別 無雪期沢登り
ゆかわ 地形図

トップ沢登り>湯川

山行期間 2015年9月21日(月)
コースタイム 塩沢登山口(8:05)→入渓(8:23)→三階滝(9:53〜11:05)→相恋の滝(11:20)→八幡滝(11:31,11:45)→中の滝(11:59)→霧降の滝(12:13,12:17)→八幡滝(12:40)訓練・昼食(13:15)→塩沢登山口(14:13)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
馬返しから湯川へと入る 僧悟台への登山道から入渓する 水量はさほど多くない
最初の5m滝は右岸直登 小滝が出てくる 三階滝の最初は8m滝
積極的にロープを出して練習 三階滝2段目10m滝 3段目の8m滝
手前は斜瀑で奥が4m滝 ナメが続くようになる 屏風岩の下を通過する
見事な相恋の滝は2m+8m 八幡滝6m 八幡滝の上部はナメが続く
20m斜瀑は中の滝 倒木が行く手を遮る 霧降の滝までで遡行を終了する

行動記録
 今日は今年から沢登りを始めたばかりの深○さんと金○くんの沢トレのため安達太良山・湯川を遡行することにした。二人とも湯川の遡行は初めてである。車を塩沢登山口の駐車場に駐め、装備を身につけて歩き出す。登山道を15分ほど進むと馬返しに着く。ここが僧悟台へ向かう右の道に入る。すぐに湯川渓谷である。天候不順が続いたが、このところ落ち着いてきた。水量もさほど多くない。丸太橋から遡行を開始する。最初は平凡な河原歩きから始まり、所々へつりの練習をしながら進むと左岸から滝のかかる小沢を合わせ、次に最初の滝(5m)と出合う。記録を取ることも練習である。滝の高さを確認しメモる。自分たちの力量であれば何処を登れば良いかを見極める。この滝はフリーで登れるので、沢登り6回目の深○さんにルートを選んで登ってもらう。難なくクリアーして先へと進む。
 次に出てくる滝も問題無く通過する。遡行を開始して1時間半ほどして湯川の核心部である三階滝に到着する。二人にとって初めて見る三階滝は迫力があったようだが、実は、この滝を見るための道が三階滝の巻道にもなっているのだ。今日は二人にロープを使って最初の滝を登ってもらうことにした。深○さんは基本的な岩トレはしたことはあっても本番は初めて、金○くんは引き上げてもらうことはあっても自分でトップを登るのは初めてである。金○くんにトップをお願いして、深○さんには確保をしてもらう。もしものことがあるといけないので、私はフリーでトップの金○くんに付き添うことにした。ビレー点の構築、確保の体制、立木や根、ネマガリダケを使ったランニングビレーの取り方など、勉強することは多い。三階滝で1時間ほど時間を費やした。
 三階滝を過ぎると、沢は屏風岩基部を回り込むようにカーブする。最初の難関が斜瀑の小滝と4m滝である。最初の斜瀑の手前が手強い。泳ぎたくないので左岸をへつるのだが微妙なへつりで沢登り2回目の金○くんがスリップして釜に落ちる。流れも緩く、気泡も無いので落ちても危険は無い。へつりの練習には良いと思う。滝を乗り越すとナメに変わる。屏風岩の下はナメ床になっていて気持ちが良い。次に出てくるのが相恋の滝たきである。紅葉の季節に屏風岩から眺める相恋の滝はきれいである。沢登りをしない人でも一度は訪れてみると良いだろう。相恋の滝は階段状の2m+8mの滝で、濡れるのがいやであれば滝を避けて左岸を行くこともできるが、右岸を簡単に登ることができる。相恋の滝を過ぎると右俣にかかる八幡滝に着く。左俣は荒竜岩を経てくろがね小屋へと向かい、集水面積も右俣の2倍はある。登山道がついているのと、かつてはくろがね小屋の生活排水が入っていたので沢登りの対象にしたことは無い。途中に滝もあるので一度は遡行してみるのも面白いかもしれない。
 八幡滝を登って右俣へと入る。八幡滝の左岸には登山道のクサリがあるが、直登できるのでなるべくクサリを当てにしないで登りたい。八幡滝の上部はきれいなナメである。スリップしやすいので注意すること。やがてナメ斜瀑である中の滝に着く。ここもスリップしやすいので注意したい。左岸をフリクションを効かして登る。上部もナメが続く。快適に霧降の滝まで行けると思ったら、ダケカンバの倒木が幾手を阻む。枝の間をくぐり抜けて進むと霧降の滝である。今日の予定はここまでなので、霧降の滝を写真に収めて下山を開始する。八幡滝まで登ってきたルートを戻るが、ナメが滑りやすく適度に勾配があるのでスリップしないように注意しながら下降する。中の滝は左岸に登山道の跡があるので利用して巻く。八幡滝までは左岸のネマガリダケと登山道跡のクサリを利用しながら慎重に降りる。
 八幡滝の上部まで戻ったら懸垂下降の練習である。金○くんはロープワークは今日が初めて。当然懸垂下降も初体験である。懸垂下降の経験のある深○さんに先に降りてもらい、2番目に金○くんに降りてもらう。沢に降りて遅めの昼食をとった。
 八幡滝からは夏道沿いに塩沢登山口へと戻る。途中崩落が進んでいるところもあり、一般登山道といっても気を抜けない。膝の調子もあまり良くないのでゆっくりと下り、塩沢登山口には14時13分に戻った。(I.I)

遡行図



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