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No.5369 |
仙人沢左俣 |
二口山塊 北川流域 |
山行種別 |
無雪期沢登り |
せんにんさわひだりまた |
地形図 |
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山行期間 |
2016年7月23日(土) |
コースタイム |
登山口(8:09)→二俣(8:31)→30m滝(8:50)→二俣・940m(10:50)→二俣・1,010m(11:24)→山形神室岳(12:34,13:08)→ダンコ平分岐(13:28)→登山口(14:45) |
写真 |
写真は拡大してみることが出来ます |
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仙人沢コース登山口 |
仙人沢右岸の登山道 |
二俣から左俣に入渓 |
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最初の滝は4m |
直登は容易 |
30m滝 |
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水量は少ないがなかなか見事 |
右岸のルンゼから高巻く・落石注意 |
30mロープ2ピッチ |
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6mナメ滝 |
5m滝 |
4m滝 |
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二俣(940m) |
4m滝をシャワーで |
ナメ滝 |
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二俣(1,010m) |
源頭に近づく |
7m滝 |
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最後の滝は6m |
ヤブこぎ15分 |
山形神室岳山頂 |
行動記録 |
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7月23日は藤◯さんの沢登りトレーニングとして仙人沢に行くことにした。仙人沢は二口山塊にあり、右俣は神室岳(仙台神室)、左俣は山形神室岳へと駆け上がる。右俣には仙人大滝(高さ30m)があり、一般登山者でも少し沢歩きをすれば見ることができる。今回は30mの無名滝がある左俣(ハダカノ沢)を遡行する計画とした。藤◯さんは山スキー仲間だが、一昨年あたりから沢登りに誘っていた。装備を揃えたというので早速計画してみたというわけだ。藤◯さんは沢歩き程度の経験はあるが、ハーネスを付けるような沢登りは今回が初めてとなる。
国道286号を県境へ向かって登っていくと、標高750m辺りのヘアピンカーブに仙人沢コースの登山口がある。駐車場はないが、数台なら何とか置けるだろう。登山道は仙人沢右岸沿いに延びているが、かなり細くて沢までの高さもある。過去には滑落事故も起きているので注意したい。途中で滝を見たりしながら歩くこと20数分で二俣に着く。登山道は沢を渡渉して右俣沿いに続くが、我々は左俣へと入渓する。
藤◯さんのトレーニングなのでゆっくりと歩く。右から枝沢がナメ小滝で落ちると、前方に滝が垣間見えてくる。4m滝の水流左を直登すると、目の前に高さのある大滝が現れる。やはり30mほどはあるようだ。水量はそれほど多くないので、水は黒い岩を伝うように落ちているが、この感じは先週の大東滝に似ている。この滝を越えるには高巻きしかない。左岸から巻いたほうが易しいようだが、取りつきは先ほど登った4m滝より下流になる。右岸は斜度があるが灌木があり何とかなるだろうと登ることにした。
ルンゼに堆積した不安定な崩落岩を登って左壁をうかがい、登れそうなラインが見えたので少し戻って取り付く。かなりの急傾斜だが、灌木もあり直登可能だ。藤◯さんはぶっつけ本番になるので、ロープについてのレクチャーをしてから登り始めた。30mロープちょうど2ピッチで右岸尾根に上がった。ロープで確保されているとはいえ、藤◯さんにとってはスリリングな初体験だっただろう。なお、ここは浮き石が多いので要注意である。沢床へは灌木を掴んで降りることができた。ゆっくりと高巻いたので1時間以上かかったが、普通は30分程度で巻けると思われる。左壁を灌木頼りに滝の落ち口まで登った記録もある。いずれにしてもロープは出した方が良いだろう。
その後は高巻きするような滝は出てこない。いずれも直登可能な滝が続く。3〜6mの滝を5つほど越えると二俣(940m)で、1:5で水量の多い右俣へと進む。ナメ滝や小滝が続き、藤◯さんにどんどん先行して登ってもらう。登れるラインを自分で見つけてもらうのは訓練ということもあるが、何より登れた時に楽しいと感じるからだ。
1,010mの二俣も水流のある右俣へと進む。さらに小滝が続くが、やがて源頭の様相となり水流も消えた。高度計とコンパスで山頂の方角へと向かう沢筋を追う。沢形が消えてヤブこぎ15分ほどで登山道に飛び出したのは、山頂の北側5mほどのところだった。昼食を済ませると、ダンコ平経由で千人沢コースを登山口まで下山した。
仙人沢左俣は入渓までのアプローチが容易で、初っ端に30m滝があるものの、そこさえ高巻きすればあとはすべて直登できる滝ばかりである。小さな沢なので泳ぎの場面は出てこないが、沢登り講習会や初級者の練習には良いのではないだろうか。なお、下山路の仙人沢コースは足場の悪いところもあるので注意したい。歩きは長くなるが、反対回りの笹谷峠経由で登山口に戻ってもいいだろう。(K.Ku) |
ルート |
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この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平28情複、 第162号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。 |
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