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No.5414
小松原沢 二口山塊 名取川二口沢支流
山行種別 無雪期沢登り
こまつばらさわ 地形図

トップ沢登り>小松原沢〜南沢

山行期間 2016年10月10日(月)
コースタイム 二口林道ゲート(7:03)→入渓(7:08)→南沢出合(7:41)→桂沢出合(8:40)→小松倉沢出合(9:13)→銚子大滝(9:34,10:10)→左沢出合(11:07)→三俣(11:26)→ダンコ平登山道(11:42)→神室岳山頂(12:08)→南沢→二口沢出合(14:05)→二口林道ゲート(14:38)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
二口林道ゲート 二口沢本流 今日は4人パーティー
10mナメ滝 南沢出合 4mナメ滝
左岸から鍋越沢が合わせる 2段6mナメ滝 6m階段状の滝
二俣で左へ 6m滝 小松倉沢出合
6m滝は左壁を登る 紅葉が始まってきた トイ状多段5m滝
12m滝は右岸巻き 銚子大滝 草付きをトラバース
4m斜滝をへつる 3m滝 次の3m滝
ゴルジュ最後の3m滝 一段高い左沢へ ナメが続く
三俣 ダンコ平 神室岳の急登
神室岳山頂 南沢を下降する 磐司岩を見ながら戻る

行動記録
 前日の鳴虫沢はアクシデントにより中退となった。そのためパーティーは1名減となったが、10日は予定通り小松原沢を遡行することにした。なお、小松原沢は4年ぶり2回目の遡行となる。
 二口林道ゲート前に車を止め、支度をしてゲート脇をくぐり林道を歩く。ヘアピンカーブのところから降りて二口沢に入渓し、ナメ床をひたひたと歩いていく。10mナメ滝は、水流右の細かいスタンス・ホールドを拾って登ることができるがちょっとリスキーだ。左岸から容易に巻けるのでその方が無難である。起伏のあるナメが続き、右岸から下降に使う予定の南沢が出合う。しばらくゴーロ歩きが続き、左岸の枝沢を見送ると4mナメ滝が現れる。この滝もスタンス・ホールドが細かくて、沢登り2年目のО島さんは途中でセミになりそうになったが登り切ってくれた。
 次は4mナメ滝に左岸から鍋越沢の10mナメ滝が合わせる。水流左を登るが上部がちょっと嫌らしい。次の2段6mナメ滝は傾斜が寝ていて比較的容易。左岸の枝沢小滝を見送ると、6m階段状の滝に左岸から枝沢が12m滝で合わせる。ここは左右どちらからでも容易だ。やがて二俣で真っすぐ桂沢が出合い、本流は左へ直角に屈曲する。本流へ進むとすぐ右岸に焚き火跡のあるテン場がある。日帰りでは関係ないが、昼から入渓してここで泊まるというのもありかもしれない。6m滝を水流右から登り、平坦なナメを歩いていくと右岸から穏やかに小松倉沢が出合う。
 ほどなく6m滝に突き当たり左壁を登るが、壁が立っているので必要に応じてお助け紐を出したいところだ。3mナメ滝に続く6mナメ滝を登っていくと、木々の紅葉が少し見られることに気が付く。トイ状多段5m滝を越えると12m滝が現れる。もろにシャワーを被れば直登も可能だろうが、もちろん今日は右岸から高巻くことにする。踏み跡をそのままたどると登りすぎてしまうので、落ち口上の高さになったらトラバースするのがポイントだ。沢に戻ると50mと言われる銚子大滝だ。4年前は水芯を直登したが楽しく登ったという記憶がある。しかし、この時期に水を被りながらの登攀は厳しいので、最初から高巻くつもりだった。ところがK樹さんは残念そうである。高巻きルートは左岸にありブッシュ伝いに登り、銚子滝の上段滝の高さになったら草付きをトラバースする。枯れ始めた草付きが頼りなげで何となく嫌らしく、昨日のスリップ事故の件もあるのでトラバース部分でロープを出した。
  銚子滝上段の7m滝を登るとすぐゴルジュになり、お楽しみはここからである。最初の4m斜滝は左岸をへつるがちょっと難しい。右岸から行こうとしたN井田さんはドボン。途中でセミになったが粘ってクリアしたО島さんを褒めてあげたい。次の3m滝も難しそうに見える左岸をへつることができる。さらに3m滝が2つ続くが、いずれもО島嬢にトップで越えてもらうとゴルジュも終わりである。ここのゴルジュを巻いている記録もあるが、それではへつりも楽しめず勿体ないのではないだろうか。
 沢は緩やかなナメとなりブナの森の中を穏やかに流れていく。しばらく歩いていくと、1,030mほどで左岸にあつらえたかのようなテン場があった。焚き火跡もあり何組ものパーティーを迎えたのだろう。やがて二俣となり、今日は神室岳(仙台神室)の方へ向かうので一段高い左沢へと入る。登山道から二口林道経由で下山するのであれば右沢の方が近い。左沢もしばらくナメが続き沢が細くなると、1,130mでちょっと分かりにくい三俣となる。涸れている左沢に入り詰めていくと、ヤブこぎ10分ほどでダンコ平(ダンゴではなくダンコ)の登山道に飛び出た。
 下山してくる登山者とすれ違いながら神室岳に登る。山頂から少し東に進むと踏み跡は消えるので、ヤブを漕いで南沢の源頭を目指す。自分は神室岳から南沢への下降は今回で3回目なのだが、すんなりといったためしがない。それでもやっと沢形を見つけると、後は南沢を下降するだけとなる。二口沢本流に出合うと対岸の小屋(翠雲荘)へ上がり、二口林道を歩いてゲートまで戻った。(K.Ku)

ルート
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平28情複、 第162号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。



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