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No.5700
西川 栗子山系・小川流域
山行種別 無雪期沢登り
にしかわ 地形図

トップ沢登り>西川→南沢

山行期間 2017年11月19日(日)
コースタイム
旧西川橋(8:38)→二俣・南沢出合(8:44)→20m滝(9:38)→遡行中止(12:00)→730m鞍部(12:15,12:30)→南沢(13:55)→二俣・西川出合(14:16)→旧西川橋(14:25)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
旧西川橋下から遡行開始 頭上には東北中央道 南沢出合の二俣
小滝が続く 8m滝は右岸を高巻いた 20m滝
右岸を高巻く 4mナメ滝 ナメが続く
5m滝 5m滝 辺りは白さを増してきた
撤退する 尾根を下降する 懸垂下降2回
南沢に降り立つ 南沢の下降は容易 沢納め無事終了

行動記録
 自分の山は沢登りと山スキーが中心になっている。それぞれ半年程度のシーズンだが、シーズン最後の沢納めと板納めで切り替えをしている。今年は沢登りが例年より少なかったこともあり、気持ちがズルズルと沢に残っている状況だった。しかし、さすがにもう11月も中旬なので、今年最後の沢登りにしようと19日に計画した。予報では今年一番の冷え込みとかで、気温が低く降雪も予想された。沢登りはありえないような天気だが、あまり厳しいときは撤退するとして向かうことにした。
 旧国道13号に入り大滝集落跡を抜けると行き止まりになる。上には国道13号と東北中央道の橋が並行して架かっている。外気温は2度で周囲は薄っすらと白く寒々とした景色だ。こんな時に沢登りかいと我ながら可笑しくなる。少し雪が降っているが大したことはない。上下カッパを着込んで予定どおり出発する。旧西川橋の手前から西川に降りる。西川は小沢でこの時期ということもあり水量は少ない。始めのうちこそ足が冷たいと感じたが、そのうち気にならなくなった。やがて二俣に出合う。水量比は1:2で右の南沢の方が多い。西川はぐっと小ぶりになり「川」と呼んでいいのかと思うほど。1.5m〜3m、最大でも4m程度のナメの小滝が続く。二俣から20分ほどで8m滝が現れた。左右どちらからも高巻けるが今回は右岸からにした。斜面は雪と落ち葉で滑りやすいので慎重に登る。左右から枝沢が入る三俣状があり、そこから15分ほど遡行すると20m滝が見えてきた。つるりとした岩のナメ滝なので直登は難しい。少し手前の右岸から巻くことにしたが左岸からでも問題ないだろう。斜度はそれなりだが潅木があるのでロープは出さずに高巻いた。20m滝の上流に出ると周囲の白さが増してきた。
 次の4mナメ滝を越えると沢幅が狭まり抜けると5mナメ滝。さらに4m、5m、7mとナメ滝が続くがいずれも直登できる。次の7m滝は右岸を小さく巻き、5m滝は真ん中を直登し後続にはロープを出した。次の3m滝は容易に登れそうに見えたが、岩が滑って意外に手ごわい。右岸を高巻いたが滑りやすい斜面に手こずり思いの外時間を要した。標高上げるに従い景色は白さを増し気温も下がってきた。それでも動き続けているかぎり寒さは感じない。沢水に浸かる足も冷たいが特に問題ない。手は防寒ゴム手袋のお陰でまったく冷たさは感じなかった。しかし、普通の手袋のメンバーは手がかじかんだようで、コム手袋の準備を指示しなかったことは反省である。沢は滝もなくナメ床の遡行が続くが、気温は下がりザックなどの濡れた布地は凍り始めてきた。計画タイムよりかなり遅れているので、三等三角点のある947.2m峰(三角点名:西川山)を踏むことは諦め、標高700mを超えたあたりで撤退することにした。右岸のなだらかな斜面を730m鞍部まで登り、静かな林間で昼食とした。
 下山は南沢への下降も考えたが、ヤブも薄く歩きやすそうな尾根を二俣まで辿ることにした。しばらくは順調に下っていたが、途中で尾根を外してしまい沢筋へと入ってしまった。まあ何とかなるだろうと下っていくと滝になった。10m以上の高さがありクライムダウンは厳しい。懸垂下降することにしたが、30mロープでギリギリの懸垂下降を2回することになった。最後の急斜面は潅木を頼りに下降し南沢に降りることができた。地形図を見ると降りた場所は二俣の5〜600m上流のようだ。南沢は緩やかで小滝がいくつかある程度で下降は容易。20分ほどで二俣に出合うとメンバーには安堵の笑顔が現れた。旧西川橋まで辿り車に戻ると沢装備を解いた。これで今年の沢登りシーズンも無事終了することができた。さて、冬シーズンに向けて切り替えすることにしよう。(K.Ku)

ルート
 この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、 第353号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

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