Fukushima toukoukai Home page
No5888
黒檜沢
三ッ岩岳 伊南川支流
山行種別    無雪期沢登り
くろびさわ 地形図

トップ沢登り>黒檜沢

山行期間 2018年7月29日(日)
コースタイム
三ッ岩岳小豆温泉登山口駐車場(6:02)→黒檜沢入渓(6:09)→登山道(7:17)→避難小屋(12:06〜12:35)→窓明山(13:26)→家向山尾根(14:48)→巽沢山(15:46)→保太橋登山口(17:09)→駐車場
(17:27)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
駐車場にある三ッ岩岳の案内板 黒檜沢に降り立つ 入渓するとゴルジュになる
F1(1m+3m) F4 高巻の後に登山道との出合
ナメ床に大きな岩が F12ナメ滝 右岸の支沢は滝で合わさる
沢は細くなり藪がかぶさってくる 三岩岳の避難小屋 窓明山手前のめまうだ湿原
窓明山の山頂 家向山の肩を通過(家向山尾根) 巽沢山から保太橋登山口へと下る

行動記録
 今回は、土曜日が仕事のため合宿に参加出来ないので三岩岳の黒檜沢の計画を立てた。メンバーは大○さんと二人、お互いに黒檜沢は初めてなので、ある程度の装備を準備して挑んだ。私にとって山スキーでも訪れたいので冬に向けてのログデータの取得がサブの目的である。
 このルートは途中登山道も横切っている。小豆温泉からの登ってくる登山道なのだが、大雨で単管橋が流されてから現在まで通行止めになってている。台風のため前日から降りはじめた雨が朝方まで残ったのだが、伊南川は濁ってはいるものの増水はしていなかった。小豆温泉手前の駐車場に車を止め、準備をして沢へと向かう。
 橋の上から入渓点となる場所なのだが右岸には昔あった手製の橋は朽ち果てており、また左岸は岩が立っているので右岸より立ち木を利用して沢へと降りた。黒檜沢の川床はナメなのだが流木や岩が堆積している。以前は滑床のきれいな沢だったのだろうが、沢の変化が著しい。
 遡行開始ゴルジュ帯の中を約20分ほど進むとF1と出合う。手がかりがあるか探すが岩がナメていて乗り越えるのが難しい。水流が無い場所からアプローチする。久しぶりに滑床のゴルジュ帯でとてもうれしくなってしまう。F2(5m)は釜を持っている。左岸部よりアプローチして乗り越える。ここでは、手がかりが少なく、セカンドに補助ロープを出してクリアする。F3(2m+2m+2m+5m)は、奥が右にカーブしているので全体を見ることは出来ない。右岸を進み一番奥は左岸の岩にアプローチする。F4(4m+5m)は取り付き場所がないので右岸を巻いて抜けた。高度をもっと上げるか少し手前の枝沢より巻くか迷ったが距離を短くしたかったので滝のすぐ上を巻いた。岩が水で侵食されて滑りやすいので通過には十分注意が必要である。巻きが終わると登山道の残骸であるコンクリートの階段が出てくる。他の人たちの記録を見ると、沢の遡行をここで終わり登山道に抜けるて小豆温泉へ下っているものが多いのだが、今回は源頭部まで抜ける計画なので遡行を続ける。
 登山道を過ぎ、少し高度を上げるとF5(3m+3mくの字)樋状の滝と出合う。ぬめりに注意しながら左岸から登る。これより先は、傾斜が強くなる。沢床には巨石や流木があり、せっかくのナメが埋まってしまい歩けないのが残念である。その後は、樋状、斜滝、CSの滝が出てくるのだが、核心部はすでに終わっていて大きな問題も無く登って行く。源頭部はネマガリダケ薮こぎになるが登山道へぬけ遡行が終わる。
 黒檜沢は多くの支沢が入り、地形図を読みながらの遡行で勉強になった。本流を遡行したが機会があれば違う支沢へのアプローチもいいかもしれない。今回は50mロープは使わなかった。岩はぬめりで滑りやすく、ナメで支点工作をするためための岩の隙間も少ないので条件によってはそれに備えた装備は持っていく必要があると思う。
 避難小屋で沢装備を解いて昼食にした。昼食後に国体コースを少し降り、登山道脇の湿原に寄り道した。それから小屋に戻り窓明山へと向かった。窓明山(1842m)は避難小屋(標高1838m)から約1km、高低差約150mのアップダウンの尾根伝いの道である。途中三岩大池があり、遠くには越後三山、巻機山も見ることが出来る。台風の影響か尾根はもの凄く風が強い。窓明山のピークは、登山道から少し入ったところにある。三角点があり展望も良いので寄ってみた。問題は、ここから保太橋登山口までの下りである。窓明山から家向山分岐までは2.4km、傾斜角度を計算すると20度、コルから家向山の肩である家向山尾根標識まで登り傾斜角度16度ほどである。沢歩きでふやけた足には、下りで力を使い果たし登り返しがもの凄くつらく感じた。さらに巽沢山から保太橋登山口までの下りは更に急で、最後にはまったく足が使い物にならなくなって、同行の大○さんには多大な迷惑をかけてしまった。今回の山行では計画通りログ゙もとれ自分への新たな課題も掴めたのは大きな成果だったと思う。(柏)

遡行図
電子国土webで見る

トラック 登り=赤 下り=青

 トップ



Copyright(C) 2018 福島登高会 All Rights Reserved.