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No6156
エシコ沢→高倉沢
二口山塊 名取川流域宍戸沢支流
山行種別    無雪期沢登り
えしこさわ→たかくらさわ 地形図

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山行期間 2019年8月17日(土)
コースタイム
林道ゲート(8:05)→エシコ沢出合(8:43)→25m滝(9:03)→二俣(9:30)→40m滝(9:34)→林道横断(10:50)→林道・遡行終了(11:21,11:38)→高倉沢下降点(11:53)→8m滝(12:32)→宍戸沢出合(13:34)→林道ゲート(14:05)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
穴戸沢林道ゲート 林道を2.6キロ歩く 穴戸沢へ降りる
宍戸沢に降りてエシコ沢へ取り付く エシコ沢に入る 堰堤が2つ続く
車が落ちている 3m滝 25mナメ滝
スリップ要注意 6m滝 二俣を左俣へ入る
40m滝(拡大すると全体が見えます) ロープを出す 50mロープで届いた
4m斜滝 ナメの穏やかな渓相 林道下をくぐる
堰堤を越えて右沢へ 堰堤を越えて右沢へ 面白山林道を高倉山方向へ
急斜面でロープを出す 高倉沢を下降 8m滝は左岸を巻き下る
ロープを手かがりにして降りる 穴戸沢の出合 穴戸沢林道に上がる

行動記録
 二口山塊の沢は短いので日帰りできるものが多い。自分も沢登りを始めた頃から年に1〜2回は二口山塊の沢を登ってきた。広く名の知られた大行沢を始め鳴虫沢やカケス沢などだが、それでもまだ遡行していない沢がいくつもあり、そのひとつがエシコ沢だった。エシコ沢は地元山岳会の沢登り講習会でも使われる比較的易しい沢である。この17日は軽めの沢を考えていたので、この機会にエシコ沢に行くことにした。
 林道ゲートは施錠され閉まっているので手前の道路脇に車を停める(数台可)。沢支度をしてゲート脇から林道を歩き始める。林道は穴戸沢沿いに延びていて35分ほどで右に木製の「治山ダム」標識がある。踏み跡を穴戸沢に降りるとエシコ沢出合だ。穴戸沢を渡渉しエシコ沢に入るがすぐ堰堤を2つ越える。なぜか堰堤の施工銘板は「エシロ沢」となっていた。堰堤を越えると本来の沢の姿になるが、エシコ沢は地形図に水線表記もされていない小さな沢で水量も少ない。前方に何かあるなと思ったら古いぐしゃぐしゃの車だ。かなり上を通る林道から落ちたものだと言われている。3m滝で左に折れるとやがて25mナメ滝が現れる。岩は黒光りしてヌメりいかにも滑りそうであるが、凹凸があり傾斜も緩いのでフリーで登っていくことができる。スリップは要注意なので状況によってはロープを出した方が良い。水量の多い時は右岸から容易に巻くこともできるだろう。
 次の6m滝を越えると緩やかな流れの中にいくつかの小滝が続き二俣となる。講習会なら右俣だが今回は40m滝のある左俣に進むことにした。二俣からも見えている40m滝は黒光りして大きい。水量は少なく岩肌を伝い落ちているので迫力には欠けるが、落ち口は見上げるような高さにある。観察すると傾斜はそれほどでもなく直登することにした。ロープを引いて水流左に取り付くと、ややヌメってはいるがスタンス・ホールドも十分で登りやすい。滝の中ほどで傾斜が緩み上段と中段に分かれる。そのまま登っていくと落ち口が近づくが一手がちょっと嫌らしいところで灌木にランニングビレー。下から「ロープあと5m」との声を聞いて落ち口付近の灌木に支点を取った。50mロープでギリギリだったが30mの場合は中間でピッチを切ればいい。
 40m滝を越えると4m滝の後はナメと小滝の穏やかな渓相となる。西○さんがイワナを手づかみにする。ちょうど塩焼きサイズだがすぐリリース。やがて正面に林道の擁壁が現れる。沢はコルゲート管で擁壁を貫いているのでその中を通ると堰堤があり越える。水が溜まっているが地形図では二俣の個所で右俣へと進む。三俣を過ぎるといよいよ沢は細くなり、ほぼ水が無くなったところで右上に見えてきた林道に上がった。昼食休憩してから歩き出すとすぐ車の轍のある面白山林道に出る。南方向へ進むとやがて正面に高倉山のピークが見えてヘアピンカーブが広場になっている。
 下山ルートの高倉沢へは左手の斜面を下る。途中スリップしそうな急斜面はロープを手掛かりにした。高倉沢は下降向きの穏やかな沢だ。8mほどの滝があり右岸の木に懸垂下降の捨て縄があったが、左岸から巻き下ることができた。滝下のすぐ左斜面から冷たい湧水が流れ落ちていたので喉を潤す。小さな沢だがイワナもいる。やがて穴戸沢に出合うが対岸が急なので、少し上流に遡ってから斜面を登り穴戸沢林道に出た。今回は左俣を遡行しあえて源頭まで詰めて高倉沢を下降したので距離が伸びた。左俣でも右俣でも最初の林道横断個所から面白山林道を下れば半日コースとなる。岩は少々ヌメっているが、大滝の直登にこだわらなければ初級者向きの沢といえる。(熊)

.ルート図 往路=赤 復路=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 令元情複、 第435号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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