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No6162
下ノ沢
会津駒ヶ岳 檜枝岐川流域
山行種別    無雪期沢登り
しものさわ 地形図

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山行期間 2019年8月24日(土)〜25日(日)
コースタイム
24日 竜ノ門の滝駐車場(10:09)→入渓(10:11)→ゴルジュ(10:33)→竜ノ門の滝下段(10:50)→竜ノ門の滝上段(11:02)→8m滝(12:06)→二俣・テン場(12:47)
25日 テン場(6:35)→三条8m滝(7:27)→1,780m二俣(9:24)→1,870m二俣(9:57)→登山道(10:39)→駒ヶ岳山頂(10:49,10:55)→駒ノ小屋(11:07,11:42)→竜ノ門の滝駐車場(13:32)
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8月24日
竜ノ門の滝展望台登山道入り口 始めは平凡な渓相 小ゴルジュの小滝と淵
竜ノ門の滝下段を登る 竜ノ門の滝上段20mは左岸を高巻く 時には胸まで入る
ガンガン進む 小滝が続く 8m滝は右壁直登
6m滝 落ち口がちょっと嫌らしい 二俣に到着
タープを設営 釣ったイワナをさばく ゆったりとした時間が過ぎる

行動記録
8月24日
  たまには泊りでゆったりとした沢登りをしたいと思い日帰りの沢を物色した。8月下旬だが大人の夏休みのつもりだ。ちょっと遠いので普段はなかなかその気にならない檜枝岐川の下ノ沢に行くことにした。この山域の沢登りは自分としてもお初である。なお、会としても2005年以来26年ぶりの下ノ沢となる。
 自宅を出て福島でメンバーを拾いながら高速と甲子道路を駆け抜けて向かう。檜枝岐は福島県内とはいえ時間的にも東京からのほうが近いだろう。会津駒ヶ岳の登山口へと登る道の途中で分岐すると竜ノ門の滝駐車場に到着。数台の駐車スペースがあるが他車はなし。沢支度をして歩き始めるとすぐ沢が見えたので入ったが、もう少し歩いて橋から入渓しても良い。しばらくは何もないが小さなゴルジュが現れる。T葉さんが残置シュリンゲのある左からヘツって小滝に近づき越えた。我々は最初から水に入りロープをたぐって楽をさせてもらう。すぐ竜ノ門の滝の下段15m滝が現れる。左岸に巻道があるようだが我々は右壁の直登を選択。難しくはないが念のためロープを出した。上段の20m滝は直瀑で登れない。左岸の踏み跡から小さく巻くと10分ほどで沢に降りた。この竜ノ門の滝の高巻きは2時間かかったという記録もあり時間が読めなかったところだ。すんなり巻けたことで時間的には余裕ができた。
 その後は3〜5mほどの滝が現れるがいずれも容易。時には胸まで水に入るが泳ぐところはない。8m滝は右壁を直登する。明るい沢を気持ちよく遡行していくと6m滝。左岸から登るが落ち口がちょっと嫌らしい。地形図に滝記号があり大瀑と記されている個所には何もなく拍子抜けというか不思議である。大戸沢岳らしき稜線が見えてきたと思ったら早くも二俣に到着。まだ13時前である。テン場を探すと右俣寄りにおあつらえ向きの平地があり、先週のものと思われる焚火跡もあった。焚火を起こし15時には乾杯。S木さんとN井田さんが釣ったイワナを味わう。ゆったりとした贅沢な時間が流れる。やがて夜のとばりが訪れ早めに就寝。

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8月25日
テン場の朝 炊いた白飯に納豆キムチの朝食 左俣の遡行開始
雪渓があったのはここだけ 5m滝 ゴルジュ手前の小滝連続
8m滝は右岸をたどる くの字6m滝 落ち口で水流を跨ぐ
5m滝 3条の8m滝 巻くなら右岸だが直登にトライ
任せて安心の千○さん 5m滝は右岸から 左岸から巻いた6m滝
6m滝は水流左を登る 4m滝は左岸から 6m滝は登れず左岸ルンゼから巻く
この6m滝は左岸から越える 釜のある小滝が続く この6m滝は右岸から巻く
右沢が左岸から8m滝で落ちる二俣(1,780m) 本流の10m滝を登る 1,870mの二俣は水の少ない右へ(左は駒ノ小屋の下に出る)
源頭を詰めていく 沢形を追って登る 笹原となり登山道に出る
会津駒ヶ岳山頂はガスの中 駒ノ小屋へ 下山にかかると晴れてきた

行動記録
8月25日
 昨日は寝たのが早かったので暗いうちに目が覚めた。星空の下で焚火を起こし番をする。明るくなって朝食の準備。米から炊いた飯はやはり美味い。後始末をして出発。20分ほど歩いたところで右岸に雪渓のかけらを見るとすぐ5m滝で水流のある左岸階段状から登る。やがてゴルジュとなり8m滝は傾斜の緩いトイ状。右岸をたどると上にはくの字の6m滝。右壁を登るが落ち口で水流を跨ぎ気合一発で上がる。
 次の5m滝を左岸から越えるとゴルジュ出口となる3条の8m滝。一見直登は難しそうだが中央と右の水流の間が登れそうだ。今回の登攀担当は若くて登れる千○さんと決めていたのでリードしてもらう。安定した登りで難なく直登しオッサン3人は楽させてもらったが、待っている間に寒くなってしまった。5m滝は右岸から取り付き落ち口に抜ける。6m滝は水流を被れば左を登れそうだが左岸から巻くことにした。初めはあった踏み跡がなくなりヤブこぎで沢に降りる。次の6m滝は水流左を登り、4m滝は左岸から越えるが上部が崩壊して落ちそうな岩があり緊張する。この岩を越えるときに中井○さんが捻挫したが行動は可能でホッとする。6m滝は登れないので左岸のルンゼから登り巻いた。次の6m滝は左岸から落ち口に抜ける。
 釜のある小滝がいくつか続いた先の6m滝は右岸から小さく巻いたが踏み跡あり。正面に右沢が8m滝で落ちる二俣は左沢へと進む。すぐ10m滝となり水流左を登る。1,800m過ぎたところで二俣かと思ったが地形図で確認すると左は枝沢のようなので右へ進む。水流はだいぶ少なくなり1,870mで小さな二俣となる。左のほうが水量が多くて駒ノ小屋のすぐ下に出るのはこっちだろう。我々は駒ヶ岳に近い右へ入ることにした。
 徐々にヤブが破るがさほどではない。水流が消えても沢形を追って登る。少しヤブ漕ぎはあったが大したこともなくやがて笹原となる。左手に小屋が見えてくるとほどなく登山道に出た。捻挫の中井○さんは小屋に向かうことにし3人で山頂へと向かった。残念ながらガスで眺めはなかったが雪の無い山頂を初めて踏むことができた。駒ノ小屋の下にあるベンチで昼食とする。今日駒ヶ岳から中門岳ピストンの仲間に連絡するとこちらに下山中とのことで待つことにした。ゆっくり休み仲間とも合流したので下山するとしよう。下り始めると晴れてきて山頂も見えてきたではないか。下山すると晴れるというのは良くあることだ。駐車場まで戻り、燧の湯で汗を流し帰途についた。
日帰りの沢を泊りで遡行したのでかなり余裕のある沢登りとなった。前夜に移動すれば日帰りも十分可能だ。竜ノ門の滝の高巻きで時間がかからなければだが。下ノ沢は登れる滝も多く高巻きも厳しいところはなかったが、スリップしやすい岩があるので注意したい。詰めも易しくロケーションが良いのでお勧めの沢といえる。我々はとしては難しすぎず易しすぎずちょうど良い感じで楽しめた。入渓者が多いからだろうかイワナは小ぶり。テン場はやはり二俣が適地といえよう。(熊)


.ルート図 往路=赤 復路=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 令元情複、 第435号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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