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No6179
間々川上流部
吾妻山  最上川源流松川上流
山行種別    無雪期沢登り
ままがわじょうりゅうぶ 地形図

トップ沢登り>間々川上流部(ママ河原→稜線)

山行期間 2019年9月21日(土)
コースタイム
登山口(7:35)→ママ河原(8:01)→8m滝(8:44〜8:55)→二俣(9:15)→登山道(10:27,11:03)→藤十郎分岐(11:11)→人形石(11:48)→北望台(12:15)→天元台(12:54,13:27)→明道沢コース入口(13:42,13:57)→明道沢渡渉点(14:12)→大平温泉(14:56,15:31)→登山口(16:00)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
登山口(不忘閣ヒュッテ跡500m先) 速足で登る 登山道渡渉点のママ河原
大岩のゴーロ 3m斜滝 4m滝
8m滝 4m斜滝と枝沢 3m滝
二俣を右俣へ 7m滝 6m滝
開けて緩やかな流れになる ヤブ漕ぎすること10数分 湿地帯に出ると木道があった
池塘と草紅葉 藤十郎分岐 エゾオヤマリンドウ
中大巓とスキーツアーコース標識 人形石を通過 天元台ゲレンデトップ(北望台)
天元台高原 明道沢コースで大平温泉へ 明道沢渡渉点
樹齢500年以上の大ミズナラ 大平温泉到着 最後は梯子を下る

行動記録
 先週の間々川遡行では時間切れで上部を残してしまった。そのうちにやろうと思ってもいつになるかわからない。気持ちが間々川に向いているうちに残りの部分を遡行することにした。ママ河原から上部には厄介な滝は無いようだ。遡行そのものは3時間程度で可能だろうと読んだ。登山道で藤十郎分岐から下山すれば昼過ぎには登山口に着いてしまうだろう。それではちょっともったいない。これまで積雪期にしか歩いたことのない縦走路を歩いてみることにしよう。中大巓を経由して天元台から大平温泉に下る計画にした。
 不忘閣ヒュッテ跡より500mほど上の登山口前に車を置いて歩き出す。西○さんのペースが早くてついていくのがやっと。26分でママ河原まで来てしまった。早速遡行を開始するとしばらく大岩のゴーロが続く。滝は3mと2mの小滝の次に4m滝が出てくる程度でいずれも容易だ。少々退屈だなと感じ始めるとやっと8m滝が現れた。前回の20mの燕滝を小さくしたような姿である。直登は難しいので高巻きになる。西○さんにお任せすると左岸から小さく巻いて沢に戻った。さらに10分ほどで本流が4m斜滝で左がナメの枝沢になる。次の3m滝を越えて進むと大岩が折り重なる二俣となった。水流が見えないほど大岩が重なっている。左俣は弥兵衛平へと続く。右俣へ入ると伏流となるが少し進むと水流が現れる。
 右俣へ進むと荒々しい岩の7m滝と6m滝が続くが容易に登る。沢は緩やかな流れとなり両岸が低く開けてきた。徐々に源頭部の様相になりヤブが被ってくるが沢を詰めていく。最後は10数分のヤブこぎで湿地帯のところで登山道の木道に出た。ちょうど山スキーで見慣れたツアー標識のところで、雪がない時期はこんな場所だったのかとあらためて思う。沢装備を解くとひと休みしてから木道を歩き出す。藤十郎分岐までは400mほどで分岐から下ればママ河原を経て登山口に戻ることができる。今回は中大巓〜天元台を経由して大平温泉に下るので通過する。冬にしか歩いたことがなかった夏道は新鮮に感じる。花の季節の終わりを告げるようにエゾオヤマリンドウが咲いていた。
 風もなく穏やかな空気のなか草紅葉の木道を歩くのは気持ちが良い。中大巓山頂手前の人形石付近で今日初めて登山者に出会うと、その後は行き交う登山者が増えて来る。かもしか展望台を下り天元台のゲレンデトップでリフトの係員に聞くと9割の登山者がリフトで下山するとのこと。もちろん我々はゲレンデ内の登山道を自分の足で下る。ほぼ同じにリフトに乗った登山者よりも少し早く天元台に到着。順調なのでゆったり休憩してから大平温泉に向かう。
 歩いていくと8人ほどのグループがいて聞くと米沢山の会(今年で80周年とか)とのこと。登山道刈り払いの感謝を伝えると他にもいろいろ情報を得ることができた。途中寄り道などしたので天元台から大平温泉までは1時間半ほどかかった。まだ時間には余裕があったので念願の露天風呂に入ることにした。これまで大平温泉には何度も来ているのに一回も入ったことがなかったのだ。沢沿いの露天風呂で湯につかるのは最高の気分である。登山口に戻るとちょうど雨がぱらついてきた。
 今回で松川の遡行も終了となった。8月18日、9月15日、9月21日の3回に分けて通算で2日半かかったことになる。登山大系にもあるが、松川は吾妻の沢の中では最も難しく遡行しがいのある沢だった。自分としてもこの年齢で松川を通して遡行することはなかなか大変だった。危うい場面や厳しい高巻きなどもあったが、若いメンバーに助けられ何とかやり遂げることができた。同行してくれたメンバーに感謝したい。(熊)

.ルート図 往路=赤 復路=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 令元情複、 第435号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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