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山行データ No.3186
大沢
山行種別 無雪期・沢登り
苦土川流域


■山行期間 2001年6月22日〜23日
■コースタイム  6月22日  福島市(20:00)→国道369と林道の分岐付近(10:40) 幕営
 6月23日  幕営地(6:00)→林道終点駐車(6:45/7:05)→二俣(8:20)→大倉山(11:55/12:19)→大峠(13:27/40)→分岐(14:00)→林道終点(16:07)→福島市(18:30)
■写真
50m滝 50m滝下部 50m滝上部から

■行動記録


 朝食を済ませ車で林道終点まで行って、沢の身支度をして出発する。天気は高曇りで予報と異なり雨の心配はないようである。
 以前来たときは水が伏流となっており、しばらく歩ってから中止して戻りみんなの非難を受けたことを記憶していたが、水が音を立てて流れていた。6月というこの時期だからなのか、河原に上流から押し出されたと思われる岩石があるのを見ると、平成10年8月の大雨の影響によるものなのか等考えながら歩き出す。堰堤をひとつ越すと、黒羽山の会のプレートで六右衛門沢、860mという標識があるが、標高にしては低すぎるなと思いながら、ゴーロ状の河原を進む。
 西沢の出合は水が流れておらず、谷の形状で確認する。最初に現れた20mの滝は、始め左岸を巻こうとするが難しく、右岸にはっきりとした巻道があり滝の上部に出る。滝の上部には残置のハーケンが見えた。その後も4〜6mの滝が何本かでてきた後、左俣から20mの滑滝を掛けて二俣となる、水量比は1対1程度。小休止の後右岸に沿って登るが、次の3段15mの滝は右岸を残置ハーケンを使ってOさんがリードで登り、抜けたところでハーケンを打ちセカンド以降を確保する。少しかぶり気味のところでよくリードしたと感心する。
 滝を越すと支沢は直線に伸びているが、本流は右側からスラブ状の岩に50mの滝が掛かる。少し支沢を登ったところから取り付き、最初はOさん、次はYくんの順でハーケンを打ち足しながらリードする。空も晴れてきて、ザイルで確保されているせいか快適な登攀を楽しむことができた。Oさんの的確なルートファインディングに再度感心する。
  この後は滑と小滝が続くが、全て直登できるものばかりである。藪が少しづつ掛かってくると、水量も少なくなり、11時にとうとう水が枯れるが、沢床は一枚岩のスラブ状となっている。沢の両側は草付きとなり傾斜をきつくして稜線に突き上げる。ホールドは豊富にあるため沢状の中を登るが、岩がもろく小石が崩れており、落石に注意しながら歩く。
  丈の低い笹藪が出てくると稜線の登山道もはっきり見えてくるが、実際に登山道に出るまでは約25分掛かって頂上直下に出る。
  当初の予定では右俣を下降することとなっていたが、詰めの上部の状況と途中の滝に灌木がほとんど無かったことから稜線の登山道を下山することとする。下山は流石山、大峠から三斗小屋宿跡を経て林道を車まで4時間分掛けて歩く。地図上では登山道は三斗小屋温泉を通るようになっているが、大峠をしばらく下ると三斗小屋宿跡へ直接下る分岐があり、はっきりとした登山道がある。
 男鹿山塊の沢では距離は短いがおもしろい沢であると思う。(記 M.K)

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