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No.3386
赤木沢 黒部川流域
山行種別 無雪期沢登り
地形図 有峰湖、薬師岳、三俣蓮華岳


■山行期間 2002年9月20日〜23日
■コースタイム 9月20日 福島(20:00)→北陸道P(11:50)仮眠
9月21日 北陸道P(6:00)→折立口(8:00-8:25)→1870m三角点(9:45)→太郎小屋(12:8)→薬師峠テン場(12:20)
9月22日 テン場(6:00)→薬師小屋(7:35-7:55)→赤木沢出合(8:48)→ウマ沢出合(9:10)→大滝上の二俣(10:20)→源頭部(11:30)→稜線(12:00-12:20)→北ノ俣岳(12:41)→テン場(14:15)
9月23日 テン場(6:25)→太郎小屋(6:42)→1870m三角点(7:53)→折立口(8:45)
■写真
薬師峠テン場 黒部川本流 赤木沢出合
2段12mの滝 ナメ 6×15m
出合のヘツリ
5mの滝も左岸を捲く
ウマ沢 上の滝は左岸を捲く
階段状20m
赤木沢中流部の遡行 中流部から見た稜線
ナメ滝13m 大滝30m 大滝の捲きの途中
赤木沢上流部 遡行終了・後ろは赤木平
水が湧き出ている黒部源流

■行動記録
 夜の北陸道を南下し、途中のパーキングで下り坂の天気に不安を抱きながら仮眠。
 翌朝起きると天候は晴れ、早々に朝食を済ませ出発。折立口は駐車場が満杯状態で、このコースが人気コースであることを再確認させられた。今回は、幕営と沢登りの装備の両方を担ぐため、軽量化したとはいえしばらくぶりの重さである。1870mの三角点まではやや急な斜面をジグザグに登って行く。いったん鞍部に下降し登り返すと、傾斜は緩くなり稜線も見えるようになるが、寝不足もあり、ここからはザックが重たく感じてくる。
 薬師峠の幕営地にはもう数張りのテントが張ってあった。時間があれば薬師岳往復の予定であったが、寝不足解消のため昼寝をすることにした。
 22日の朝は若干薄曇り、雨が降らないと良いな等と話しながら、薬師小屋を目指し歩く。斜面の紅葉はなかなかきれいだったが、もう盛りは過ぎようとしているかのようであた。薬師小屋の吊り橋の下で遡行の準備をして、黒部川の源流へと歩き始める。
渇水期のため沢通しに簡単に進むことができたが、水量が多いと沢を徒渉するのも大変なんだろうな等と思いながら進む。1mほどの高さの幅の広い滝に出ると赤木沢の出合となる。大きな瀞となっており、へつり気味に赤木沢に入る。明るく開けた沢で、最初の2段12mのナメ滝は左岸を簡単に登れ、もう一つのナメ滝を越せばウマ沢との出合となる。次の連続する滝は最初の滝は右岸を登れるが、2本目の滝は登れず、左岸のはっきりした巻道を利用する。この辺は紅葉が盛りで、両岸の草が黄金色に染まり大変きれいなところであった。5mの滝は、泳ぐことを覚悟すれば登れそうであったがもう寒すぎるということで左岸の巻道を使う。ナメ滝や階段状の滝を越していくと、稜線がきれいに見えてくる。
 目の前に、岩の壁が現れ、右に巻き込むと30mの大滝が岩盤の上から流れ落ちているのが見える。左岸の巻道を灌木をつかみながら登ると、上に5mの滝が続いており併せて巻く。この上で二俣となり、我々は右俣に入る。4mから5mほどの滝を数本越していくと水量も少なくなり、源頭の様相を呈してくるが、藪もなく稜線の紅葉と草紅葉が何とも言えない雰囲気を醸し出している。最後はハイマツの下の穴から湧水が出ているところで水を汲み、遡行終了。水の涸れた沢筋を詰めると赤木岳と北ノ俣岳の鞍部の手前の稜線に出る。ここからは、稜線からの展望を楽しみながら約2時間でテン場に戻り祝杯をあげる。
 最終日は夜半から降り始めた小雨の中、テントを撤収し早々に下山する。途中の亀谷温泉で汗を流し福島への帰途についた。
 赤木沢自体は簡単な沢であるが、明るくきれいであることは確かであり、植生を見ると花の咲く時期はきれいだろうなと思う。但し、この沢のみ遡行するのは前後のアプローチが長くもったいない気がするので、今度は黒部上ノ廊下からつなげて遡行してみたいと思った。(M.M)


■遡行図


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