トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会
Fukushimatoukoukai HomePage
No.3509
金山沢右俣・左俣右支沢 吾妻山・吾妻川流域
山行種別 無雪期沢登り
かなやまさわみぎまた・ひだりまたみぎしざわ 地形図 桧原湖


■山行期間 2003年9月15日
■コースタイム 金山沢右俣
金山沢橋(8:47)→左俣出合(9:06)→中俣出合(9:13)→10m滝手前の二俣(11:27,11:49)→登山道(12:15)
金山沢左俣右支沢(下降)
下降開始(12:53)→沢(13:09)→40m階段状滝(13:42)→左俣出合(14:25)→右俣出合(14:35,14:45)→金山沢橋(15:00)
■写真
吾妻川への入口 登山道入口の駐車場 金山沢橋
小滝を越えると5m(F1)の滝 8mの滝は左岸を捲く F3(5m)は左岸を直登
F4(6m) F5(8m斜)は左岸のバンドを登る 2mの小滝
6mの斜瀑 階段状の12m滝を登る 小滝が続く
30m滝手前の4m滝 二俣のすぐ上は10mの滝 登山道の標識
左俣右支沢最初の滝 クライミングダウンが続く 40m階段状を下り最後の5m滝

■行動記録
 今年の夏は、毎日のように雨が降り続き沢登りの計画はことごとく中止になってしまった。9月に入って天候が多少落ち着き金山沢に入る。裏磐梯から西吾妻スカイバレー方面に向かい、吾妻川の林道に車を乗り入れる。林道終点にはトイレのある駐車場があるので、ここに車を止めて身支度をする。林道を少し戻って金山沢橋から沢に入る。
 沢にはいるが気温は低く、雨は落ちてこないが霧でもやの中を歩いているようだ。小滝を越え、5mの滝を越えてしばらく行くと左俣との出合に着く。ここまで20分ほどだろうか。今日は右俣を登って左俣を下る予定だ。右俣に入る。すぐに中俣出合、やり過ごすとF2・8mの滝が出てくる。左岸を捲いた。すぐに小滝、その上の5m滝は左岸を直登する。すぐF4・6m次から次に滝が出てくる。いずれも小さく捲くか直登で登ることができる。30m滝手前の4m滝(写真)を越えると右俣最大の30mの滝が出てくる。デジカメを撮ろうとするのだが沢の中は湿気がこもり霧のため写しても写真にならなかった。
 二俣に着いて小休止をとる。予定より時間がかかっている。右沢、左沢共に10mの滝(斜瀑)がかかっている。地形からして左沢に入った方が早く登山道に出られる。沢は平坦となり、ヤブが多少うるさくなってきたところで12時15分、遡行を開始して3時間30分ほどで登山道に飛び出す。
 登山道をしばらく歩いて、途中で小休止をとって食事にする。登山道の「白布峠〜西大巓」のプレート(写真)を過ぎたところで下降に入る。これが間違いの元だった。左俣を下りるつもりが、下って行く内に尾根の左斜面に入り込んでしまった。どうも早く下り始めたらしい。早く下り始めたとしたら中俣か左俣右支沢を下ることになる。時間はすでに13時を廻っている。やり直しはきかないので、そのまま下降することにした。
 10分ほどして沢に降りた。左俣と違って水量は少ない。ナメの急斜面が続く。スリップしないように慎重に下降を続ける。両岸は岩場、この沢全体が長いトイ状になっている。3mの滝が連続して現れる。クライミングダウンを繰り返しながら高度を下げていく。4mの滝は右岸を捲いて降りた。急な斜面はこの後も続くが、今度は倒木に悩まされる。上部から流されてきた倒木がすべてここに埋まっている。悪戦苦闘をしながら倒木帯を抜けると、この沢最大の階段状40mの滝と出合う。傾斜はそうでもないのでクライミングダウンで下降できる。最後の5mの滝を下り、左俣と出合う。さらに10分ほど下っていくと、右俣と出合う。登りはじめた金山沢橋までは、もうすぐである。
 15時00分ちょうどに金山沢橋に戻った。下降は左俣右支沢を降りてしまったが、左俣はもっと手強い滝が多く、時間がかかるので、あと1時間以上は時間を必要とする。下山時刻からして結果オーライだったが、読みが浅く、まだまだ未熟なことを思い知らされて反省しながら帰路についた。(I.I)

■遡行図


トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会