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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3637
恋ノ岐川 只見川流域
山行種別 無雪期沢登り
こいのまたがわ 地形図 平ヶ岳


■山行期間 2004年8月20日〜22日
■コースタイム 8月21日 恋ノ岐橋(6:10)→清水沢出合(8:17)→三角沢出合(10:00)→オホコ沢出合・幕営(12:53)
8月22日 オホコ沢出合(5:22)→1:2左沢出合(6:57)→1:4左沢出合(8:08)→50m斜滝(9:56)→1:2左沢出合(10:35)→登山道(11:05,11:25)→姫ノ池(11:45)→平ヶ岳(12:10,12:22)→姫ノ池(12:45)→白沢清水(13:51)→台倉清水(14:35)→台倉山(14:50)→下台倉山(15:49)→鷹ノ巣登山口(18:00) 
■写真
恋ノ岐沢の標識 恋ノ岐橋から沢に降り立つ へつりながら進む
幅いっぱいに釜や淵が広がる 小さな滝と釜、淵が続く オオシラヒゲソウ
清水沢手前の連瀑(4m,6m) 沢は明るい感じ 小さな滝でも釜は大きい
右岸から小沢が合わさる(9:05) 小滝でもへつりを強いられる 三角沢の出合も近い
へつりで通過する箇所が多い 難しい所は特にない 小滝が続く
小滝と釜の連続 ダイモンジソウ 振り返ると素晴らしい景色
オホコ沢出合で泊まる 翌朝、明るくなるのを待ち出発 小さい滝が飽きずに出てくる
5mの滝(7:07) 2m〜4m程度の滝が続く(8:40) 2段5m斜滝を越える
50m斜滝・右岸側を登る 50m斜滝の上部 姫ノ池
平ヶ岳山頂で記念撮影 平ヶ岳でちょっとのんびり 鷹ノ巣登山口へ下山する

■行動記録
 前日に福島を発ち、鷹ノ巣登山口に車をデポし恋ノ岐橋の先にあるスペースに車を駐めてテントを張り仮眠をとる。朝、あまりの寒さに目を覚ますと、空は雲一つ無い素晴らしい天気だ。身支度をして出発する。
 恋ノ岐橋の脇から沢に降り立つ。ナメの続く明るい沢で、両岸いっぱいに流れる。淵や小滝をが連続し、水流の脇をへつったり渡渉したりして進んでいく。雨が降ったらいっぺんに増水しそうだ。ナメが続く。4m、6mの連瀑を越え、少し行くと清水沢が右岸から合わさる。小休止を取る。
 清水沢出合の前後もナメが続く。4mの幅広の滝を越え、やがて右岸から10mほどの滝で小沢を合わせる。この先、河原が出てくる。三角沢の出合には10時ちょうどに着く。先を急ぐ。3mほどのチュックストーンを越え、10m×20mのナメを越えるとミョウカン山へ突き上げる小沢を右に分ける。この先も小さな滝と釜が飽きずに出てくる。淵を通過し3mの滝を越えるとオホコ沢の出合に着く。12時53分、早めの時間だが、この先にテン場があるかどうか分からないので、ここで泊まることにした。オホコ沢は、恋ノ岐川で一番大きい支沢で、エスケープルートに使うことができる。上部は鷹ノ巣登山道の台倉清水に突き上げる。
 オホコ沢出合には、私たちの他に1パーティが泊まった。早めに着いたので、竿を持ってきたメンバーは今夜のおかずを調達に出かけ、残ったメンバーはツェルトを張ってのんびりと時間を過ごした。イワナはひとり一匹づつ塩焼にし、一番大きいものは味噌で叩きを作ってあっと言う間にお腹に入ってしまった。翌朝は早立ちの予定、早々と就寝する。
 2日目、暗い内に食事を済ませ、明るくなるのを待って出発する。本流は大きく右にカーブし緩やかに遡っていく。水流もぐっと少なくなる。2m程度の小滝が飽きずに出てくる。沢は蛇行しながら進む。周りは河岸段丘になっているので、テン場にはことかかないようだ。天候にもよるが、オホコ沢の到着が早ければ、もう少し上流にテン場を求めた方が楽かも知れない。
 正面に滝を懸けて枝沢が入る。左が本流で2m、5mの滝(9:23)が懸かる。次に2段5mの滝(写真)の右岸を越える。右にカーブし左から小沢を合わせると上部にナメの大滝を見ることができる。傾斜はそうでも無く、右岸のへりを登れそうだ。一部勾配がきつい所もあるので気を抜かないように。
 核心部はここまでで、この先、小滝が所々出てくる程度になる。後は適当に登山道に出れば良いのだが、私たちは逃げた小沢が悪かったのか、10分ほどのヤブ漕ぎを強いられた。オホコ沢で一緒に泊まったパーティはペナントで目印がしてある小沢に入ったらヤブ漕ぎ無しで登山道に出たとのこと。私たちも、もう少し先へ進めば良かったようだ。
 登山道に出て小休止をしてから、時間も予定通りに上がってきたので、平ヶ岳を往復してから下山にかかることにした。平ヶ岳を往復し、鷹ノ巣登山口に降りるまで要した時間は6時間35分、長いとは言われていたが、最後は疲れて果てて登り始めの元気は何処かへ行ってしまった。(I.I)

 
■遡行図


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