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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3762
桃洞沢 森吉山
山行種別 無雪期沢登り
とうどうさわ 地形図 森吉山、玉川温泉


■山行期間 2005年9月11日
■コースタイム 鳥獣保護センター(6:41)→赤水沢分岐(7:23)→桃洞滝(7:43)→中の滝(8:25)→男滝(8:32〜9:30)→鳥獣保護センター(13:10)
■写真
前日に泊まった親子ふれあい
オートキャンプ場
鳥獣保護センターに車を置き
出発する
森吉・割沢森への分岐点
赤水沢と桃洞沢の分岐点 桃洞滝手前、左支沢はナメの
斜瀑で合わさる
見事な桃洞滝、ここまで遊歩道
がついている
桃洞滝の上部 ナメ滝が連続する 右支沢にかかる連瀑帯
2段8m中の滝、右岸のステップ
を利用して登る
2段10mの男滝は右側を直登す
ると上部の滝はステップが切っ
てある
ナメのきれいな桃洞沢を退却す
ブログ:桃洞沢 http://blog.goo.ne.jp/f_toukoukai/e/84a7d66a3be5acda72ab72b98d40b66d

■行動記録
 前日に福島を発ち、東北自動車道で鹿角八幡平へ向かう。インターを降りてから県道比内・宮川線へ入り立派なトンネルを抜けて大葛温泉へ、ここから砂子沢峠を越えて太平湖の脇のくねくね道を通って、国民宿舎森吉山荘から森吉山高原・親子ふれあいオートキャンプ場に着いた。遠かったが6時間かからないで来ることができた。
 一晩お世話になる「親子ふれあいオートキャンプ場」は、トイレ、炊事場とも私の家より新しくて立派、そのうえテント持ち込みであれば使用料が無料。管理人さんの「好きなところにテントを張ってもらって良いです。」の一言、立派な舗装道路を下っていくと、ひと斜面すべてがキャンプ場。他のキャンパーに邪魔にならないように離れてテントを張った。
 付け加えておきますと、入場は17時までのところ「福島から行くので遅くなりそうなのですが泊まるのは駄目ですよね」とお聞きしたところ、やはり管理人さんの「待ってますから」の一言。感謝、感謝。
 朝起きてクマゲラ保護センターに向かうが、今では一般車は通行止めになっていた。ぐるっと回り鳥獣保護センターへ、場違いな大きな駐車場や立派な建物。箱物行政の典型か、収入確保のための観光行政か私たちには判断しかねるが、保護地域を決め車の乗り入れを制限するなど、地元は地元なりに観光と自然保護の両立に苦慮しているようだ。
 身支度をして出発、最初に立川を渡り、黒石川と合わさる手前で橋を渡る。さらに沢に添って緩やかに下っていくとノロ川出合の立川親水に着く。ここでクマゲラ保護センターからの道を合わせる。立川に架かる橋を渡ると遊歩道はノロ川の左岸を進むようになる。ブナ林の中を歩きながら桃洞滝を目指す。空気はしっとりと私たちを包み生き返らせてくれる。(ヤブ蚊には閉口したが)
 赤水沢分岐を過ぎ、ようやく桃洞滝に着いた。見上げる滝に圧倒され只々感心するばかり。高さは30mほどだろうか。ここからが沢登りのエリア、桃洞滝は左岸にステップが切ってあるのでノーザイルで登れる。上部も延々とナメが続く。
 続いて2段8mの「中の滝」が出てくる。右岸にステップが切ってあるので、ここもノーザイル。
 少し遡ると、いよいよ「男滝」が出てくる。ザイルを使い中段のバンドまで左岸の斜面を登り、トラバースして2段目を登る。2段目にはしっかりとステップが切ってある。ここでアクシデントが発生。ラストのOさんが、ちょっとしたことで肉離れを起こしてしまった。桃洞滝から50分ほどで快調に男滝まできたが、すぐに撤退することにした。
 痛みがひどくならないうちにと下降を開始する。ノコギリで杖を作り、鎮痛剤で痛みを押さえながら鳥獣保護センターまで3時間40分をかけてゆっくり戻った。途中後を振り返ると、沢の水に反射する光が何とも美しかった。今回のアクシデントはメンバーにとって良い勉強になったようだ。(I.I)

■遡行図


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