林道が右岸に渡るところから遡行を開始する。最初は河原歩き、堰堤を過ぎてもナメとナメ滝が時々出てくる程度だ。最大の滝が5mの滝で左右どちらでも直登できる。9時34分、遡行を開始して1時間ほどで二俣になる。水量比1:2で右俣(本流)のほうが水量が多い。22年前の遡行は左に入っているので、今回は未調査の右俣に入る。10時28分、再び左に沢を分ける。今度も1:2で右俣の方が水量が多い、集水面積から右側が本流になる。11時30分左に石垣組まれている。上がって確認すると林道の終点で作業場跡と思われる。出合からここまで林道が続いているが、いまでは荒れ果て微かな踏跡があるだけだ。釣り人は入っているようだ。少し進むと右岸から湧水が数本入る。沢の水も涸れそうなので水の補給を行い遡行を続ける。すぐに水は涸れ12時31分ヤブこぎを開始する。コルよりも上に上がってしまったので右にトラバースするように尾根に上がる。尾根はさほどヤブも濃くなく。楽に移動できる。コル付近まで下降して小休止する。
トヤス沢左支沢(無名沢)の下降にかかる。さほど濃くないヤブの中を降りていくと、すぐに源頭に出る。少しだが水も出てくる。沢を合わせ水量も適当に出てきたところで5mの斜瀑が現れる。滝はこれだけで河原歩きになる。下降を開始して30分ほどで左から水量比1:1で沢が合わさる。この後、地形図では左から大きな沢と出合うはずなのだが、合わさらないままにトヤス沢本流に出てしまった。地形図と一致しないので納得しないままに、トヤス沢を砂防ダムに向かって遡行を開始すると、すぐに右岸から沢が合わさった。どう考えても国土地理院の地形図が違っている。砂防ダムには14時45分に到着。ここから作業道にあがり林道を
45分ほど歩いて車を置いてきた呼出沢出合に戻った。(I.I)
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