Fukushima toukoukai Home page
No.4158
安達太良山 1699.6m二等三角点峰
山行種別 積雪期一般
あだたらやま 地形図 安達太良山

トップ雪山の記録>安達太良山

山行期間 2008年12月17日
コースタイム 奥岳(8:16)→烏川橋(8:34)→八の字(9:09,9:15)→峰の辻分岐(9:37)→峰の辻(10:50)→牛の背(11:13)→本山(11:47,11:52)→牛の背(12:16,12:30)→峰の辻→くろがね小屋(13:14,13:25)→八の字(14:09,14:15)→烏川橋(14:43)→奥岳(15:00)
写真
あだたら高原スキー場 雪のない登山口 ゲレンデの脇の馬車道を登る
烏川橋 登山道に雪は無い 勢至平から山頂を望む
峰の辻分岐から左に折れる 篭山への尾根から鉄山の壁を見る 峰の辻の手前から完全にホワイトアウトになる
牛の背からは地図とコンパスで手探り状態 本山の祠、回りは何も見えない くろがね小屋を経由して下山した

行動記録
天候 曇りのち雨 
 合宿の下見と積雪状態の確認のため安達太良山に登った。家内が一緒なので、スキーでなくスノーシューを車に積んで出発する。
 平日のためか奥岳の駐車場はほとんど車が無い。雲行きが怪しいが、何とか午前中もってもらえば良しとして身支度をして歩き始める。あだたら高原スキー場は19日がオープン予定だが、ゲレンデに雪はまばらで、滑るには心もとない。気温が高い日続いているので降雪機も役に立たないようだ。
 ゲレンデの右から道路を登っていく。気温は4度と暖かい。烏川まで来ると車もわだちは無くなる。雪を期待して来たのだが、登山道は土が露出している。馬車道と何度か合わさりながら登山道を登っていく。八の字まで上がってようやく本格的な雪道になった。
 雲行きは怪しいものの勢至平から本山を見ることが出来た。峰の辻分岐から左に折れて真っ直ぐ本山を目指す。灌木帯を過ぎ篭山の斜面までくるとホワイトアウトで視界が利かなくなった。今日は午後から雨の予報なので、回復は望めない。峰の辻まで来ると露出している岩が黒く見えるだけで起伏がわからなくなった。ここからは地図とコンパスを確認しながら進む。いくら歩き慣れた山と言っても目標物が見えないので微妙にコースがぶれる。
 烏川右俣の源頭で弱層テストをする。雪面から20cmまでが新雪で、その下に薄い氷板があり、さらに下はこしまり雪になっていた。斜面は非常に安定していた。
 源頭をトラバースすると風で雪は飛ばされ地表が露出していた。ルートを外さないように、矢筈の避難小屋跡を確認してから牛の背に乗る。牛の背の標識の所は風が止まっていた。本山を早いところ往復してここで昼食をとることに決めた。
 本山までは稜線を南に向かえば良いのだが、何も見えないので右に寄らないように注意して進む。何とか本山手前の岩を確認して最後の登りにかかる。今日はアイゼンをもってきていないので、本山直下まで雪の斜面を登り鎖とロープの張ってある上部に直接取り付く。11時47分、本山到着。何も見えないし、写真を撮っても顔もわからない状態なので、すぐに下山にかかる。
 急斜面を慎重に下降し牛の背の尾根に戻る。私の癖で風上に身を寄せて歩くので、どうしても西側に寄ってしまう。案の定、船明神の分岐手前でコンパスを確認すると西に進んでしまっている。GPSとコンパスで方向を修正し、12時16分に牛の背から峰の辻への下降点に戻る。風を避けて昼食を取る。
 50年も歩き続けている山でも、ホワイトアウトになるとGPSにはかなわない。10m程度の誤差で現在地を示してくれる。ありがたい道具だ。
 時間通りに峰の辻まで戻れたので、くろがね小屋を経由して奥岳へ下りることにした。写真はガスの中から顔を出したくろがね小屋。最近では温泉付きの山小屋として有名になり関東圏から多くのお客様が訪れる。あまりにも人が多くて、二瓶さんが管理人をやめてから訪れることも無くなった。
 小屋の表で少し休んでから奥岳へと下山を開始する。長い勢至平の歩きを終え、馬車道と登山道との分岐である八の字で最後の小休止を取った。
 烏川橋まで来ると天気予報の通り雨が降り出し、スキー場の駐車場に着く頃は本降りになってしまった。
 勢至平の八の字から上部には雪が着いているものの、スキーで行動できるまでにはなっていない。あと1m程度の積雪量がほしいところだ。なんとか年末に寒波が来て雪が降ることを期待したい。(I.I)


概念図



Copyright(C) 2001-2008 福島登高会 All Rights Reserved.