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No.4334
白布山 1220.6m二等三角点峰
山行種別 積雪期一般・スノーシュー
じしらぶやま 地形図 磐梯山、中ノ沢

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山行期間 2010年2月25日(木)
コースタイム 福島(7:10)=千貫(8:30,9:00)→沼(9:25,9:30)→小休止(10:33,10:47)→1104m標高点(11:11)→白布山(11:40,12:13)→秋元湖・水門(13:32)→冬期用電力裏磐梯三湖管理所(14:23)→千貫(14:30)=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
車をデポして歩き始める。磐梯山がきれいに見える 沼から中尾根に取り付く 中尾根の途中から秋元湖が見えるようになる
中尾根の雪庇 主尾根から磐梯山が良く見える 主尾根の広い尾根
素晴らしい景色に見とれる 猪苗代方面を見下ろす 西大巓、西吾妻が望める
水門への支尾根を下り始める 沢に降り立ち水門へ向かう 東京電力取水口の水門

行動記録
天候 晴れ
 今日は裏磐梯の秋元湖の南側にある白布山に登ってみることになった。樹間が狭く斜面が急なためスキーには適さないようで、スノーシューを持って出かけた。久々に晴れた。日焼け止めクリームを塗るのは1年ぶりである。
 当初は秋元湖の水門から白布山を往復するつもりでいたので東京電力裏磐梯三湖管理所の方へ入ってしまった。裏磐梯はワカサギ釣りの名所で勝手に車を駐めることはできない。管理所付近は駐車禁止だし、その他の空き地はすべて有料駐車場になっている。
 Yさんの提案で、1104m標高点のある尾根に登ってから水門に降りるルートをとることにし、車を千貫集落の一番奥まで乗り入れ、除雪最終地点の手前に邪魔にならないように駐めた。
 スノーシューを履いて歩き始める。921m標高点の尾根と1017.4m三角点峰の尾根に挟まれた窪地は、真ん中に小沢が流れる広いゆるやかな斜面だ。西側に目をやると磐梯山がきれいに見える。
 小沢に沿って登っていく。奥には小さな沼があり、そこまでは本当に緩やかに登っていく。雪原のピクニックと言ったところだ。
 歩き始めて25分で沼に着く。暑いのでジャケットを脱いで身軽になる。ここから二つの尾根に挟まれた支尾根である「中尾根」に取り付く。他の尾根に比べ、ここが比較的等高線もゆるやかで、スノーシューを履いても何とか登れる。
 途中、雪庇の発達した箇所もある。尾根に取り付いて1時間ほどで「中尾根」の3分の2ほど登った。暑さに耐えきれず休憩。塗ったはずの日焼け止めは流れる汗にすっかり取れてしまったようだ。
 11時04分に稜線に出た。1104m標高点まではすぐである。振り返ると磐梯山が良く見える。廻りの山々も見えてくるようになり、絶景である。白布山の手前のピークまで少し急になるが、取り付き点の尾根と比較すると、ゆるやかなものである。手前のピークを越すと広い雪原に出て白布山に向かって緩やかな斜面を進むことになる。
 白布山の山頂には11時40分に着いた。広い緩やかなピークは、何処が山頂かもわからないぐらい平だ。GPSの示す山頂で昼食にし、ゆっくりと休んだ。何と、山頂にはスキーのトレースがあった。樹間が混んでいて急斜面の白布山はスキーには適さないだろうと思っていたが、しっかりとスキーで来ている人がいた。トレースは酸川野か田茂沢の集落から来ているようだ。地形図を確認するとどちらからでも登ってこれそうな感じである。機会があれば訪れてみたいものである。
 山頂からの眺めは、木々が多少あるものの見晴らしは良い方で、北を見れば吾妻の峰々が目の前に迫り、南を見れば猪苗代湖を見下ろすことが出来る。たしかに評判通りのビューポイントである。
 しばし休憩し下山にかかる。登ってきた尾根を少し戻り、水門に向かって派生する尾根を下りはじめる。
 支尾根に入って最初のうちは良かったのだが、尾根は凄い急斜面になった。立木を掴んで降りなければならないほどの急斜面で、どうしたものかと迷った末、雪が比較的安定しているので、スノーシューを脱いで沢に向かって一直線に降りることにした。沢は滝が出てきたりルンゼから雪崩が起きたりと危険がある可能性が大きいが、コンテの混み具合から行けるだろうと判断して降り始めた。急斜面だが斜度が一定している。膝までのラッセルをしながら下降した。
 沢は予想していたように何もなく、川床はナメで、所々流れが顔を出しているものの歩くに支障はなかった。とは言っても沢に下降するのは邪道であり、本来やってはいけない行動である。思ったよりも楽に水門まで抜けることが出来たものの、結果オーライの行動は反省すべきである。
 13時32分に東京電力秋元発電所の取水口の水門に着いた。ここから長い作業道歩きが待っていた。秋元湖の外周を延々と歩く。途中で休憩を入れて東京電力裏磐梯三湖管理所まで、たっぷり50分かかった。千貫の集落を抜け、車デポ地に戻ったのは14時30分であった。
 白布山にスノーシューで登るには千貫の集落の奥から沼を通り1104m標高点の尾根に登って、下りも同じルートを取った方が良いかと思う。水門のコースは斜面が急すぎて雪の状態にもよるが、スノーシューにはあまり適さないような感じがする。
 酸川野もしくは田茂沢からのルートも使えそうだ。帰りがけに田茂沢の集落から置くの林道を確認してみた。集落のところからは除雪されてなく、車を駐めるところさえあけば使えそうな感じである。もっと情報を集めてみたい。(I.I)


概念図



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