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No.4602
猫魔ヶ岳 1404.0m一等三角点峰
山行種別 積雪期一般
ねこまがだけ 地形図

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山行期間 2012年2月22日(水)
コースタイム 福島(8:10)=猫魔スキー場(9:40,10:09)→雄国第1Aトリプルリフト終点・ゲレンデトップ(10:19,10:32)→猫魔ヶ岳(11:30,11:41)→アルツ磐梯第9ペアリフト・ゲレンデトップ(12:07,12:24)→ゴールドライン八方台駐車場(13:06,13:12)→猫魔平(13:59)→猫魔スキー場(14:20)=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
駐車場から見た猫魔スキー場 雄国第1Aトリプルリフト乗り場 リフトで1340mまで移動
リフト降り場の雪だるま ゲレンデトップから見る磐梯山 ここからはスキー場エリア外
猫魔ヶ岳を目指して歩き始める 右手に雄国沼が見下ろせる 雄国沼対岸の古城ヶ峰
猫魔第1ロマンスリフトで上がってきたボーダー 山頂にはたくさんのボーダーの人たちがいる 猫魔ヶ岳山頂から見る磐梯山
八方台を目指し猫魔ヶ岳の東斜面を下る 正面に磐梯山を見ながら尾根沿いに進む アルツ磐梯第9ペアリフトのトップへと降りる
雪が花のようだ 尾根伝いに八方台駐車場へ 八方台の休憩所
ゴールドラインを歩く 猫魔平 猫魔スキー場の道路に出る

行動記録
 当初は家内のお付き合いで裏磐梯のイエローフォールに行く予定だったが、天気予報では高気圧に覆われて最高の天気になりそうな気配。拝みこんで行き先を猫魔ヶ岳に変更してもらった。
 朝起きると予想通りすばらしい天気、山もバッチリ晴れている。食事をすませ車にスノーシューを放り込んで裏磐梯・猫魔スキー場を目指した。裏磐梯は自宅から1時間半ほどの距離、猫魔スキー場へは10時少し前に着いた。今日は平日で駐車場は無料である。さっそくインフォメーションでリフト1回券を2枚購入する。リフト券1枚500円也で標高1340mの稜線まで運んでもらえる。一時、スキー場エリア外に出る登山者の利用を断っていた時期もあったが、今では快く乗せてもらえるようになった。雄国第1Aトリプルリフトに乗り込むと10分ほどでスキー場トップに着く。ここは山スキーでの雄国沼休憩舎へのルートにもなっている。今日は逆方向の猫魔ヶ岳を目指す。
 ゲレンデの境にはトラロープが張ってあり「ここから先は管理区域外であり、当スキー場では一切の責任は負えません」の表示がされている。当然、一歩踏み出れば山のエリアであり自己責任は当然のことである。スキー場トップから東を見ると磐梯山がきれいに見える。最高のロケーションだ。写真に収めてから歩き始める。歩き始めの1349m台地から一旦コルまで下り、猫魔ヶ岳への登りにかかる。緩やかに60mほど高度を下げ、120mほど登り返す。途中で猫魔第1ロマンスリフトから登ってきたトレースを合わせ、山頂には11時30分に着いた。1時間ほどの道程である。山頂にはボードを担いできた5人ほどの若者がいた。
 ボードの人たちは山頂にもっとも近い雄国第2ロマンスリフトと猫魔第1ロマンスリフトを乗り継いで登ってくるようだ。聞くと山頂から南側の支尾根を滑降しアルツ磐梯のゲレンデに滑り込み、また戻って来るのだそうだ。震災後のアルツ磐梯は上部の第9、第10ペアリフトを運休にしているが、震災前までは第9ペアリフトで上がってくると30mも歩けば稜線だから猫魔ヶ岳の北斜面の林の中を滑ることができたとのこと。ゲレンデに飽き足らなくなった若者がここにもいた。
 話をしたり写真を撮ってもらったりしてボーダーの人たちと別れて稜線を東に向かう。猫魔ヶ岳からの下りはワカンだと気にならないのだろうが、スノーシューだと少し急だ。雪が柔らかいので危険は無いがアイスバーンの時は気をつけたい。
 一旦緩やかになり、もう一段下った所がアルツ磐梯の第9ペアリフトのゲレンデトップになる。ここで12時も過ぎたので、日差しを浴びながらゆっくりとお昼ご飯にした。気温は低いものの風もなく暖かく感じる。周りには兎の足跡もありのどかな時間を過ごす。
 次に1312mピークに登る。ここから先は、どこを通って猫魔スキー場へ戻っても良いが、天気も良いので予定通り八方台駐車場へ降り、ゴールドラインから猫魔平を通り猫魔スキー場へ戻ることにした。猫魔八方台から北回りの尾根を目指す。尾根を真っ直ぐ進むとゴールドラインの八方台駐車場の南に出るので、途中で方向を修正し北側の尾根に乗る。尾根は徐々に狭くなり、木々の間の登山道に沿って下って行くと八方台の休憩所の所に出た。
 ゴールドラインから中ノ湯方面へ向かって数日前に歩いたのだろうか、微かな踏跡がついていた。だいぶ前になるが冬期に猪苗代スキー場から磐梯山に登り、猫魔ヶ岳を通り雄国沼から金沢峠を下り喜多方までスキーで縦走したことがあった。そのときは1349m台地の雄国沼側で降り続く雪の中でワンダリングをしてしまいビバークを決め込んだことがあった。今だったら両側にスキー場が出来て最悪の場合は簡単にエスケープできるので縦走も楽しいだろうと思う。
 八方台休憩所の前で放射線量を測ると0.015μSv/hだった。昨年8月に計測したときは0.17μSv/hだったから10分の1の値だ。夢のようなことだとわかっているが、雪が融けて地面が出たときに今日のような値だったら良いだろうなと一瞬考えてしまう。
 八方台の駐車場からはゴールとラインを北に向かって進む。途中から猫魔平を目指して左に入る。何処を通って良いが、自分なりに地図上にルートを描いてきたので、地図を見ながら方向を定める。この付近の地形は複雑だ。だいぶ前になるが冬期にゴールドラインの反対側にある「こがね平」でさまよったこともある。今はGPSもあるので複雑な地形でも心配なく歩けるが、それでも地図と磁石は必携である。
 樹林帯の下りの斜面は緩やかで、スノーシューで歩き回るのに適している。散策する人も多いのだろうか、途中からトレースがいっぱい入り込み惑わされる。地図で自分の進む方向を確かめて進む。猫魔平を通り過ぎ、除雪されている猫魔スキー場の管理道路に出たのが14時15分だった。車を置いてきた猫魔スキー場の駐車場まではもうすぐである。4時間ほどのスノーハイクが楽しめるこの周回ルートは、今の時期お薦めである。稜線から北側は清水沢の源頭で、何処を下っても猫魔スキー場の駐車場へと戻ることが出来る。迷っても低いところに目指せば良い。ゴールドラインから入るときは猫魔平東側の窪地に入り込まないよう注意することが必要。こがね平同様複雑な地形になっている。(I.I)

概念図


トラック 登り=赤 下り=青

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