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No.4196
吾妻山・五色温泉
山行種別 山スキー
あづまやま・ごしきおんせん 地形図 吾妻山、天元台、板谷、土湯温泉

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山行期間 2009年3月15日
コースタイム 福島(7:00)=高湯・除雪ゲート前(7:35,7:53)→水飲み場(8:53,9:00)→賽ノ河原(9:38)→山鳥山(9:48)→井戸溝(10:20)→慶応山荘分岐(10:40,10:50)→大根森→五色沼・大岩(11:55)→ガンチャン落とし上部(11:59,12:20)→家形ヒュッテ(12:25,12:35)→東海大緑樹山荘(13:12,13:35)→四郎右ェ門沢横断(14:50)→1077mとのコル(15:35,15:45)→五色温泉(16:20,16:30)=高湯・車回収=福島(17:30)
写真
スカイラインの除雪がいよいよ開始された すぐに夏道に入る。バーンは堅い 除雪されたスカイラインを越えると水飲み場も近い
井戸溝の積雪深はあまり減っていない 古い家形ヒッュテへの標識、「ニッポンビール」と書いてある 慶応山荘の分岐でひと休み
大根森の登り、天気は何とかもちそう 大根森も1750m地点まで来ると五色沼も近い 大岩から見た一切経山と五色沼
五色沼大岩から家形山を望む 五色沼の大岩からガンチャン落としへ移動する ガンチャン落としの斜面、ウインドクラフトしてバーンは堅い
気持ちよく滑りはじめる 5分ほどで家形ヒュッテに着く 五色温泉への黄色いプレート
緑樹山荘まで沢沿いのルートに入る 雪質は重いが適度な斜面で楽しめる 東海大緑樹山荘は半分雪に埋まっていた
緑樹山荘のプレートと鐘 左にルートをとりながら五色温泉を目指す 四郎右ェ門沢を右にして下っていくと夏道が左へ折れる
1077mとのコルへ向かって登り返す 古いツアー標識が木に食い込んでいる コルから滑りは気温が下がってきたためか滑りやすかった
栗子スキー場の鉢森山が見える コルから五色温泉への切通しは快適な滑り 最後の滑りを楽しみながら下降する
五色温泉への近道標識、スキーは適さない 滑川温泉からの道まで降りてから五色温泉へと向かう ようやく五色温泉へ到着した
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行動記録
天候 晴れ
 今年の課題のひとつに五色温泉への下降があった。たまたま日曜日が休みになった15日に計画した。当直明けの前日に五色温泉へお願いして車をデポさせていただいた。車を駐めさせていただく件については、近所のよしみで昨年12月の時点であらかじめお話をして了解をもらっていた。その時のお話でも、五色温泉へのツアーコースを降りてくるパーティは年に1〜2パーティになってしまったとのこと。是非今年中にと思っていたことがメンバーの協力で実現した。
 福島を7時に発ち、高湯温泉のスカイライン最終除雪地点に車を置いた。とは言ってもスカイラインは4月初旬開通予定で、除雪はすでに始まっていた。今日は日曜日なので作業は無いので、ゲートの手前に邪魔にならないように路肩へ寄せて駐車した。すでに先行パーティの車が駐まっていた。
 道路を少し歩いて夏道に入る。雪の表面はカリカリにクラフトしていて気を抜くとスリップしてしまう。シールを利かしてゆっくりと登っていく。スカイラインを横切るところでは、すでに除雪が終了し、登山道を水飲み場へ向かうには段差を乗り越える。8時53分、雪に埋まった水飲み場に到着、もう一段登ったところで小休止をとった。
 次に不動橋からの道を合わせ賽ノ河原へと向かう。昨日降った雪は吹き溜まっているところで10cm程度だった。賽ノ河原から山鳥山へは、ほぼレベル。山鳥山から湯ノ平の樹林帯に入ると風は弱くなる。井戸溝を通過し慶応山荘への分岐へ向かう。途中で3名のパーティと出合う。10時40分、慶応山荘分岐に到着。ここで家形ヒュッテに向かうか、五色沼まで登るかの最終判断をする。メンバーと相談して時間も予定通りきているので、五色沼からガンチャン落としを滑り家形ヒュッテに下ることにした。
 大根森まで来ると、風は強くなってくる。五色沼へ出る手前でアウターを着込み顔を覆い完全装備をした。五色沼に上がってみると、先ほどまで強かった風は思ったほど吹いて無く、2月21日の時の5分の1ぐらいの強さだった。前回の強風を体験したYさんにとって今日の風は「そよ風」程度だったようで、経験とは恐ろしいものである。
 ガンチャン落としの斜面に入って小休止をとる。バーンは堅く気を抜くとスリップしてしまう。スキーが流されないように注意する。大丈夫だと思うが一応コンプレッションテストを行う。表面2〜5cmが新雪、その下10cmの厚さで氷のような「ざらめ雪」その下がシャベルで掘れる程度の「ざらめ雪」だった。新雪は雪崩れてもおかしくないが、斜面のほとんどが風で新雪が吹き飛ばされ、カリカリのウインドクラフト状態なので、滑降に問題なしと判断して滑りはじめる。
 滑り出すと、5分もかからないで家形ヒュッテに着いてしまう。家形ヒッュテは雪面から屋根だけ出ている。入口はきれいに掘り出してあり、前日は誰かが泊まっていたようだ。10分ほど休んでから緑樹山荘を目指して滑りはじめる。コースも古くなり灌木も大きくなってコースが判りづらくなった。それでもコースを探しながら緑樹山荘まで40分ほどで下った。緑樹山荘には前日まで東海大の学生さんが泊まっていて今日の午前中に下山したようである。
 しばし緑樹山荘の表で休んでから五色温泉を目指す。ここから四郎右ェ門沢へ向かってトラバースしながら進むのだが、四郎右ェ門沢の左沢の手前で調子になって下降し過ぎてしまった。ミスコースに気づいたが、登り返すより夏道を通って四郎右ェ門沢へ向かうことにした。シールをつけて幅の広い夏道を歩く。時間的には30分近くロスしたと思われる。楽しい滑りを1本逃してしまった。ヤブの状態を知りたかっただけに残念で、そう遅くない時期にリベンジをしたいものである。
 四郎右ェ門沢の左岸の斜面は、角度は無いものの適度な斜面が続く。最後に1077mとのコルまでの登り返しが待っている。ここはシールをつけて登った方が楽のようだ。1077mとのコルに出たときには15時30分を回っていた。この調子では五色温泉は16時ごろになりそうだ。
 コルでシールをはがして滑降に移る。五色温泉への切通しは、以前のようにきれいに雪がついていた。灌木で覆われているのだろうと思っていただけに快適な滑りに感激しながら最後の滑りを楽しんだ。滑川温泉からの道まで滑り、雪で埋まった道路を五色温泉まで歩いた。途中で五色温泉スキー場跡へ直接降りるコースを選んだが雪が少なく戻ったので、ここでも15分程度時間のロスをしている。五色温泉へ着いたのは16時20分だった。預かっていただいていた車の鍵をもらい、お礼を言ってから車を置いてきた高湯温泉へと向かった。(I.I)


概念図



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