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No.4324
吾妻山・若女平
西吾妻山 2035mピーク
山行種別 山スキー
あづまやま・わかめだいら 地形図 吾妻山、天元台、白布温泉

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山行期間 2010年2月1日(月)
コースタイム 福島(6:50)=天元台湯元駅(8:21,9:00)=リフト終点(9:34,9:43)→コル(10:07,10:13)→凡天岩(10:40)→西吾妻山(11:01,11:15)→西吾妻避難小屋(11:25,11:43)→小休止(12:21,12:44)→若女平(13:18)→小坂(13:55)→スカイバレー(14:14)→天元台湯元駅(14:40,14:51)=福島(16:28)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
貸切のゴンドラに乗り込む リフト乗り場はガラガラ ゲレンデもほぼ貸切状態
コルから凡天岩を目指す 凡天岩まで来ると太陽が顔を見せる 風も無くまずまずの天気の中、西吾妻山を目指す
西吾妻山から磐梯山が見えた 西大巓も良く見える 西吾妻避難小屋
竜崎沢へ向かって滑降を開始する やせ尾根は慎重に下る 藤右ェ門沢を渡ってスカイバレーに出る

行動記録
天候 小雪、上部は薄曇り 
 昨日の春のような天気とは、打って変わって朝からどんよりとした空模様だ。せっかくKくんと休日が合ったのだし、予定どおり若女平を滑ってみることにして福島を出発した。Sさん宅を廻り、Kくんちを廻って天元台へと向かった。天元台ロープウェイの湯元駅には8時21分に着いた。上空は雪雲に覆われ小雪が舞う生憎の天候だ。1日券を買ってスキーにしようかと迷ってメンバーと相談するが、天気図からして昼頃には一時天気も回復しそうな感じなので、最悪は中大巓で帰って来ても良いので登ってみようと言うことになった。
 ロープウェイ券とリフト1回券を3枚買って(計2100円)、9時00分発のロープウェイに乗り込んだ。平日でもあり貸切だ。リフトも貸切状態で9時34分に第3リフト・つがもりロマンスリフトの終点に着いた。雪雲に覆われ、途中のしゃくなげゲレンデはホワイトアウト状態だったが、つがもりゲレンデまで高度を上げると正面に中大巓のピークがガスの中から顔を見せた。ひょっとすると今日は予定通り行けるかもしれない。
 リフト監視小屋へ計画書を提出し、シールを着けて登りはじめる。昨日の春のような天気でゲレンデの上部はアイスバーンになっていた。スキーアイゼンを着けて登りはじめる。それでも樹林帯に入ると雪は柔らかくなり、昨夜積もった雪がちょうど良い状態になった。
 ほぼ夏道沿いに登り、途中からコルを目指して進んだ。出たところは「かもしか展望台」より凡天岩寄りに300mほどのところだった。上空には巻層雲がかかっているものの太陽も顔を出す。雲海の上に朝日連峰が連なり、左を見れば中吾妻の尾根が目の前に迫る。下界の天気とはまるで違う光景に全員感激である。
 西吾妻山が真正面に見える。ガスっているときなど歩きにくいルートだが、これだけ見晴らしが利くと歩くルートも手に取るようにわかる。西吾妻の山頂には11時01分に着いた。
 先週は強い風にあおられてツェルトに潜り込んだが、今日は風もなく穏やかな山頂である。ちょっと南側に寄ってみると、磐梯山が遠くに顔を出し、西大巓が目の前に見える。
 山頂でシールを剥がし滑り始める。最初は樹氷が邪魔して滑りづらい。なんとか一段下に下がると西吾妻避難小屋まで快適に滑ることが出来きた。小屋の東側で昼食とする。
 今日は竜崎沢(赤滝沢)を下降して若女平に上がる予定である。雪は軽く沢の源頭の樹林帯を縫うように滑っていく。沢の埋まり具合を心配していたが、雪の少なさはさほど気にならなかった。前日のトレースもあり、ときどき地図とGPSを見て現在地を確認するだけで、楽をして快適な滑りを楽しめさせていただいた。
 途中でアクシデントがあり20分ほど時間をロスしまった。山は常に勉強させられる場でもある。多少のアクシデントには動じないが、常に反省する気持ちだけは持ち続けたいと思っている。その後はいっ気に若女平まで滑り降りる。
 やせ尾根手前の標識べた打ちまで来ると徐々に雪は重くなってきた。雪庇の発達したやせ尾根を慎重に横滑りで下がり、造林地の中を下降すると「小坂」の片斜面に出る。昨日の天候で雪面はカリカリのアイスバーンで最悪の状態である。気を抜くと足元がすくわれそう。ゆっくりと下がって藤右ェ門沢の橋を渡って14時14分、雪に埋まったスカイバレーへと出た。あとは天元台湯元駅に置いてきた車を回収して福島へ戻るだけである。
 雪雲の下は、雪が降り続いていたようで、晴れ間が見えたのは山の上だけだったようだ。たまにはこんなトクした気分になっても良いかと思いつつ帰路についた。
 休日は少ないし、給料も安くて小遣いも少ないので、行くのは、つい近間の山になってしまう。それでも私たちの周りには、バリエーションルートを探し出せば滑りきれないほどのコースがある。一生かかっても滑りきれないほどの斜面を持っていることに感謝しなければと思う。(I.I)


概念図



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