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No.4332
吾妻山・大平
1963.6m人形石ピーク・吾妻山高度指導標
山行種別 山スキー
あづまやま・おおだいら 地形図 吾妻山、天元台

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山行期間 2010年2月20日(土)
コースタイム 福島(6:30)=大平分校跡(7:48,8:00)=天元台・湯元駅(8:33,8:55)=リフト終点(9:33,9:45)→人形石(10:33,10:41)→藤十郎コル・滑降開始(11:19,11:34)→小休止(11:59,12:20)→間々川徒渉点(12:54,13:05)→1393mピーク(13:24,13:35)→不忘閣ヒュッテ跡(13:58,14:07)→大平分校跡(14:51)=天元台湯元駅=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
天元台湯元駅からロープウェイに乗り込む リフトを乗り継いでゲレンデトップへ 人形石へと向かう
人形石に建つ吾妻山高度指導標 ダケカンバが出てくると間々川徒渉点は近い 間々川へ滑り降りる
1393mピークへの登り返し 不忘閣ヒュッテ跡へ滑り出す。写真を構えるKさん 不忘閣ヒュッテは2008年に取り壊されたと聞いた
長い林道の滑りが待っている 田圃が出てくると集落も近い 大平分校跡は現在公民館になっている

行動記録
天候 曇り後雪
 前回、大平へ降りたのは2007年3月なので3年ぶりになる。福島を発ち、下山予定の大平へ車をデポしてから天元台の湯元駅へと向かった。天元台へは8時33分に着いた。待ち合わせしていたIさんとの約束の時間は8時30分、早めに来ていたIさんを待たせてしまったようだ。土曜日でもありバスの到着と一緒になったこともあって臨時のゴンドラが運転された。予定より5分早で出発した。
 天元台スキー場の「つがもりゲレンデ」のトップまでは、ゴンドラとリフト3本を乗り継いで料金は2,100円である。今日は、あまり天気は良くないものの、風もなく穏やかな天候だ。予定通り大平へ降りられそうである。
 スキー場トップのつがもりゲレンデのリフト終点には9時33分に着いた。ここで登山計画書を提出し、シールを付けてから人形石に向かって歩き始める。今日も深雪でラッセルしながら人形石を目指す。ほぼ夏道沿いに進み人形石寄りの中大巓の東側に出た。「吾妻山高度指導標」の標柱が建つ人形石へは10時33分に着いた。深雪で、ラッセルしながら登ってきたので50分程かかった。雪質は多少重いものの滑りが期待できる。
 ここで後続のパーティに抜かれる。藤十郎へは一旦下りになるが、生憎の天気でガスがかかってしまい斜面が見えない。低温のためかKさんのシールが剥がれてしまった。八甲田の酸ヶ湯で買ってきたバンドがさっそく役だった。ビニールテープより簡単でなかなか使い心地が良い。
 最近ではシールの糊が良くなって貼り付け式がほとんどになった。簡単でずれないのは良いが、常に自分のシールの糊の状態を注意していないと、低温で粉雪が舞う時など使えなくなることが結構ある。暖かいところで事前にシールを貼っておくと良いのだが、今のリフトは前進降車方式なのでシールを付けていると転倒したりして廻りに迷惑をかけてしまうので、どうしてもスキー場トップでシールを付けることが多くなる。メーカーによって糊の接着能力が異なり、私も突然使えなくなって難儀したことがある。みんなシールの管理には結構気を遣っているようだ。
 いつもなら人形石から快適な滑りを楽しめるのだが、稜線にあがったとたんにホワイトアウトになってしまい、ほとんど見通しが利かない。仕方なくシールをつけたままで降りることにした。
 先行パーティの後を降りたが雪が深くてほとんど滑らない。先行パーティも苦労しているようで、シールトラブルで人形石の出発が遅れたのだが、藤十郎の1860mピークの肩で先行パーティに追いついてしまった。
 私たちはここでシールを剥がして滑降に切り替える。先行パーティは大沢へ降りる予定で、ここでラッセルのお礼を言って分かれる。藤十郎の北尾根にトラバースしながら移動するが、下り斜面なのにラッセルを強いられる。
 尾根に乗ってもトップはラッセルしながら下ることになる。ほぼ夏道沿いに下降する。左側にダケカンバの林が出てきた。ピッタリ間々川徒渉点の下降地点に出た。途中で薄日がさすこともあったが、ほとんどが、どんよりとした天候で推移した。何とか滑りを楽しめるようになったのは間々川徒渉点手前への急斜面になってからであった。快調に滑り出したとたんに後続の2名が右側の急斜面に突っ込んだ。段差が4mほどありダイブして深雪にはまってしまった。あまりにも雪が深く、幸いにもケガもなく無事であった。山は何があるかわからない。常に自分がコントロールできるスピードで滑ることが要求される。
 次に1393mピークに向かって登り返しをする。2度目のシール装着である。20分ほどで1393mピークに立ち、最後の滑降のためシールを剥がす。不忘閣ヒュッテ跡までは適度な斜度があるので、一部推進滑降するところもあったが何とか滑ってくれた。3年前にはあった不忘閣ヒュッテの建物は跡形もなく撤去されていた。
 ここから長い林道滑りが待っている。最初はあまり滑らずトップを交代しながらの推進滑降だったが、途中からはスピードも出て快適に降りることができた。大平のコースは藤十郎から大平まで11kmのロングランの滑りが楽しめるが、今回のように雪が深いとラッセルに時間を取られて思ったより時間を費やす場合があるが、何とか滑ってくれたので、ほぼ予定時間で大平の分校跡へと降りることができた。雪の降る中、デポしておいた車に荷物を放り込み、天元台の車を回収してから福島へと戻った。(I.I)


概念図



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