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No.4336
吾妻山・大沢下り
1963.6m人形石ピーク
山行種別 山スキー
あづまやま・おおさわくだり 地形図 吾妻山、天元台

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山行期間 2010年2月28日(日)
コースタイム 福島(6:30)=天元台湯元駅(8:30,8:55)=リフト終点(9:31,9:43)→人形石(10:23,10:34)→明月荘(11:45,12:10)→渋川(13:13,13:25)→砂盛(13:36,13:50)→吾妻山麓放牧場(14:49)→大沢・大小屋(15:16)=天元台=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
天元台湯元駅からロープウェイに乗り込む リフト3本を乗り継いでスキー場トップへ シールをつけて準備する
人形石から滑り始める 人形石の吾妻山高度指導標 人形石からのオープンバーン
藤十郎と東大巓のコルでシールをつけ直す 東大巓はガスの中に隠れてしまった 明月荘(弥兵衛平避難小屋)の前で昼食にする
いよいよ滑降を開始する 途中にあるツアー標識 忠ちゃん転ばしの滑り
林道の滑り 吾妻山麓放牧場へ滑り込む 放牧場は直滑降と推進滑降
放牧場の建屋 大小屋へ滑り込むとちょうど山形新幹線が通過するところだった スキーを脱いで大小屋集落へ

行動記録
天候 曇り
 久々に日曜日が休みになったので、まだ滑ったことがないと言うメンバーと一緒に大沢へ下ってみることにした。メンバーはいつの間にか8名になった。人数が多いのも、それはそれで楽しい。
 天元台へ行くには、列車とバスを利用しても良いのだが、靴が登山靴から兼用靴に変わってからは町の中を歩いて駅まで行くのも大変なことと、下山後、奥羽本線の普通電車が大沢駅13時22分の後は、17時57分発で4時間半も間があり、寒い無人駅で待つのも辛いので最近はもっぱら車を使っている。ただし車を駐める際には必ず集落の方の了解をもらってから駐めるようにしたい。
 大沢駅には駐車場は無く路上駐車になってしまうので、いつものように大小屋へ車を置かせていただく。天元台へは8時30分に着いた。身支度をして8時55分にゴンドラに乗り込んだ。スキー場トップには9時31分に上がり、シールを貼り付けて登りはじめる。
 楽をしようと直接人形石を目指す。調子に乗って楽な方へとトラバースしながらGPSで人形石へ向かったら、人形石よりも東寄りに出てしまった。真っ直ぐ藤十郎へ向かうならこの方が楽だが、一旦は人形石まで行って写真を撮る。続々と登山者がやってくる。今年一番の賑わいだ。
 天気はハッキリしないが雲は高く見通しは利く。東大巓も時々ガスがかかるものの歩くに支障はなさそう。人形石でシールを剥がし、ひと滑りする。前日、気温が高く雨模様だったこともあってバーンはクラストして滑りづらい。それでも1860mとのコルまであっと言う間に滑り降りる。1860mピークの肩まで登り返し、東大巓とのコルまで滑ってからシールをつけた。
 標高1840mで、明月荘に向かってトラバースする。歩きやすいところを進むと明月荘が見えてくる。ほとんど上下しないでたどり着くことが出来る。
 しばし休んでから大沢へ下りに入る。広い斜面を磁北線の真北を目指して進む。コースには黄色いツアー標識がついているので注意していれば迷うこともない。渋川を右に見ながら樹林を避けて滑っていく。
 右側は渋川に落ちているので、適当なところから左の尾根に戻り、ツアー標識を再度確認する。標高1600mで立岩の1本右の渋川寄りの枝尾根に入ると「忠ちゃん転ばし」は近い。ツアー標識が2枚続けて打ってあるところで右の急斜面に入る。ここが忠ちゃん転ばしだ。
 バーンは堅く慎重、かつ大胆に滑り降りる。傾斜が緩くなってホッと一息。渋川まで滑り降りて小休止とした。時間も早いので砂盛のコルまでシールをつけて登り返すことにした。これでもうひと滑りは楽しめる。普段はバーンが堅い日でも砂盛の滑りはザラめてくれるのだが、まだ2月でもあり、今日はクラストして滑りづらかった。強く踏み込むと刺さってしまいスキーが外れてしまった。
 スキー用語を調べてみると、フィルムクラスト、ブレーカブルクラスト、マーブルクラストと表面の雪の堅さによって呼び方をかえているようだ。今日の砂盛斜面の堅さは「ブールカブルクラスト」に当てはまると思う。
 砂盛の滑りを楽しんだ後は林道の滑りになる。バーンは堅く、表面に1〜2cmの新雪はあるものの、以前のトレースにスキーが引っかかる。そこにスノーモービルの跡もあわさり、登山靴で滑っているOさんは大変だ。あまりの辛さに放牧場に出る前にひと休みする。
 林道から吾妻山麓放牧場に滑り込み、広々とした雪原を直滑降で進み、最後の斜面をパラレルターンで降りると放牧場の建屋に着く。時間は14時49分、ほぼ予定時間通りに降りきたことになる。
 ここから大小屋集落までは、さらに3.6kmの道程である。雪がベタつくと滑るに苦労するところだが、今日は良く滑ってくれる。途中、大沢駅への道を分け、放牧場から25分ほどで車をデポしておいた大小屋に着き山行を終えた。(I.I)


概念図



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