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No.4345
湯殿山
湯殿山 1500mピーク(1290m中退)
山行種別 山スキー
ゆどのさん 地形図 湯殿山、月山

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山行期間 2010年3月27日(土)
コースタイム 福島(5:55)=志津(8:02,8:18)→ネイチャーセンター(8:48,8:53)→小休止(9:38,9:48)→小休止1190m地点(10:28,10:33)→標高1290m地点(11:05)中退→小休止(11:14,11:26)→ネイチャーセンター(12:00,12:24)→志津(12:42)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
鎖のゲートから除雪された道路を歩く ネイチャーセンターへショートカット 石跳川を横切り湯殿山を目指す
姥ヶ岳がきれいに見える 風が出てきた 風さえ避ければ後は滑りを楽しむだけ
雪が降り始まる 降りが強くなってきた 雪が降り続く中、ネイチャーセンターを通過する

行動記録
天候 晴れ後雪
 あまり天候は期待できなかったが、湯殿山へ行ってみることにした。予想に反して天気は良いものの朝焼けで、典型的な「朝てっかり」である。お昼には天気は崩れそう。
 高速を降りて志津に向かった。今日は恒例の西川山岳会の「大井沢の湯豆腐を食べる会」の湯殿山山行とかち合った。車が次から次に上がってきて鎖のゲート前はすぐに車で一杯になってしまった。
 天気は快晴に近く、風も弱く最初からジャケットを脱いで歩くことになる。最初はスキーを担いでネイチャーセンターへと向かう。途中、工事現場からスキーを着けて左の林へ入る。
 出来れば午後まで天気が持って欲しいと淡い期待をしながらネイチャーセンターへ。強い日差しでTシャツ1枚になっても寒くない。西川山岳会の皆さんのラッセルに助けられて順調に高度を上げていく。
 稜線に出る手前の標高1190m、ここから上は荒れれば強風地帯、山頂をタッチしてすぐに戻るつもりで、最後の休憩を取った。尾根に向かって登り始めると風が出始めた。
 尾根に乗って程なく、とんでもない強風にさらされることになる。風防をかぶって完全装備をするように指示したとたん、舞い上がる雪で前が見えなくなってしまった。快晴だった上空は一瞬にして見えなくなり、強烈な地吹雪の洗礼を受けることになった。左側は雪庇、右は急斜面になっている。進んで雪庇の無いところから降りようかと思ったが足元も見えない。撤退を決めて、ゆっくりゆっくり下がって尾根に上がった時のトレースを探す。
 尾根に乗ったトレースを見つけて、シールを着けたまま風が弱まる所まで下降する。最後に休んだ所まで下って、ようやくシールを剥がせる余裕が出来た。これだから山は恐ろしい。
 風さえ避ければ余裕が出てくる。本格的に天候が崩れないうちに高度を下げておきたい。滑降の準備をしてネイチャーセンターへ向かって滑り出す。ほぼ登ってきたルートに沿って降りていく。地吹雪からは開放されたものの、今度は雪が降り出し、樹林帯に入っても風が吹き抜けるようになった。雪質は今の時期としては良い方で、最初のうち快適な滑りが楽しめた。
 本来なら滑り出す時にするべき弱層テストだが、尾根伝いに下降ルートをとったことと、逃げる一手で退却したので弱層テストをしないで下降してしまった。ネイチャーセンターまで降りてからコンプレッションテストの練習をしたら、CTH(21)@40cm+、別のピットではCTE(3)@15cm+のところもあった。行動中、前日の降雪(上載積雪)は比較的安定していたものの、テストデータではCTE(3)だった。尾根伝いに滑ってきたから良かったものの、斜面の向きによっては雪崩を起こしかねない。反省(I.I)

概念図



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