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No.4353
稲倉岳
1554.7m三等三角点峰
山行種別 山スキー
いなくらだけ 地形図 鳥海山

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山行期間 2010年4月20日(火)
コースタイム 七曲(6:42)→堰(7:31)→小休止(8:28,8:38)→小休止(9:42,9:50)→稲倉岳(10:20,10:54)→堰(11:28)→滑降終了(11:41,12:00)→七曲(12:22)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
七曲手前の堰の所に車を駐める 七曲への登山道を左に分ける 七曲を登り切ると稲倉岳が見えてくる
木々もまばらで下りが楽しみ 高曇りでまずまずの天気 雪はしっかりついている
ゲレンデのような斜面が続く 左に新山が見えてきた 快調に高度を上げていく
山頂へ最後の登りを頑張る 広い山頂に出ると新山が目の前に見える 新山、七高山、千蛇谷
蟻戸渡りを覗き込む さっそく山頂から滑り始める 雪は重いが何とか滑れる
ザラメていれば快適なバーン 徐々に滑りやすくなってきた 滑り終え堰を乗っ越す
雪が消えたのでスキーを担ぐ 七曲を降りて登山口へ 遊佐町から鳥海山を見る

行動記録
天候 曇り
 雪が無くなってしまう前に、春の稲倉岳を滑りたいと考えていた。私の休みに合わせてKさんが付き合ってくれると言うので、さっそく出かけることにした。前日、Kさんが仕事を終えるのを待って高速に乗った。月山新道を通り、酒田市からにかほ市に入り、夜遅く横岡から林道に入って登山口となる七曲で仮眠する。堰を流れる水の音も、いつの間にか気にならなくなり眠りについた。
 翌朝、身支度をして歩き始める。七曲の登山道に雪は無く、スキーは最初からザックにつけて背負った。この道は稲倉神社への参道になっている。鳥居の手前の堰あたりから雪が出てくればもうけものと思っていたが、尾根に乗って少し行くと雪が出てきた。稲倉岳の山頂も正面に見える。
 早速、スキーを履いてあるくことにし、ついでに気温も上がってきたのでTシャツに着替えた。標高600mにある堰までくると参道の雪は消えた。鳥居はこの先にあるが、私たちは左手のヤブに入ることにした。数年前の5月連休に予備調査しておいた時に、尾根の左側にはしっかりと雪がついていたからだ。30mほど灌木をかき分けながら進むと雪が出てきた。ここから先、山頂まで雪が消えることはなかった。
 656m標高点の左側を進み、尾根伝いに緩やかに登っていく。稲倉岳へは途中に急斜面は無く、ある程度の斜度で進むので登りやすい。途中、灌木や樹林帯もあるが滑るに支障するほどでもなく、帰りが楽しみだ。
 8時50分、唐吹長峰へと延びる尾根が合わさる。ここらまで上がってくると良い斜面が続く。標高1150m付近から上部を見上げると稲倉岳が近くに見え、手前の斜面は格好のゲレンデになっている。
 さらに高度を上げていくと左に新山が姿を現した。素晴らし眺めだ。Kさんは「今度は中島台口を登ってみたい」とのこと、また来年の課題が増えてしまったようだ。
 山頂が目の前に見えているのになかなか着かない。9時40分、最後の登りを前にして小休止を取った。最後は体力のあるKさんに置いて行かれてしまった。10時20分、七曲から歩き始めて3時間40分かかって稲倉岳のピークに立った。
 山頂で写真を撮ったり、蟻ノ戸渡を覗き込んだりしながら30分ほど休んだ。風は少しあるもののジャケットを着込むほどでもなかった。シールを剥がし、いよいよ滑降に入る。
 湿った新雪のところは抵抗があり多少滑りづらいが、ざらめ雪の所は良く滑る。転倒しないように注意しながら滑り降りる。前々日に新雪が積もったので滑りはあまり期待していなかったが、思ったよりは滑りやすかった。
 下りは早い。振り返りながらゆっくりゆっくり滑ってきたのに、堰には11時28分に着いてしまった。残雪は堰で途切れているので、スキーを脱いで対岸に渡り、再びスキーをつけた。登ってきたときにスキーを履いたところまで何とか滑降し、最後は諦めてスキーを担ぐことにした。
 七曲を下ると車を駐めておいた参道入口はすぐである。フキノトウを取ったり、キクザキイチゲの写真を撮ったりしてのんびりと車へと戻った。
 今まで稲倉岳は訪れる時期も悪かったこともあり、雪が少なく下見で終わっていた。2月3月ごろの積雪期であれば快適な滑りが約束されているのだろうが、春のザラメ雪が滑りたくて今回訪れてみた。新雪が降ったばかりの悪条件だったが、それなりに楽しむことが出来た。こんどは春の本当のザラメ雪の時に滑ってみたいものである。(I.I)


概念図



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