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No.4360 |
門内岳・入り門内沢
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1887mピーク |
山行種別 |
山スキー |
もんないだけ・いりもんないさわ |
地形図 |
長者原、飯豊山 |
山行期間 |
2010年4月30日(月) |
コースタイム |
梅花皮荘(4:55)=自転車=飯豊山荘(5:26,5:30)=温身平(5:42)=自転車デポ地点(5:47,5:52)→スキー歩行開始地点(7:53,8:01)→滝沢出合(8:12)→石転ビ沢出合(8:48)→小休止(9:01,9:08)→小休止(10:05,10:15)→門内岳(12:35)→門内小屋(12:38,13:15)→石転ビ沢出合(13:48,13:58)→スキー終了点(14:05,14:11)→自転車デポ地点(15:43,15:55)=自転車=飯豊山荘(16:03)=梅花皮荘(16:23) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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温身平まで自転車を走らせる |
残雪が残る夏道を歩く |
滝沢手前でようやく沢に降りる |
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石転ビ沢を見上げる |
入り門内沢に入る |
ここからはただ黙々と登る |
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表層雪崩のデブリも残る |
稜線は見えるのだがなかなか着かない |
急斜面をシールを利かして登る |
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山頂が近くなると傾斜もいくらか緩くなる |
門内岳の山頂へようやく到着する |
門内小屋へ入る頃にはガスが出てきた |
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ホワイトアウトの中を滑り始める |
急斜面を気持ちよく滑っていく |
雪が重いので踵加重してトップを浮かす |
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たちまち石転ビ沢出合まで滑り降りてしまう |
再びスキーを担いで歩く |
雪解け水で流れは速い |
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カタクリが花をつけていた |
自転車に乗ると帰り足は速い |
樽口峠から飯豊連峰を眺めた |
行動記録 |
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天候 曇り |
足が不自由になって諦めていた入り門内沢だが、Kさんが付き合ってくれると言うので行ってみることにした。歩く時間は速くないことを了解してもらって出かける。自宅までKさんが迎えに来てくれた。スキーと自転車を車に詰め込んで梅花皮荘を目指した。夜遅く梅花皮荘の駐車場に着いて仮眠を取る。
翌日4時に起床し、何だかんだと準備をしているうちに5時近くなり、梅花皮荘の駐車場を出発したのは4時55分になってしまった。飯豊山荘までの道路は、除雪は済んでいるものの一般車の通行は、まだ出来ない。自転車にまたがりアップダウンの舗装路を30分かけて飯豊山荘まで行き、ついでに温身平の先の砂防ダム付近まで走った。自転車と言えども荷物とスキーを担いでの登りは辛い。いつも使っている筋肉と違うので特に疲れを感じる。それでも時間的にはたいぶ短縮出来る。
道路に雪が出てきたところで自転車をデポして歩き始める。スキーを担いで歩くのだが、兼用靴は歩きづらい。梅花皮沢の左岸を夏道沿いにアップダウンを繰り返しながら進む。所によっては切れ落ちているところもあって、ここは帰りには何とか通過したものの、登りの時は兼用靴では心許なく一旦沢の雪渓まで降り再び登山道へ戻った。雪の繋がった雪渓に降り立ったのは滝沢出合の少し手前だった。温身平の自転車を置いてきたところからちょうど2時間かかった。
ここで梅花皮荘から大差なく出発した単独行の方が登ってきた。歩いてきても私たちに追いついてしまうのだから凄い。いで立ちは兼用靴とスキーを背負ってスパイク長靴という身軽なスタイル、足回りと体力の違いだろうか。感心してしまう。次回挑戦はスパイク長靴か。
麻痺が残る左足をかばって歩いてきたこともあって、反対側の右足に違和感を感じるようになった。多少不安を感じたものの、だめだったら途中で待っていてもKさんだったら安心して山頂まで行ってきてもらえると思い先へ進むことにした。
スキーを履いて10分ほどで滝沢出合を通過し、8時48分に石転ビ沢出合を通過する。ここらあたりまでは緩やかな登りなので順調に来る。石転ビ沢出合あたりまでは雪が汚れていて多少、小石や枝などがあるものの、そう気になるものではなかった。門内に向かうには真っ直ぐ歩を進める。門内沢に入ると間もなく先日降った新雪が表面を覆う。標高1000mあたりだろうか。勾配は徐々に増してくる。右岸からは表層雪崩のデブリが沢の中央付近まで到達している。
ここまで来て足に力が入らなくなってきた。ペースも一気に落ちる。Kさんが我慢して私のペースに合わせてゆっくりゆっくり登ってくれる。バーンは湿った新雪で、多少ずり落ちることもあるが何とかシールがきいてくれる。これでクラフトしたバーンだったらピッケルとアイゼンの世界だろう。担いでは来たが使わないで済みそうだ。
勾配はさらに増してくる。振り返ると結構な急斜面だ。上部で雪渓が左右に分かれている。左が門内岳への雪渓で傾斜も右側に比べると幾らか緩い。最後の登りを頑張って門内岳には12時35分に着いた。石転ビ沢出合から何と3時間50分もかかってしまった。普通の人だと2時間から3時間程度なので、1時間以上も多くかかったことになる。Kさんにだいぶ迷惑をかけてしまった。歩けなくなってから諦めていた入り門内沢だったが、Kさんが付き合ってくれたおかげで登ることが出来た。まさに感謝、感謝である。
ガスがかかってきた。小屋で休んでいるうちに表はホワイトアウトになった。ガスが薄くなるのをしばらく待ったが視界は回復しそうもない。仕方なくゆっくり高度を下げることにした。滑り始めはそうたいした傾斜でも無かったが、ガスが薄くなってきて視界が利くようになると斜度がかなり立っている。慎重に下降する。急斜面を降りると、今度はほどよい30度ぐらいの斜面になり、雪は重いものの快適な滑りが楽しめるようになる。足が疲れるのと一気に滑るのがもったいないので、途中でスキーを止めながらゆっくりゆっくり滑り降りた。それでも30分ほどで石転ビ沢出合に着いてしまった。
表面の新雪が無くなり雪面には溝で洗濯板のように溝ができている。それでも時期がまだ早いせいか、さほど滑りにくさは感じなかった。スキーをつけて歩き始めた「スキー着脱地点」には14時05分に着いた。ここからまた長い登山道歩きが始まる。本当に兼用靴でのアップダウンは結構なアルバイトだ。1時間30分ほどで自転車デポ地まで戻った。これでひと安心。最後の行動食を頬ばり自転車の準備をする。
ここから梅花皮荘までとろ下りで、登り返しも少ない。自転車だと大変楽である。温身平から車をデポしてきた梅花皮荘の駐車場まで30分とかからないで戻ってしまった。Kさんんの車に自転車と荷物を積み込み梅花皮荘で汗を流してから帰路に着いた。
帰りがけ飯豊連峰が一望できると言う樽口峠に寄り道してみた。本当に展望が良く、石転ビ沢も正面に見ることが出来たが、私たちが滑った入り門内沢は残念ながら尾根に隠れて見えなかった。(I.I) |
概念図 |
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