インフルエンザでkuさんは沈没、もう一人のメンバーであるsaさんも急遽仕事が入って行けなくなった。残るは山スキー3回目のnaさん、私にとっても初めて降るルートでなので、ゆっくりと調査を兼ねて滑ってみることにした。
naさんの車を高森の中原橋の近くに駐めて箕輪スキー場へと向かう。今日も楽してB・Aリフトを乗り継いでゲレンデトップから歩き始める予定。レストハウスの近くの駐車場に車を駐めシャトルバスでホテル側へと移動した。
ホテル側のインフォメーションでリフト券を購入し計画書を提出する。ホテル前のBリフト乗り場はスキーの修学旅行の生徒たちで一杯だった。Aリフトの途中から完全にホワイトアウトになってしまった。何とか足元だけは見えるのでシールをつけて予定通り登り始めた。
あまり左に登らないで、リフトの上の窪をジグザグに登り、最短で仏沢の源頭へ進路をとった。いつものモンスターを確認してから鉄山避難小屋を目指した。歩き始めて1時間ほどで鉄山避難小屋に着いた。小屋はエビの尻尾で覆われ、ホワイトアウトで雪面と小屋との区別がつかない。目の前まで来てようやく小屋とわかるくらいだった。東側に回り込み冬期入口になっている窓から小屋に入りこんで早めの昼食をとった。
12時に小屋を出て、予定通り中原に降りることにしたのは良いが、ホワイトアウトで何も見えない。コンパスで方向を決めて滑る出すが、前へ滑って行くので下っているのだとは思うが、上下の感覚もつかめない。慎重に迷沢の源頭へと向かう。
まるで牛乳の中を泳いでいるようだ。地形からして、数メートルも離れない所を通っているのだろうが「しゃくなげの塔」は確認できないまま通過してしまった。2週間前に迷沢へ降りた時より数段ひどいホワイトアウトだ。それでも迷沢の源頭に入ると雪面が幾らか見えるようになってきた。迷沢であることを確認してから左の尾根に乗った。
迷沢へ降りるルートを横切るようにして、もう1本左の尾根に乗った。ここまでは良かったが、悪い癖でオープンバーンが出てくるとつい滑ってしまう、調子づいて迷沢コースと中原コースの間の尾根に滑り込んでしまった。それでも美味しい斜面の誘惑にはかなわない。途中で矯正して左の尾根へと戻った。
標高1200mから1150mまで尾根の右側はオープンバーンになっているが勾配が無く直滑降で距離を稼ぐ。次の緩やかな1150m台地は多少の登り返しになる。これを越すと平坦地と緩やかな下りとが交互に出てくるが、コースをうまく取れば登り返すこともない。
標高900mから50mほど急斜面を降りて中原へと流れる小沢の上部に降り立った。ここから右岸の台地を歩いて中原への急斜面を下れば良いのだが、試しに小沢沿いに下ってみた。
途中小沢の両岸は雪は着いていたものの急斜面で、弱層があれば雪崩を起こす可能性があるので、積雪内部を確かめてから入りたい。また、灌木を避けて滑るよりは楽で良いが、傾斜がきついので初心者がいる場合は避けた方が良いと思う。
中原に降り立つと国道115号線は目の前で、高森川にかかる中原橋が正面に見える。集落の道路に降りスキーを担いで車のデポ地まで歩いて戻った。この後、雪は本降りとなった。
もっと楽しく滑れるバーンがありそうな気がする。今度機会があれば尾根の向きを変えたりして滑ってみたい。もっと良いコース取りが出来ると思う。(I.I)
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